最終更新日:2025/10/07
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元となった辞書の項目

both

代名詞

両方,両者

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どちらもとても気に入っている。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: both

品詞: 代名詞 (pronoun)、限定詞 (determiner)、副詞 (まれに)

CEFRレベルの目安: A2 (初級)


  • 「both」は「二つとも」や「両方」という意味を表します。二つのものがそろっているとき、どちらも該当する場合などに使われる、とても基本的な英単語です。

  • 「こういう場面で使われる・こういうニュアンスの単語です」:二つあるものについて、どちらか一方だけではなく、両方ともに当てはまることを強調するときに使います。日常会話やビジネスでも広く使われます。

活用形・関連する形


  • both は形そのものが変化しません。

  • 品詞によって使い方が異なりますが、語形変化はありません。たとえば名詞としての変化 (複数形など) はなく、動詞でもないため時制変化もありません。

  • 代名詞: “Both are delicious.” (両方ともおいしい)

  • 限定詞: “Both books are interesting.” (両方の本がおもしろい)

2. 語構成と詳細な意味


  • 「both」は短い単語なので明確な接頭語・接尾語はなく、語幹だけの形です。

  • 「両方」という意味を表し、対象が二つある状況でのみ使用されます。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. both sides – 「両サイド」

  2. both ends – 「両端」

  3. both hands – 「両手」

  4. both parties – 「両当事者」 (ビジネスや法的文脈でもよく使われる)

  5. both of them – 「彼ら(彼女ら)両方」

  6. both you and I – 「あなたも私も両方」

  7. both men and women – 「男性も女性も両方」

  8. both of us – 「私たち両方」

  9. both the good and the bad – 「良い面も悪い面も両方」

  10. both in written and spoken forms – 「書き言葉でも話し言葉でも両方」

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “bá” (両方) に由来し、古ノルド語の “báðir”(ボウズル)とも関連があります。

  • 歴史的には、「二つあるものがそろっている・すべてを含む」というニュアンスで使われてきました。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 口語・文語どちらでも広く使用可能で、フォーマル、カジュアルどちらの状況でも自然に使えます。

    • 「二つのもの」にのみ適用されるため、三つ以上ある場合に使わないように注意してください。


4. 文法的な特徴と構文


  1. both + 名詞 (限定詞的用法)


    • 例: “Both students passed the exam.”


  2. both of + 代名詞 (代名詞的用法)


    • 例: “Both of them are here.”


  3. both … and … (接続詞的用法)


    • 例: “He is both smart and kind.”

    • この用法では接続詞的に「…も…も両方」という意味を作り出します。


  4. 注意点:


    • 「二つの対象」を指す時にのみ有効。

    • 可算・不可算の区別自体は不要ですが、使う対象は「二つ」という数量性が前提です。

    • 主語として使う場合にも、動詞は複数扱い: “Both are …” といった形になります。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Both of us want to see that movie tonight.”


    • 私たち両方とも今夜あの映画を見たいです。


  2. “I like both cats and dogs.”


    • 私は猫も犬も両方好きです。


  3. “You can use both hands if one hand is not enough.”


    • 片手じゃ足りなければ両手を使ってもいいよ。


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Both parties agreed on the terms of the contract.”


    • 両当事者は契約条件に合意しました。


  2. “We need to confirm both the budget and the timeline.”


    • 予算もスケジュールも両方確認が必要です。


  3. “Both our domestic and international clients have the same concerns.”


    • 国内顧客も海外顧客も同じ懸念を抱えています。


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Both theories attempt to explain the origin of the universe.”


    • 両方の理論は、宇宙の起源を説明しようとしています。


  2. “This data supports both our primary hypothesis and the alternative hypothesis.”


    • このデータは私たちの第一仮説と代替仮説の両方を支持しています。


  3. “Both qualitative and quantitative methods were employed in this study.”


    • この研究では定性的手法と定量的手法の両方が使われました。


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    • “the two” / 「その二つ」

    • 「具体的に二つ」と述べる表現ですが、両方を強調するニュアンスは “both” の方が強いです。

    • “each” / 「それぞれ」

    • 「each」は二つ以上ある対象を一つ一つ分けて扱う感覚があるため、「両方をまとめて」という意味の “both” とは少し使い方が異なります。


  • 反意語


    • “neither” / 「どちらも~ない」

    • “both” が二つについて「どちらも~する・~である」と言うのに対し、“neither” は「どちらも~しない・~でない」という逆の意味で使います。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /boʊθ/

    • イギリス英語: /bəʊθ/


  • 強勢: 比較的小さい単語ですが、“o” の音をしっかり発音します。

  • よくある発音の間違い:


    • “th” の発音を「ス」としてしまうミスが多いです。舌先を歯の間に当てて、「両歯の間から空気を抜き出す」ように発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “bouth” や “boath” などと間違えることがあります。

  • 使い方の混同: 三つ以上ある場合には “both” は使えません。たとえば “all three” とするべき場面で “both” と書いてしまうミス。

  • TOEIC / 英検などでの出題傾向: 前置詞や接続詞、限定詞としての用法を問われる問題が混在することが多いです。特に “both A and B” の構文が頻出。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “both” は「ボウス」と発音し、「この二つ、ペアでひとつ!」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 覚える際には「“both A and B” = A も B も両方」を繰り返し声に出して練習すると定着しやすいです。

  • “two things, both” とセットでイメージすれば、「二つあって、両方!」という直感的な理解が進みます。


以上が代名詞や限定詞として使われる「both」の詳細な解説です。二つの対象があるときに「どちらも・両方」と言いたい場合に欠かせない、非常に基本的で汎用性の高い単語です。ぜひ日常会話でも積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
both

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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