最終更新日:2025/10/05

《かたく》《疑問文・条件節で》だれか / 《否定文で》だれも / 《肯定文で》だれでも

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元となった辞書の項目

anyone

代名詞

《かたく》《疑問文・条件節で》だれか / 《否定文で》だれも / 《肯定文で》だれでも

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解説

以下では、代名詞「anyone」について、学習者にもわかりやすいようにできるだけ詳しい解説をまとめました。参考にしてください!


1. 基本情報と概要

英語での意味

“any person at all; it does not matter who.”

日本語での意味

「誰でも」「どの人でも」という意味です。

「特定の1人ではなく、どんな人でも構わない」というニュアンスで、質問文や否定文、条件文などでよく使われます。

品詞

・代名詞 (pronoun)

活用形

代名詞なので、動詞のように時制変化はありません。

ただし、同じような意味の単語として “anybody” があります。意味合いはほぼ同じですが、やや口語的ともいわれます。

他の品詞形

「anyone」はあくまで代名詞のみで、形容詞・副詞の形には変化しません。

似た単語に “any”(形容詞・代名詞)、“anything” (代名詞)などがあります。

CEFR レベルの目安

A2 (初級)~ B1 (中級)

→ 日常会話や簡単な文章でもよく出てきますので、初級~中級レベルで身につけておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “any”: 「どれでも」「どんな~でも」の意味を持つ部分。

  • “one”: 「1人(1つ)」を意味する部分。

これらが組み合わさって「どんな1人でも」→「誰でも」という意味になります。

他の単語との関連性(派生語・類縁語など)


  • “anybody”: 「誰でも」(ほぼ同義)

  • “someone” / “somebody”: 「誰か」

  • “no one” / “nobody”: 「誰も~ない」

  • “everybody”: 「みんな」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例と日本語訳)10選


  1. Does anyone know…?(誰か~を知っていますか?)

  2. Anyone there?(誰かいますか?)

  3. If anyone asks…(もし誰かが尋ねたら…)

  4. Hardly anyone…(ほとんど誰も~ない)

  5. Anyone else?(他に誰か?/他に何か?)

  6. Almost anyone can…(ほとんど誰でも~できる)

  7. Anyone at all(本当に誰でも)

  8. More than anyone(誰よりも)

  9. Without telling anyone(誰にも言わずに)

  10. Anyone in need(困っている人は誰でも)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “any” は古英語の “ænig” に由来し、「どんな~でも」「いかなる~でも」という意味を持ちます。

  • “one” は古英語の “án” に由来し、「1つ」「1人」を意味します。

  • それらが合わさって「どの1人でも」という意味になりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 質問文: “Does anyone want coffee?”(コーヒー欲しい人いる?)など。

  • 否定文: “I don’t know anyone there.”(そこに知り合いはいない。)

  • 条件文: “If anyone needs help, please let me know.”(誰か助けが必要なら教えてください。)

  • フォーマル・カジュアルともに広く使われます。

  • 会話・文章の両方で一般的に使われる語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 代名詞として、主語・目的語いずれにもなります。

  • 通常、動詞は単数扱いになります(“Anyone is welcome.”など)。

  • 疑問文・否定文で特に頻繁に登場します。

  • 「数えられる・数えられない」といった名詞での概念はない代名詞です。

一般的な構文の例


  1. Does anyone have a question?(誰か質問はありますか?)

  2. I can’t see anyone.(誰も見えない。)

  3. If anyone calls, let me know.(もし誰かが電話してきたら教えてね。)

イディオム


  • “anyone who is anyone” → 重要人物・有名人(世の中で誰もが知る人々)の総称として使う表現。“Anyone who is anyone will be there.”(大物はみんなそこに集まるよ。)


5. 実例と例文

日常会話(カジュアルな場面)


  1. “Anyone want to play a game?”

    (誰かゲームしたい人いる?)

  2. “I didn’t see anyone at the park today.”

    (今日は公園で誰も見かけなかったよ。)

  3. “If anyone is hungry, there’s pizza in the fridge.”

    (お腹が空いている人がいれば、冷蔵庫にピザがあるよ。)

ビジネス(ややフォーマルな場面)


  1. “If anyone requires further information, please contact me.”

    (更なる情報が必要な方は、どうぞ私にご連絡ください。)

  2. “Does anyone have concerns about the new policy?”

    (新しい方針について懸念をお持ちの方はいらっしゃいますか?)

  3. “We haven’t heard from anyone in the marketing department yet.”

    (まだマーケティング部からは誰からも連絡がありません。)

学術的・プレゼン・公式な文脈(フォーマルな場面)


  1. “If anyone is interested in contributing to the research, please sign up.”

    (研究に参加を希望する方がいれば、登録してください。)

  2. “Anyone with credentials in this field is invited to join the conference.”

    (この分野の資格を持つ方はどなたでも、カンファレンスにご参加いただけます。)

  3. “We do not currently have data from anyone outside this region.”

    (この地域以外の方からのデータは現在のところ、まだありません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(近い意味)


  1. “anybody”


    • 意味: 「誰でも」

    • “Anyone” と同義。少しだけ口語的とも言われるが、意味としてはほぼ同じ。


  2. “someone / somebody”


    • 意味: 「誰か」

    • 不特定の「1人」だが「誰でも」というよりも「特定できない1人」のニュアンスが強い。


  3. “everyone / everybody”


    • 意味: 「みんな」

    • “anyone” との違いは「全員」「全ての人」という点。


反意語(反対の意味)


  • “no one / nobody”


    • 意味: 「誰も~ない」

    • “anyone” は「誰でも」を指すのに対し “no one” は「誰もいない」「誰も~ない」という真逆の意味。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈeniwʌn/ または /ˈeniwən/


    • 第1音節 “en” に強勢(アクセント)がきます。


  • アメリカ英語(AE)・イギリス英語(BE)ともに大きな差はありませんが、


    • AE: [ˈɛniwʌn] (リエゾンで “an-ee-wun” のように聞こえることも)

    • BE: [ˈenɪwʌn] (やや “ɪ” がはっきりする人も)


  • 「any one」と単語を分けると別の意味(「どれか1つ」という意味の “any one”)になる点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “anyone” と “someone” を混同しない


    • “anyone”: 「誰でも」

    • “someone”: 「誰か」


  • “anyone” と “any one” の区別


    • “any one”:複数のうちの「どれか1人(1つ)」を指すとき(名詞扱い)。

    • “anyone”:不特定の人を指す代名詞。


  • スペルに注意: “anyone” と “anybody” はよく似たスペルだが、語尾は “one” と “body” で異なる。

  • 質問文や否定文、条件文での用法に慣れることが大切。

  • TOEIC や英検などでは文章補充問題や否定文・疑問文の読解で頻出。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “anyone” = “any + one” → 「どんな1人でも」。

  • 「「誰かいない?」と誰でもいいから呼びかける」イメージで覚えると定着しやすいです。

  • 特に “-one” で終わる代名詞(someone, anyone, no one, everyone)はセットで覚えると便利。

  • 聞いた瞬間に「一人を指しているけど、特定していない」イメージを思い浮かべると、使い分けもしやすくなります。


以上が代名詞「anyone」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く登場し、疑問文や否定文で特に頻出する便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください!

意味のイメージ
anyone
意味(1)

《疑問文・条件節で》だれか

意味(2)

《肯定文で》だれでも

意味(3)

くだけてanybodyとも表現する。

意味(4)

《否定文で》だれも

和英選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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