元となった辞書の項目
use
解説
以下では、英単語「use」(動詞)について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味
- 英語: “use” = to employ something for a particular purpose
- 日本語: 「(何かを)使う、使用する」という意味です。「道具や手段を目的に応じて活用する」というニュアンスです。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使われる基本的な単語です。
品詞
- 動詞 (Verb)
- 主な活用形: use - used - used - using
他の品詞
- 名詞 (Noun) : use (読み方: /juːs/) → 「使用」「用途」「役立つこと」などの意味
- 形容詞、派生形など: “useful” (形容詞: 役に立つ), “user” (名詞: 使用者) など
CEFRレベル
- A2(初級)
- 日常生活で頻繁に出てくる最も基本的な動詞のひとつで、初級レベルでも学ぶ機会が多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “use”
- 接頭語や接尾語として明確なものはありませんが、語根はラテン語の「uti(使う)」に由来します。
関連語や派生語
- “useful” (形容詞: 役に立つ)
- “usage” (名詞: 使用法・使い方)
- “user” (名詞: 使用者)
- “usable” (形容詞: 使用可能な)
よく使われるコロケーション (共起表現) 10選
- use a computer → コンピューターを使う
- use a tool → 道具を使う
- use a phone → 電話を使う
- use your brain → 頭を使う
- use caution → 注意を払う
- use force → 力を使う/強行手段を取る
- use your imagination → 想像力を働かせる
- use energy → エネルギーを消費する
- use a resource → 資源を利用する
- use as an example → 例として使う
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “uti” (使う) が語源とされ、古フランス語を経由して英語に入ったといわれています。
ニュアンスと使用上の注意
- 「use」はとても一般的で日常的な単語です。フォーマル・カジュアルどちらでも問題なく使えますが、あまりにも抽象的な場面で連発してしまうと曖昧さが増します。
- 「utilize」や「employ」は同じ「使う」でも、よりフォーマル・専門的な文脈で用いられることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
「use + 目的語」:
- 例: I use a computer. (パソコンを使います)
→ 他動詞 (transitive verb) として目的語を直接取ります。
- 例: I use a computer. (パソコンを使います)
「use + to 不定詞」について
- 「used to + 動詞の原形」で「以前は〜していた(今は違う)」という意味になります。
- 例: I used to live in Tokyo. (以前は東京に住んでいました)
→ これは形が似ているだけで、厳密には “use” の過去形とは異なるイディオム的用法です。
- 「used to + 動詞の原形」で「以前は〜していた(今は違う)」という意味になります。
名詞としての “use”
- 例: The use of this tool is restricted. (この道具の使用は制限されています)
- 不可算名詞として扱う場面が多いですが、特定の用法を指す場合は可算名詞扱いされることもあります。
- 例: The use of this tool is restricted. (この道具の使用は制限されています)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- Could I use your pen for a moment?
- ちょっとペンをお借りしてもいいですか?
- ちょっとペンをお借りしてもいいですか?
- Please don’t use all the milk. I need some for my coffee.
- 牛乳を全部使わないで。コーヒー用に少し残しておいてね。
- 牛乳を全部使わないで。コーヒー用に少し残しておいてね。
- I use this app every day to track my expenses.
- 毎日このアプリを使って支出を記録しています。
ビジネスでの例文
- We should use our budget wisely to maximize profits.
- 予算を賢く使って利益を最大化すべきです。
- 予算を賢く使って利益を最大化すべきです。
- Can we use the conference room this afternoon?
- 今日の午後、会議室を使えますか?
- 今日の午後、会議室を使えますか?
- I will use these figures in my presentation.
- プレゼンでこれらの数値を使います。
学術的な文脈での例文
- Scientists often use statistical methods to analyze data.
- 科学者はデータを分析するために統計手法をよく用います。
- 科学者はデータを分析するために統計手法をよく用います。
- It’s crucial to use reliable sources in academic writing.
- 学術論文では信頼できる情報源を用いることが重要です。
- 学術論文では信頼できる情報源を用いることが重要です。
- Researchers use experimental designs to test their hypotheses.
- 研究者は仮説を検証するために実験的デザインを使用します。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- utilize (活用する)
- 「use」と同義だが、よりフォーマル・専門的で「最大限に活用する」というニュアンス。
- 「use」と同義だが、よりフォーマル・専門的で「最大限に活用する」というニュアンス。
- employ (用いる)
- 「雇用する」という意味もあるが、「手段を用いる」という際にも使われるフォーマル表現。
- 「雇用する」という意味もあるが、「手段を用いる」という際にも使われるフォーマル表現。
- make use of (利用する)
- 「use」とほぼ同義だが、やや文章的・慣用的。
- 「use」とほぼ同義だが、やや文章的・慣用的。
- apply (適用する)
- 使う対象が特定の理論や技術などの場合に用いることが多い。
反意語
- discard (捨てる、処分する)
- 「何かを使わないで処分する」という点で “use” の反対の行為といえる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(動詞): /juːz/
- IPA(名詞): /juːs/
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はありませんが、母音の長さや「ズ」と「ス」の発音を混同しないよう注意します。
- 動詞の場合、最後が /z/ になるので、「ユーズ」と濁音で終わります。名詞は /s/ で「ユース」となり、発音が異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “use” と “used” を混同しやすい
- “used” は過去形・過去分詞形なので、文法上の時制に注意。
- “used” は過去形・過去分詞形なので、文法上の時制に注意。
- “used to + 動詞” の「以前は〜だった」と、“be used to + 名詞/動名詞” の「〜に慣れている」は全く違う意味。
- スペルミス: “use” → “usee” や “uese” などの誤りは意外と多い。
- 試験対策: TOEICや英検などで、「used to」と「be used to」に関する問題がよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「使う」はとにかく “use” と覚える!最もよく使われる単語のひとつです。
- 「ユーズ(動詞)」と「ユース(名詞)」で発音が違う点を強く意識すると混同しにくいです。
- フレーズで覚えるなら “use this,” “use that,” “use it,” “use a (モノ)” の短い形で反復練習すると定着しやすいです。
上記が、英単語「use」(動詞)の詳細な解説です。多用される重要な単語ですので、単独での使い方だけでなく類似表現や「used to」の表現なども合わせて身につけておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈道具など〉‘を'使う,用いる
意味(2)
…‘を'費す,消費する
意味(3)
《副詞[句]を伴って》〈人など〉‘を'扱う
意味(4)
…‘を'自分の都合のいいように合用する