元となった辞書の項目
everywhere
解説
1. 基本情報と概要
単語: everywhere
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in or to every place
意味(日本語): どこにでも、あらゆる場所で
「everywhere」は、「あらゆる場所に」というニュアンスが含まれる副詞です。日常的にも頻繁に使われる、とてもカジュアルな単語です。
活用形
- 副詞のため、形そのものは「everywhere」のままです。動詞のように時制で変化したり、形容詞や名詞のように数(単数・複数)や性で変化することはありません。
他の品詞になった例
- 「every」は形容詞(限定詞)として使われます (例:every day = 毎日)
- 「where」は疑問副詞や接続詞として使われます (例:Where are you? = どこにいるの?)
難易度 (CEFR レベル): A2 (初級)
比較的初期の学習段階から登場し、日常会話でよく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- every + where
- 「every」は「すべての」や「あらゆる」という意味を持つ限定詞。
- 「where」は「どこ」という意味を持つ疑問副詞。
二つが組み合わさって「どこでも」「あらゆる場所で」という意味を表します。
- 「every」は「すべての」や「あらゆる」という意味を持つ限定詞。
関連語・派生語
- every (限定詞): 毎~, あらゆる~
- nowhere (副詞): どこにも~ない
- somewhere (副詞): どこかで
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- be found everywhere(どこでも見つかる)
- go everywhere(どこへでも行く)
- look everywhere(あらゆる場所を探す)
- spread everywhere(あちこちに広がる)
- appear everywhere(あらゆる場所に現れる)
- hear about it everywhere(そのことをどこでも耳にする)
- see signs everywhere(至るところでそのサインを見る)
- everywhere you turn(どこを向いても)
- travel everywhere(あらゆるところを旅する)
- pop up everywhere(いたるところに現れる、出没する)
3. 語源とニュアンス
語源
「everywhere」は中英語(13~15世紀頃)の段階から「every」 + 「where」が結合された形で使われてきました。「すべての場所」という意味合いが元になっています。
微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 「どこでも」「あらゆる場所に」というニュアンスなので、場所を表す文脈で幅広く使用できます。
- 口語でも書き言葉でも使われ、カジュアル・フォーマル問わず広範囲に登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞のため、文章中では主に動詞や形容詞などを修飾します。
- 前置詞が不要で、単独で「どこでも」を表します。
- 例:
I looked everywhere for my keys.
(鍵を探してあらゆる場所を見た)
- 例:
- 可算・不可算などの制約はありません。
よく使われる構文・イディオム
- everywhere you go: 行くところどこでも
- everywhere you look: 見渡す限りどこでも
- all over the place: 「everywhere」の類似表現(より口語的)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- I’ve looked everywhere for my phone, but I can’t find it.
(スマホを探してあちこち見たんだけど、見つからないよ。) - It’s raining everywhere in the city today.
(今日は市内のどこでも雨が降っているね。) - My dog follows me everywhere I go.
(うちの犬が私の行くところすべてついてくるんだ。)
ビジネスでの例文(3例)
- This new product is now available everywhere in the country.
(この新製品は、今や全国どこでも手に入ります。) - Smartphones are used everywhere in the workplace for communication.
(職場のコミュニケーション手段として、スマートフォンはどこでも使われています。) - Our company’s branding appears everywhere, including billboards and social media.
(当社のブランドは、看板からソーシャルメディアまで、あらゆる場所で見かけます。)
学術的な文脈での例文(3例)
- The concept of gravity applies everywhere in the universe.
(重力の概念は宇宙のどこにでも適用されます。) - Basic computer literacy is increasingly required everywhere on campus.
(基本的なコンピュータリテラシーは、キャンパスのあらゆるところでますます必要とされています。) - Viral infections can spread everywhere if not contained.
(ウイルス感染は封じ込められないと、あらゆる場所に広がる可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- all over(あちこちに):より口語的なニュアンスで「一面に」「あちこち」という感じ。
- 例: There’s dust all over the furniture.(家具の上にほこりがあちこちにある。)
- 例: There’s dust all over the furniture.(家具の上にほこりがあちこちにある。)
- throughout(隅々まで、至る所に):よりフォーマルかつ広範囲を一貫してカバーするイメージ。
- 例: The news spread throughout the country.(そのニュースは国中に広まった。)
- 例: The news spread throughout the country.(そのニュースは国中に広まった。)
反意語
- nowhere(どこにも~ない)
- 例: I found my keys nowhere.(どこにも鍵は見つからなかった。)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈev.ri.weər/ (イギリス英語) /ˈev.ri.wer/ (アメリカ英語)
- アクセントは最初の「ev」の部分に置かれ、「EV-ry-where」と区切って発音します。
- よくある間違いとして、「エヴリホエア」と発音してしまう人もいますが、実際は「エヴリウェア」に近いです。地域によっては /ˈev.ə.ri/ のように二つ目の音が「ə(シュワー)」になることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:「everywere」「everywher」などと最後の “e” が抜けてしまうエラーが多いです。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、類似語「anywhere」「somewhere」などと混同しがちです。
- 英検やTOEICなどでも副詞の用法として「どこでも」「あちこちで」という意味を問う問題が出る可能性があります。選択肢の中で「anywhere」と混同しないように注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「every + where」で「すべての場所 = どこでも」と覚えましょう。同じ構成で「everyone(すべての人)」「everything(すべてのこと)」もあるので、イメージでまとめて暗記すると便利です。
- スペルで「where」をしっかり「w-h-e-r-e」と書くように意識するとミスが減ります。
- 「音と意味を一緒に覚える」ことも大切です。「エヴリウェア」と唱えると自然に口が慣れてきます。
以上が副詞「everywhere」の詳細解説です。どこにでも使える便利な単語なので、旅行や日常会話などで積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《接続詞的に》どこへ(で)…しても
意味(2)
至る所に(で)