元となった辞書の項目
below
解説
1. 基本情報と概要
単語: below
品詞: 副詞 (ただし前置詞としても用いられます)
意味(英語)
- In or to a lower position
- To a lower degree or level
意味(日本語)
- 「下方に」「下に」「より低い位置に」
「above(上に)」の反対で、何かより低い場所や状態を指すときに使われます。たとえば「テキストの下にある図をご覧ください」とか、「温度が一定の水準を下回っている」などの文脈で用いられます。日常会話からビジネス文書まで、幅広く使われる比較的やさしい副詞です。
活用形
- 副詞のため、動詞のような変化形はありません。
他の品詞形
- 前置詞: “below the surface” (表面の下に) など。
難易度(CEFR レベルの目安)
- A2 (初級): 基本的な英語表現の中で使われる頻度が高いため、初級段階でもよく見かける単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “below” は接頭語・語幹・接尾語という明確な区切りがなく、古英語由来の単語です。
他の単語との関連性
- 類縁語に “beneath” (やや文語的またはフォーマル) があります。
- 前置詞としても使われるため、“below average” 「平均より下」などの表現でよく使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10 個)
- below average(平均以下)
- below the surface(表面下)
- below the line(線の下、基準以下)
- below the belt(ベルトの下 ⇒ 卑劣な、ずるい)
- below freezing(氷点下)
- below ground level(地面より下)
- as mentioned below(以下に述べるように)
- see below(下記参照)
- listed below(以下に列挙された)
- below deck(船の甲板下)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “be-” (〜のそばに、〜のあたりに) と “lówe” (低い) に由来すると考えられています。
ニュアンス
- “below” は物理的に下にある場合や、数値やレベルが下回る場合のいずれにも用いられます。
- “beneath” よりもカジュアルで、日常的に使われるイメージがあります。
- ビジネスメールや論文などのフォーマルな文脈でも “see below” のように普通に使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞的用法
- “Please refer to the figure below.”(図を下に参照してください)
- “Please refer to the figure below.”(図を下に参照してください)
- 前置詞的用法
- “The temperature dropped below zero.”(気温が氷点下に下がった)
- “The temperature dropped below zero.”(気温が氷点下に下がった)
フォーマル/カジュアル問わずよく使われますが、文末に置かれることが多いのが副詞的用法の特徴です。前置詞として使うときは文の中で「below + 名詞」という形をとります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルな場面)
- “Look below! There’s a beautiful river.”
「下を見てごらん!きれいな川があるよ。」 - “He lives in the apartment below ours.”
「彼は私たちの下の階のアパートに住んでいます。」 - “The cat is hiding below the table.”
「猫がテーブルの下に隠れているよ。」
ビジネス (フォーマルな場面)
- “Please see the details in the table below.”
「詳細は下記の表をご覧ください。」 - “Our sales were slightly below expectations this quarter.”
「今期の売上は、予想をわずかに下回りました。」 - “For further information, refer to the policy outlined below.”
「詳しい情報については、以下に示したポリシーを参照してください。」
学術的な文脈 (レポートや論文など)
- “As shown below, the results indicate a strong correlation.”
「以下に示すように、結果は強い相関を示しています。」 - “Temperatures remained below freezing for most of the experiment.”
「実験の大部分において、気温は氷点下に留まりました。」 - “See the data below for the complete statistical analysis.”
「完全な統計解析については、下記のデータを参照してください。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “under”(下に)
- “under” は真下または覆われているイメージが強い → “under the table” (テーブルの下)
- “under” は真下または覆われているイメージが強い → “under the table” (テーブルの下)
- “beneath”(下に)
- “beneath” は文語的/フォーマルな表現で、比喩的に「身分が下」という意味合いにも使われる。
- “beneath” は文語的/フォーマルな表現で、比喩的に「身分が下」という意味合いにも使われる。
- “lower down”(もっと下)
- より口語的で、物理的な位置が下方であることを強調する。
反意語
- “above”(上に), “over”(上に)
- “above” は「より高い位置」、「over」は「真上」というニュアンスがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /bɪˈləʊ/ (英), /bəˈloʊ/ (米)
- アクセントは後ろの “-low” の部分にあります。
- イギリス英語: [bəˈləʊ], アメリカ英語: [bəˈloʊ]
- “below” の /ɪ/ や /ə/ の母音が弱くなりがちなので、/bə-ˈloʊ/ のように「ベロウ」という響きを意識するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “below” のスペルが “bellow” (牛などが鳴く、怒鳴る) と間違えられることがあります。全く別の意味になるため注意が必要です。
- “below” のスペルが “bellow” (牛などが鳴く、怒鳴る) と間違えられることがあります。全く別の意味になるため注意が必要です。
- 同音異義語との混同
- “billow”(大きくうねる)などと間違いないように注意してください。
- “billow”(大きくうねる)などと間違いないように注意してください。
- 前置詞か副詞か
- “below the surface” (前置詞) と “The details are below.” (副詞) など、用法によって文の構造が変わります。
TOEIC や英検などでも、位置や量の比較を問う問題で “above” や “below” が選択肢に出ることが多く、見落とさないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Be-low” → “低い (low) ところにある” とイメージすると覚えやすくなります。
- “below” は文中や文末でよく使われるので、例文をまるごと暗記すると使いやすくなります。
- 「上か下か」の観点で “above” の反対語としてよくペアで覚えると便利です。
「下にあるものは below」というイメージをインプットすると、スペリングやニュアンスが身につきやすいでしょう。
意味のイメージ