最終更新日:2025/10/05
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元となった辞書の項目

doing

動詞

doの現在分詞・動名詞

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解説

以下では、動詞「doing」について、文法や語源などさまざまな視点から詳しく解説します。実際には「doing」は英単語「do」の現在分詞形・動名詞形であり、独立した単語というよりも「do」の一形態として使われます。「doing」だけで文中に現れる場合は、動名詞(名詞的役割)であることが多い点に注意しましょう。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: doing

  • 日本語: 「すること」「やっているところ」「〜をしている状態」

「do」(=「する」)の進行形や動名詞形として使われる「doing」は、「現在何かを行っている・取り組んでいる」状態や、その行為そのものを名詞っぽく表す単語です。


例: “I’m doing my homework.”(私は宿題をしているところです)

→ 進行形として、いま実際に宿題に取り組んでいるニュアンスを伝えます。


品詞


  • 現在分詞 (present participle)

    文中で動詞の進行形として使われる(be + doing)。

  • 動名詞 (gerund)

    文中で名詞の役割(主語、目的語、補語)として使われる。

活用形

「doing」は「do」の一部ですので、基本の活用は「do」の活用をベースにします。


  • 原形: do

  • 三人称単数現在形: does

  • 過去形: did

  • 過去分詞形: done

  • 現在分詞形 / 動名詞形: doing

例①(現在分詞): “I am doing my best.”

例②(動名詞): “Doing your best is important.”

他の品詞形


  • do (動詞)

  • does (動詞の三人称単数)

  • done (形容詞的に「終えられた」の意味で使うこともある)

CEFRレベルの目安


  • 「doing」は「do」のごく初歩的な使い方の一部であるため、CEFRではA2(初級)あたり。ただし、“be + doing”の進行形は英語学習の初期段階(A1〜A2)で学ぶため、比較的早い段階で出会う表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: do(「する」)

  • 接尾語: -ing(現在分詞・動名詞を作る接尾語)

派生語や類縁語


  • undo (動詞) …「もとに戻す」

  • redo (動詞) …「やり直す」

  • overdo (動詞) …「やりすぎる / やり過ぎる」

  • outdo (動詞) …「〜に勝る、〜を凌駕する」

コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. doing well(元気にやっている)

  2. doing homework(宿題をしている)

  3. doing the dishes(皿洗いをしている)

  4. doing a favor(頼みごとを引き受けている)

  5. doing business with ~(〜と取引をしている)

  6. how are you doing?(調子はどう?)

  7. doing a great job(素晴らしい仕事をしている)

  8. doing time(服役している)

  9. doing exercise(運動をしている)

  10. worth doing(やる価値がある)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「do」は古英語の「dōn」に由来し、「行う」「実行する」などの意味を示していました。

  • その派生形として、-ingが付くことで「行為の最中」「行為そのもの」を表す形になったと理解してください。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「doing」は「している最中」を強調する進行形の一部として、非常に口語でよく登場します。

  • フォーマル・カジュアルを問わず頻繁に使われますが、ビジネス文書などでは進行形よりも「現在形」や「現在完了形」が好まれる場合もあります。

  • 動名詞として「Doing something is important.(〜することは大切です)」という表現は文章でもよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文

1) 進行形 (be + doing)


  • “I am doing my tasks.”(私は自分の作業をしているところです)

  • 文中では動詞としての「do」の現在分詞形を用いて進行形を作っています。

  • このときの“doing”は補語ではなく、「現在進行形の一部」です。

2) 動名詞 (doing)


  • “Doing my tasks on time is my priority.”(時間通りに作業を行うことが最優先です)

  • 「すること」という名詞的な働きをしています。

3) イディオム


  • “How are you doing?”(調子はどう?)

    → 非常に一般的で口語的な挨拶表現です。

  • “What’s doing?”(どうしてるの? or 何か変わったことある?)

    → 砕けたカジュアルな言い方です。

可算・不可算など


  • 動名詞の扱いとしては、「doing」は基本的に不可算扱い(数えられない概念)となります。


5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3例ずつ示します。

日常会話での例文


  1. “What are you doing this weekend?”

    (今週末は何をするの?)

  2. “I’m just doing some cleaning around the house.”

    (家の掃除をしているところだよ)

  3. “Doing this puzzle is really fun!”

    (このパズルをするのは本当に楽しいよ!)

ビジネスでの例文


  1. “I’m doing a market analysis for our new product.”

    (新製品のマーケット分析をしているところです)

  2. “Doing regular reports is crucial for effective communication.”

    (定期的なレポート作成は効果的なコミュニケーションに不可欠です)

  3. “How are you doing with the project deadline?”

    (プロジェクトの締切に向けて進捗はどうですか?)

学術・フォーマルな文脈での例文


  1. “Doing thorough research before drawing conclusions is essential in academic work.”

    (結論を出す前に徹底的にリサーチをすることは、学術的な作業において不可欠です)

  2. “We’re doing a longitudinal study on the effects of early education.”

    (私たちは初期教育の影響について、縦断的研究を行っています)

  3. “Doing further analysis will help validate our hypothesis.”

    (さらなる分析を行うことで、私たちの仮説の正当性が検証されるでしょう)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. performing(実行している)


    • 「舞台で何かを披露する」という意味合いもある。


  2. carrying out(実行中である、遂行している)


    • もう少しフォーマルで、「計画などを実行に移す」ニュアンス。


  3. executing(実行している)


    • フォーマルかつ技術的(特にプログラムや法的文脈で使うことも多い)。


それぞれ「doing」と同じように「何かを行う」という意味だが、フォーマル度や状況が少し異なる。

反意語


  • stopping(止める、停止する)

  • idling(何もしていない、怠けている)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈduː.ɪŋ/ (アメリカ英語・イギリス英語ほぼ同様)

  • アクセント(強勢)は第一音節「do」に置かれます:「DOO-ing」のように発音。

  • 末尾の -ing は 「イング」とならないように、鼻音の /ŋ/ を意識して「ドゥーイン(グ)」と発音しましょう。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「do」の母音がやや丸みを帯びることがあるかもしれません。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「dong」と書いてしまうなどのミスに注意。


  2. 同音異義での混同


    • 「doing」と「dung(糞)」など、音が微妙に違う言葉と混同しないように気をつけましょう。


  3. 進行形と動名詞の区別


    • “I’m doing homework.” → 進行形 (be + doing)

    • “Doing homework is important.” → 動名詞 (doingが主語)

      この違いを文法問題で狙われることが多いので、しっかり区別してください。


試験対策


  • TOEICなどでは進行形を問う文法問題や、動名詞と不定詞を区別する問題に「doing」がよく登場します。

  • 英検でも、動名詞を使った構文問題などでしばしば出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「doing」は「do」+「ing」で「している最中!」というイメージ。

  • 「行為自体を名詞化」したいときも「doing」と押さえておくと便利です。

  • “How are you doing?”の挨拶フレーズをイメージすると一番覚えやすいでしょう。


まとめ

「doing」は「する」を意味する動詞「do」の現在分詞形あるいは動名詞形で、進行中の行為やその行為自体を指す非常に重要な形です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使われるので、進行形(be + doing)と動名詞(名詞の役割をするdoing)の使い分けをしっかり押さえましょう。気軽に「What are you doing?」などから使い始めるのがおすすめです。

意味のイメージ
doing
意味(1)

doの現在分詞・動名詞

意味(2)

すること, 大変な仕事

意味(3)

行動, 振る舞い

意味(4)

ちょっとしたもの

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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