sing
歌う;(…に)歌って聞かせる《+to(for)+名》;(楽器に合わせて)歌う《+to+名》 / 〈小鳥 / 虫などが〉鳴く,さえずる / 《文》(…を)詩(歌)にする,(詩(歌)を詠んで)賛美する《+of+名》 / 〈小川 / 風 / 弾丸 / 湯沸かし / 耳などが〉歌うように鳴る / 《米語》自白する;密告する / 〈歌〉‘を'歌う / 《副詞[句]を伴って》歌って…‘を'(…に)する / …‘を'唱える,詠唱する / 《文》…‘を'詩(歌)にする,(詩(歌)に詠んで)賛美する / 合唱の集い
以下では、英単語「sing」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: sing
- 日本語: 歌う
「声を使って音程のある歌を歌う」というニュアンスの単語です。日常的に音楽について話すときや、歌を歌う行為そのものを指すときに使われる、とても基本的な動詞です。
品詞
- 動詞 (Verb)
活用形
- 原形: sing
- 3人称単数現在形: sings
- 過去形: sang
- 過去分詞形: sung
- 現在分詞 / 動名詞: singing
他の品詞形
- 名詞形 (関連語): singer (歌手), singing (歌うこと、歌声)
例) “She is a wonderful singer.” (彼女は素晴らしい歌手だ)
CEFRレベルの目安: A1(超初心者)
「sing」は、初歩的な英語学習の段階で登場する非常に基本的な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語はないシンプルな形です。語幹 “sing” がそのまま動詞として機能します。
派生語・類縁語
- singer: 歌手
- singing: 歌うこと、歌声
- song: 歌、曲
よく使われるコロケーション(共起表現)
- sing a song(歌を歌う)
- sing along(いっしょに歌う)
- sing out loud(声を張り上げて歌う)
- sing off-key(音程を外して歌う)
- sing in tune(正しい音程で歌う)
- sing from memory(記憶で歌う)
- sing the national anthem(国歌を歌う)
- sing praises(称賛の言葉を並べる → 「礼賛する」イメージ)
- sing one’s heart out(心を込めて歌う)
- can’t sing to save one’s life(まったく歌が下手だ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “singan” に由来します。ゲルマン系の言語で同様の語幹を持つ語が多く、昔から「声を出してメロディーを作る」という意味で使われてきました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 「歌う」という行為そのものを指すため、感情的/芸術的な文脈で使われることが多いです。
- カジュアルな日常会話で「I like to sing in the shower.(シャワーを浴びながら歌うのが好きです)」のようによく使われます。
- フォーマルでも「We will sing the national anthem at the ceremony.(式典で国歌を歌います)」のようにきちんとした場面でも使えます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- 【主語 + sing + 目的語】
例) “I sing a lullaby to my child.” (私は子どもに子守唄を歌う) - 【主語 + sing(自動詞)】
例) “They sing beautifully.” (彼らはとても美しく歌う)
動詞「sing」は 他動詞・自動詞 両方の用法があります。何を歌うか明示するときは他動詞、単に「歌う」という行為を言及するだけなら自動詞として使えます。
イディオム
- “sing someone’s praises”
直訳は「誰かを称賛するように歌う」ですが、「褒めちぎる」という意味のイディオムです。
フォーマル / カジュアル
- 場面に応じてそのまま使えます。カジュアルでもフォーマルでも、「歌う」という意味を伝える点では変わりません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Let’s sing our favorite song together!”
(私たちの好きな歌を一緒に歌おうよ!)“I usually sing in the car when I’m alone.”
(私は普段、ひとりのときは車の中で歌ってるよ。)“My sister loves to sing while she cooks dinner.”
(私の妹は夕食を作りながら歌うのが大好きです。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“At the company retreat, we decided to sing the corporate anthem.”
(会社の研修旅行で、私たちは社歌を歌うことにしました。)“The marketing team sang the jingle they created for the product launch.”
(マーケティングチームは、製品の発売のために作ったジングルを歌いました。)“We asked the employees to sing along to boost team spirit.”
(チームワークを高めるため、従業員たちに一緒に歌ってもらいました。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“Ethnomusicologists study how different cultures sing their traditional songs.”
(民族音楽学者は、さまざまな文化の人々がどのように伝統的な歌を歌うかを研究します。)“In music therapy, patients are encouraged to sing to express their emotions.”
(音楽療法では、患者は自分の感情を表現するために歌うことを推奨されます。)“Some research suggests singing helps improve lung capacity and emotional well-being.”
(ある研究によれば、歌うことは肺活量や精神的な健康の向上に役立つとされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- chant(詠唱する、単調なリズムで歌う)
- 主に宗教的な場面やスポーツの応援などで使われる。
- 主に宗教的な場面やスポーツの応援などで使われる。
- hum(鼻歌を歌う)
- 口を閉じて鼻歌を歌うイメージ。
- 口を閉じて鼻歌を歌うイメージ。
- croon(低い声でしっとりと歌う)
- ジャズやラブソングを静かに歌うときによく使われる。
反意語(Antonyms)
- remain silent(黙っている), keep quiet(静かにしている)
「歌う」という行為の反対は「歌わない」であり、“silent”とする表現が多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /sɪŋ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きくは変わりませんが、鼻音の “ŋ” の発音が大切です。
- アクセント: 動詞の“sing”は1音節のため、音節の先頭にストレスがあります。
- よくある間違い: “sin” (/sɪn/ 罪) と混同しないように気をつけてください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sing”を“singe”と書いてしまうと「焼け焦がす(singe)」という全く別の意味になります。
- 音の混同: “sink” (/sɪŋk/) と“sing” (/sɪŋ/) は似ていますが、語尾の “k” 音をしっかり区別しましょう。
- 試験での出題: TOEICや英検では、基礎レベルの動詞として出題されることが多いです。多様な時制に注意してください(例: “has sung,” “had sung”など)。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sing」は「song(歌)」とスペルが似ているので、「songをsingする」と覚えると連想しやすいです。
- 単語の最後が「ing」で終わっているので、「歌っているイメージ(進行形っぽさ)」を思い浮かべれば記憶に定着しやすいでしょう。
- 「音を伸ばすイメージ」で鼻に抜ける “n” の発音をしっかり意識してみてください。
以上が、動詞「sing」の詳細な解説です。発音やスペルなどに気をつけながら、日常からビジネス・学術的な場面まで、幅広く使える便利な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください。
歌う;(…に)歌って聞かせる《+to(for)+名》;(楽器に合わせて)歌う《+to+名》・〈小鳥・虫などが〉鳴く,さえずる
《文》(…を)詩(歌)にする,(詩(歌)を詠んで)賛美する《+of+名》・〈小川・風・弾丸・湯沸かし・耳などが〉歌うように鳴る・《米語》自白する;密告する・〈歌〉‘を'歌う・《副詞[句]を伴って》歌って…‘を'(…に)する・…‘を'唱える,詠唱する・《文》…‘を'詩(歌)にする,(詩(歌)に詠んで)賛美する・合唱の集い