最終更新日:2025/10/12

《sheの所有代名詞》『彼女のもの』 / 《of hersの形で》彼女の

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元となった辞書の項目

hers

代名詞

《sheの所有代名詞》『彼女のもの』 / 《of hersの形で》彼女の

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この本は彼女の物です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: hers

品詞: 代名詞 (所有代名詞)

意味(英語): “hers” means “belonging to her.”

意味(日本語): 「彼女のもの」を表す所有代名詞です。「彼女が持つもの」を指し示すときに使います。

「This book is hers.(この本は彼女のものです)」のように、名詞を後につけず「単体」で使って「彼女の(もの)」と示すときに用いられます。文脈から、持ち物や所有関係を明確にしたい場合に使われる、とてもシンプルな指示の言葉です。


  • 活用形: 代名詞なので、一般的な動詞のような時制変化などはありません。

  • 他の品詞への変化: “hers” は所有代名詞なので、他の品詞(たとえば動詞や形容詞)には変化しません。ただし、同じ語幹から派生している “her” (彼女の) は所有格の形容詞(所有形容詞・形容代名詞)として使われます。

CEFRレベルの目安: A2(初級)

所有格は基本的な文法項目ですが、“hers” は慣れるまで混乱しやすいので、学習初期~中期にしっかり区別を覚えるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: her(彼女)

  • 接尾語: -(s) (古い英語の所有格要素が形を変えて残ったと考えられます)

“hers” は “her” の所有代名詞形で、名詞の代わりに単体で使って「彼女のもの」を示します。

関連語や派生語


  • her: 所有形容詞・目的格 (例: her pen / I saw her.)

  • herself: 再帰代名詞 (例: She did it herself.)

よく使われるコロケーション(例と日本語訳)10個


  1. “This book is hers.”

    (この本は彼女のものだ。)

  2. “Is that bag hers?”

    (あのバッグは彼女のものですか?)

  3. “A friend of hers called me.”

    (彼女の友達が私に電話をかけてきた。)

  4. “That idea of hers sounds interesting.”

    (彼女のアイデアは面白そうだ。)

  5. “No fault of hers.”

    (彼女のせいではない。)

  6. “The choice is hers to make.”

    (決めるのは彼女だ。)

  7. “It’s entirely hers, not mine.”

    (それは完全に彼女のもので、私のではない。)

  8. “Hers was the winning ticket.”

    (当選したチケットは彼女のものだった。)

  9. “The final decision is hers.”

    (最終決定は彼女にある。)

  10. “She found her jacket, but he couldn’t find hers.”

    (彼女は自分のジャケットを見つけたが、彼は彼女のもの(ジャケット)を見つけられなかった。)


3. 語源とニュアンス

語源

古英語における “her” の所有形から派生した形で、古くは “hire” や “hir” といった形で綴られていました。そこに所有を強調する “-s” が付与されて “hers” となり、名詞を伴わない「彼女のもの」を指すようになりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • はっきりと所有関係を示す: 名詞を繰り返したくない、または明示的に「彼女のだ」と示したいときに使います。

  • 口語・文章の両方で一般的に使用: カジュアル、フォーマル問わず、どんな場面でも自然に使われます。

  • 感情的な響き: 特に感情的なニュアンスはなく、所有関係を示すシンプルな語感です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 所有代名詞: 後ろに名詞を伴わずに「彼女のもの」を示します。

  • 可算・不可算の区別: 代名詞なので名詞そのものは示しませんが、元となる名詞が可算・不可算どちらであっても単に “hers” と言えます。

  • 一般的な構文


    1. “(名詞) + is + hers.” / “Is (名詞) hers?”


      • 例: “That car is hers.”


    2. “A friend of hers” のように “of + hers” で「彼女の友人・所有物」などをさらに強調できます。


      • 例: “I met a friend of hers yesterday.”




5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I can’t find my phone. Is that one hers or yours?”

    (自分の携帯が見つからない。あれは彼女のもの? あなたのもの?)


  2. “Her brother took the wrong backpack, so she ended up with hers.”

    (彼女の兄が間違ったリュックを持っていったので、結局彼女は自分のを持っていった。)


  3. “My pen looks just like hers, but mine is blue inside.”

    (僕のペンは彼女のとそっくりだけど、インクは青だから違うよ。)


ビジネスシーン (3例)


  1. “This report is hers; please forward it to her immediately.”

    (このレポートは彼女のものです。すぐに彼女に転送してください。)


  2. “The responsibility for the final approval is entirely hers.”

    (最終承認の責任は完全に彼女に任されています。)


  3. “If you come across any files that aren’t yours, check if they might be hers.”

    (自分のではないファイルを見つけたら、もしかすると彼女のものか確認してください。)


学術・フォーマル (3例)


  1. “The original hypothesis was hers, and it provided the foundation for further research.”

    (元の仮説は彼女のもので、それがさらなる研究の基礎を築いた。)


  2. “The microscope used in this study is hers, acquired through a research grant.”

    (本研究で用いられた顕微鏡は、彼女が研究助成金を得て入手したものだ。)


  3. “The intellectual property belongs solely to the author; hence, the copyright is hers.”

    (知的財産権は著者だけに帰属するため、その著作権は彼女のものとなる。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (所有代名詞)


    • “mine” (私のもの)

    • “yours” (あなたのもの)

    • “his” (彼のもの)

    • “ours” (私たちのもの)

    • “theirs” (彼らのもの/彼女らのもの)


いずれも名詞を省略して所有を示すときに用いられます。話題の主語(持ち主)が違うだけで使い方は同じです。


  • 反意語

    所有関係を真逆にするような代名詞はありませんが、文脈によっては “not hers” (彼女のものではない) などが対になる表現として用いられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /hɜːrz/ (イギリス英語), /hɝz/ (アメリカ英語)

  • アクセントは一音節語なので、「hers」全体をひとまとまりとして発音します。

  • アメリカ英語: “ハーズ”という発音が近い。

  • イギリス英語: “ハーズ”ですが母音がアメリカ英語よりも長めになる傾向。

  • よくある間違い: “her’s” とアポストロフィーを入れてしまうスペルミス。正しくは hers


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. アポストロフィーを付けない: “her’s” は誤り。必ず “hers” と綴ります。

  2. “her” と混同しない: “her” は所有形容詞や目的格代名詞、「hers」は所有代名詞です。目的語として使う場合は “her” を使い、所有を単体で示したいときは “hers” を使います。

  3. 同音異義語との混乱: 特にありませんが、スペルミスに気をつけましょう。

  4. 試験対策: TOEICや英検などの文法・リーディングで、所有代名詞を選ばせる問題で “hers” と “her” の使い分けが出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “her + s” = “hers” と覚えましょう。

  • “her” はすぐ後ろに名詞を置く形、「hers」は名詞なしで「彼女の所有物」を示す形というイメージで区別すると覚えやすいです。

  • 文末に “hers” が来ることが多いので、頭に “リズム” を置いて発音し、書くときはアポストロフィーなしで一気に “hers” と綴りましょう。

以上が、“hers” の解説となります。所有代名詞の中でも使い分けをしっかり意識すると、英作文・会話がスムーズになります。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
hers
意味(1)

《sheの所有代名詞》彼女のもの

意味(2)

《of hersの形で》彼女の

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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