agree

1. 基本情報と概要

英単語: agree

品詞: 動詞 (verb)

活用形:

• 現在形: agree / agrees
  


• 過去形: agreed
  


• 現在分詞: agreeing
  


• 過去分詞: agreed
  

意味 (英語)

1. To have the same opinion or to consent to something.
   


2. To reach a mutual understanding or arrangement.
   

意味 (日本語)

1. 「同じ意見である、賛同する」という意味です。
   


2. 「合意する、同意する」というニュアンスでも使われます。
   

「agree」は、「他の人と意見が一致する」「状況や条件に賛成する」という場面で使われる、とても基本的な動詞です。日常会話やビジネス、あらゆる場面で頻繁に登場し、意見調整のニュアンスを持っています。

CEFRレベルの目安: A2 〜 B1

• A2（初級）: 身近な話題について基本的なやりとりをする際に使われるレベル
  


• B1（中級）: 身近な話題についてある程度表現できるレベル
  

名詞形にすると agreement（合意、同意）などがあります。形容詞を派生させる場合は少なく、「agreeable」（快い、好ましい）などの形で現れます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語 (prefix): なし
  


• 語幹 (root): 「gree」は単体ではあまり意味を持ちませんが、ラテン語や古フランス語から「同意・承諾」のニュアンスを受け継いでいます。
  


• 接尾語 (suffix): なし
  

派生語や関連語

• agreement (名詞): 合意、同意
  


• agreeable (形容詞): 感じの良い、好ましい；同意できる
  

よく使われるコロケーション（10個）

1. agree with someone →（人）に同意する
   


2. agree on a topic →（話題）について意見が一致する
   


3. agree to a plan → 計画に同意する
   


4. strongly agree → 強く同意する
   


5. agree completely → 完全に同意する
   


6. agree partially → 部分的に同意する
   


7. agree wholeheartedly → 心から同意する
   


8. agree in principle → 原則的に同意する
   


9. agree to terms → 条件に同意する
   


10. agree on a date → 日程を決める（合意する）
    

3. 語源とニュアンス

語源

• 「agree」は、古フランス語の「agreer」（心を喜ばせる）からきており、その由来をさらにさかのぼるとラテン語で「ad-（〜へ）」+「gratus（心地よい）」という要素が含まれています。
  

ニュアンス

• 相手の意見や状況に対して「自分を合わせる」ニュアンスが含まれます。
  


• 「合意する」「承認する」といった意味もあり、ビジネスなどフォーマルな場面でもよく使われます。
  

口語でも文章でも広く使われます。カジュアルな会話からフォーマルな書類まで、幅広いシーンで用いられます。

4. 文法的な特徴と構文

• 「agree」は自動詞としても他動詞としても使われますが、多くの場合は「agree with/on/to + 対象」という形で用いられます。
  


• 他動詞的に使うとき: “They agreed the contract.” (ただし口語よりも一部のビジネス英語などで使用)
  


• 一般的には“agree with (someone)”や“agree on (something)”という形が多いです。
  

使用シーン

• カジュアル: “I totally agree with you!” など
  


• フォーマル: “We have agreed on the terms of the contract.” など
  

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “I agree with you. Let’s go to that restaurant.”
   
   （君に賛成だよ。そのレストランに行こう。）




2. “I agree it might be more fun if we invite more friends.”
   
   （もっと友だちを誘ったら楽しくなるだろうね。）




3. “I agree that the weather is getting hotter every year.”
   
   （毎年暑くなってきているよね。）

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “We all agree on the budget proposal for next quarter.”
   
   （私たちは来期の予算案に全員同意しています。）




2. “Do you agree with the terms outlined in the contract?”
   
   （契約書に記載されている条項に同意いただけますか？）




3. “Once everyone agrees, we can finalize the project plan.”
   
   （全員が合意したら、プロジェクト計画を最終決定できます。）

学術的な文脈での例文（3つ）

1. “Most researchers agree that this method yields accurate results.”
   
   （ほとんどの研究者は、この方法が正確な結果をもたらすことに同意しています。）




2. “Scholars disagree on how to interpret these historical documents, but many agree on the importance of further analysis.”
   
   （学者たちはこれらの歴史文書の解釈について意見が分かれていますが、多くはさらなる分析の重要性には同意しています。）




3. “Experts agree that consistent data collection is crucial for valid scientific conclusions.”
   
   （専門家たちは、一貫したデータ収集が有効な科学的結論を導くのに重要だという点で一致しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. concur (同意する)
   
   
   
   • よりフォーマル。学術・ビジネス文脈で使われることが多い。
     
   
   


2. consent (承諾する)
   
   
   
   • 「許可を与える」というニュアンスが強い。
     
   
   


3. approve (賛成する)
   
   
   
   • 公的に認める、許可するという意味合いがある。
     
   
   

反意語

1. disagree (反対する)
   
   
   
   • 単に意見が異なるという意味で最も基本的。
     
   
   


2. object (反対を唱える)
   
   
   
   • 強く反対する、異議を唱えるニュアンス。
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)

• 英: /əˈɡriː/
  


• 米: /əˈɡriː/
  

アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。

• アクセントは語末近くの “-gree” にあります（a・gree）。
  


• よくある間違いとして、[ə]（シュワー）の音を「アグリー」と濁らせすぎないように注意が必要です。
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: 「ag*g*ree」「agreee」などと重ね書きしてしまうケースがある。
  


• 「agree to/with/on」の使い分けが混乱しやすい。内容によって前置詞を使い分ける必要がある。
  
  
  
  • agree with (人・意見)
    
  
  
  • agree on (議題・条件)
    
  
  
  • agree to (提案・案・計画)
    
  
  


• TOEICや英検でも、particularな前置詞と組み合わせた文法問題・熟語問題として出題されやすいです。
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「a + gree（心地よい方向へ）」という昔の意味から、「spirit を合わせる」「気持ちを寄せる」というイメージを持つと覚えやすいです。
  


• 「agree」は「アグリー（ugly）」と日本語で似た発音に思えることから混同しがちですが、発音とつづりに注意！
  


• 例文をたくさん口に出して練習し、前置詞との相性を体で覚えるのがコツです。
  

以上が、動詞「agree」の詳細解説です。日常会話からビジネス、アカデミックな場面まで幅広く使える便利な単語ですので、正しい前置詞との組み合わせや発音に気をつけて習得してください。