最終更新日:2025/10/06
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元となった辞書の項目

both

限定詞

両方の,双方の

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彼らは両方とも私の友達です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: both

品詞: 限定詞(determiner)、代名詞(pronoun)、接続詞(conjunction)の機能を持つ


  • 英語の意味: “both” means “the two; the one and the other.”

  • 日本語の意味: 「両方」「ふたつとも」などの意味を持ちます。

    「two つあるもののどちらも」を表すときに使います。仲間として極めて近い二つのものを示す単語です。

活用形:


  • 基本的に形が変化しない(both → both)

他の品詞の用例:


  • 代名詞として: “Both walked away.”(両者が去った)

  • 接続詞として: “Both you and I should go.”(あなたも私も行くべきだ)

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 日常会話でもよく出てくる頻出表現で、文法的に使いこなせるようになると、より自然な英語が話せるようになります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: 接頭語・接尾語を持つ形ではなく、単独の語句。

  • 詳細な意味:


    1. 限定詞/代名詞として「両方」と訳される。具体的には「2つのもののどちらも」「2つのうち2つとも」などを指し示す。

    2. 接続詞として “both A and B” の形で、「AもBも」と並列する。


派生語や類縁語


  • 該当する派生語は特にありませんが、あわせて学習すると便利な語には “either”「どちらか一方の」や “neither”「どちらも~ない」があります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. both sides of the argument


    • (議論の両側面)


  2. both ends


    • (両端)


  3. both hands


    • (両手)


  4. both ways


    • (両方の方法、両面)


  5. both sides of the coin


    • (コインの裏と表、物事の両面)


  6. both parents


    • (両親)


  7. both men and women


    • (男女ともに)


  8. both parties


    • (両者、両当事者)


  9. both days


    • (両日)


  10. both options / both possibilities


    • (両方の選択肢/可能性)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “bá,” “bá tṓ” が起源とされ、多くのゲルマン語派の言語で「2つとも」を表す言葉から派生しました。

  • ニュアンス:


    • 「二つあるものをどちらも対象に含める」というニュアンスがあり、包括的かつ対等なイメージを持ちます。

    • 相手に「二つとも」という強調を与えたいときに用いられるため、やや「強調表現」としてもよく使われます。


  • 使用時の注意点:


    • 口語でも文章でもよく使われ、フォーマル/カジュアルのどちらにも適用できます。

    • 「二つ以上のもの」に対して “both” を使うのは誤りです。あくまで数が「2つ」に限定されます。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 限定詞としての使い方


    • “both + 複数名詞” → “Both students passed the exam.”


      • 「2人(または2人以上と思われがちですが、実際は二人)の生徒の両方が試験に合格した」



  2. 代名詞としての使い方


    • “Both of them are here.” → 「彼らは両方(2人)ここにいる」

    • 代名詞なので、後続の動詞が複数扱いになる点に注意してください(are, were,など)。


  3. 接続詞としての使い方(“both A and B” の形)


    • “I like both coffee and tea.” → 「コーヒーも紅茶も好き」

    • A と B が対等であることを示します。


  4. 可算・不可算の区別


    • 原則として「2つある可算名詞」方向で用いられるケースが圧倒的。ただし “both water and air are essential” のように、不可算名詞も複数の対象が2つあれば問題ありません(water と air の2つ)。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “Do you want coffee or tea?”

    “I’ll have both.”


    • 「コーヒーと紅茶、どっちにする?」「両方ください。」


  2. “Both of my parents are coming to visit tomorrow.”


    • 「明日、両親がそろって訪ねてくるんだ。」


  3. “I love both cats and dogs equally.”


    • 「私は猫も犬も同じくらい好きなんです。」


(2) ビジネスシーン


  1. “We need input from both teams before finalizing the project.”


    • 「プロジェクトを最終決定する前に、両チームからの意見が必要です。」


  2. “Both the finance department and the HR department approved the budget.”


    • 「財務部と人事部の両方が予算を承認しました。」


  3. “I appreciate both your hard work and your cooperation.”


    • 「あなたのハードワークにも協力にも、とても感謝しています。」


(3) 学術・フォーマルな文脈


  1. “Both theories present valid arguments regarding the origin of the universe.”


    • 「両方の理論は、宇宙の起源に関して有効な議論を提示している。」


  2. “The study examines both quantitative and qualitative data.”


    • 「その研究は定量データと定性データの両方を検討している。」


  3. “Both Plato and Aristotle significantly influenced Western philosophy.”


    • 「プラトンもアリストテレスも共に西洋哲学に大きな影響を与えた。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “both of them” → 意味的には同じですが、表現の違いとして名詞の代わりに代名詞を用いる形です。

    2. “the two of them” → “both of them” と似たニュアンスだが、やや説明的に聞こえます。


  • 反意語


    1. “neither”(どちらも~ない) → “Neither of the options is viable.”

    2. “either”(どちらか一方) → “Either day is fine.”


使い分けの例: “both” は2つ「ともに対象に含む」、 “either” は2つのうち「どちらかを選択」、 “neither” は2つのうち「どちらも選ばない」だから混同に注意しましょう。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /boʊθ/(アメリカ英語), /bəʊθ/(イギリス英語)

  • アクセント位置: 単音節の単語のため、特に目立つアクセントの移動はありません。

  • よくある発音ミス:


    • “th” の発音が /s/ や /t/ に流れてしまうことがあります。舌先で歯の間から息を出す “th” の音に注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「二つ以上の複数」に使わない: 3つ以上なら “all” を使います。

  2. “both is” としない: 2人(2つ)を指すので、動詞は複数形(are, have など)を用います。

  3. “both” と “either” の混同: 「両方」と「どちらか」を混同しないように注意。

試験対策・出題傾向:


  • TOEIC や英検でも、代名詞や接続詞の使い方を問われる問題が出ます。 “both A and B” の表現が正しく使えるかどうかが文法問題で頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語感のヒント: 「2つならばボース(both)」と音で覚えると混乱しにくい。

  • イメージ: 「2つをがっちり握って離さない」イメージで「両方とも含む」と覚えるとわかりやすいです。

  • 勉強テクニック: “both A and B” というフレーズを一つの決まり文句として丸ごと覚えるのがおすすめです。実際の会話でも頻繁に使うので、反射的に口に出せるようになるまで練習してみましょう。


以上が “both” の詳細解説になります。二者がある場合は「両方」、その両方を強調したいときには “both” を使うというイメージを押さえつつ、上手に使い分けてみてください。

意味のイメージ
both

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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