最終更新日:2025/10/29
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元となった辞書の項目

's

/s/
動詞

has, is, us,(疑問詞のあとの) doesの短縮形

このボタンはなに?

彼女は美しい笑顔を持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

's は、英語で主に以下の二つの動詞の短縮形(contraction)として使われます。


  1. be動詞の三人称単数形「is」

  2. 完了形などで使われる助動詞「has」

「He is」→「He's」や「He has」→「He's」のように形が同じですが、文脈によってどちらの意味かを判断します。

日本語での意味


  • 「❶ ~です」「~がいる/ある」(is)

    例:「He’s busy.」→「彼は忙しいです。」

  • 「❷ ~を持っている」「~してしまった/したことがある」(has)

    例:「He’s finished the report.」→「彼はレポートを完成しました。」

「's」はカジュアルな会話や文章の中で、「is」や「has」を短縮した形としてよく使われます。「's」だけ見るとどちらの動詞なのか判断しづらいのですが、後に続く単語によって見分けられます(例: 動詞の過去分詞が続くと「has」の可能性が高い、など)。

品詞


  • 動詞 (be動詞の一形態 / 助動詞「has」の短縮形)


    • 例: He is → He 's

    • 例: He has → He 's


また、所有格(名詞形)の「's (例: John’s book)」は、形が同じでも動詞ではありません。今回は動詞としての使われ方に焦点を当てます。

活用形


  • is → be動詞の単数形 (am / are / is / was / were / been)

  • has → have 動詞の三人称単数形 (have / has / had)

他の品詞になった時の例


  • 所有格: “John’s book” (この場合は所有を示す「's」で、動詞ではありません。)

CEFRレベル


  • A1 (超初心者) ~ A2 (初級): 「He’s a student.」「He’s got a book.」など、初学者でもよく目にする短縮形です。

  • 文章を読む際には、短縮形の意味(「is」か「has」か)を文脈で判断する必要があるため、慣れが必要です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 's は独立した接頭語や接尾語を持つわけではなく、もともと ishas の短縮形です。

  • is: 語幹(be動詞)

  • has: 語幹(have動詞)

他の単語との関連性


  • is → be動詞: am/are/is/was/were/been

  • has → have動詞: have/has/had

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. He’s running late.


    • 彼は遅れそうです。(「is」の短縮)


  2. She’s working on a project.


    • 彼女はプロジェクトに取り組んでいます。(「is」の短縮)


  3. The dog’s barking again.


    • 犬がまた吠えています。(「is」の短縮)


  4. He’s been to Paris.


    • 彼はパリに行ったことがあります。(「has」の短縮 + 過去分詞)


  5. She’s finished her homework.


    • 彼女は宿題を終えました。(「has」の短縮 + 過去分詞)


  6. It’s raining outside.


    • 外は雨が降っています。(「is」の短縮)


  7. It’s stopped raining.


    • 雨が止みました。(「has」の短縮 + 過去分詞)


  8. He’s got a new car.


    • 彼は新しい車を手に入れました。(「has」の短縮 + got)


  9. She’s going to the party tomorrow.


    • 彼女は明日パーティーに行く予定です。(「is」の短縮 + going to)


  10. He’s had enough for tonight.


    • 彼は今夜はもう十分です。(「has」の短縮 + had)



3. 語源とニュアンス


  • 's = isbe動詞is が、古英語から中英語を経て短縮形として使われるようになったもの。

  • 's = hashave動詞 の三人称単数形 has が短縮された形。

短縮形は英語の口語表現で自然に使われるもので、フレンドリーかつインフォーマルな感じを与えます。ただし、フォーマルな文章ビジネス文書などでは、短縮を避けて「is」「has」と書く方が好まれる場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 's = is


    • 主語が三人称単数 (He, She, It, あるいは単数名詞) のときに使われます。

    • 自動詞(存在や状態を示す)として用いられることが多い。

    • 例: “He’s happy.” (He is の短縮)


  • 's = has


    • 主語が三人称単数のときに、完了形や所有を示す「has」の短縮として使われる。

    • 助動詞として、過去分詞と一緒に完了形を作るか、所有の意味 “has got” などで示します。

    • 例: “He’s lived there for years.” (He has の短縮)


イディオム


  • He’s got to do it. (He has to do it. / 彼はそれをやらなければならない。)

  • She’s got what it takes. (彼女には必要な素質がある。)

インフォーマル / 会話では非常に頻繁に用いられますが、フォーマルな文書では「he is」「he has」と省略せずに書くことが多いです。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “He’s really tired today.”


    • 今日は彼、すごく疲れてるんだよ。


  2. “She’s got a lovely voice.”


    • 彼女は素敵な声をしているよ。


  3. “It’s already 10 p.m.!”


    • もう夜の10時だよ!


(B) ビジネスでの例文


  1. “He’s left the office, but he’ll be back soon.”


    • 彼はオフィスを出ましたが、すぐ戻ってくる予定です。


  2. “She’s completed the report ahead of schedule.”


    • 彼女は予定より早くレポートを完成しました。


  3. “It’s crucial to finish the task by the deadline.”


    • 締め切りまでにそのタスクを終わらせることが重要です。


(C) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “He’s contributed significantly to the study of linguistics.”


    • 彼は言語学の研究に大いに貢献してきました。


  2. “She’s authored several key papers on the subject.”


    • 彼女はそのテーマに関する重要な論文をいくつか執筆しています。


  3. “It’s been observed that the phenomenon occurs frequently.”


    • その現象はよく起こることが観察されています。


(ただし、特にフォーマルな論文では “He is” / “She has” と省略しない場合が多いです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • is


    • 短縮しない形。ト書きやフォーマル文書などで使います。


  • has


    • 短縮しない形。「彼には ~がある」「完了形を作る」などで使います。


反意語


  • is の反意語 → “is not” / “isn’t”

  • has の反意語 → “doesn’t have” / “hasn’t” (完了形の場合は “hasn’t done” など)

「's」の反意語そのものはありませんが、“He isn’t” や “He doesn’t have” のように、短縮形を否定形にする場合は別の形に変換されます。


  • “He’s not” / “He isn’t”

  • “He hasn’t” / “He doesn’t have”


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • /z/ や /s/ といった非常に短い音で発音されます。

    • “He’s” は /hiːz/、 “She’s” は /ʃiːz/、 “It’s” は /ɪts/ というように、主語によって微妙に異なります。


  • 強勢(アクセント)


    • 通常、主語の後ろに弱く付く形です。

    • 例: “He’s” は “He” の後半に軽く /-z/ がつく感じ。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • 基本的に大きな違いはありませんが、イギリス英語では“r”が少ない発音になりやすく、アメリカ英語ではやや強めに発声される母音がある等、主語によって微妙な違いが感じられることがあります。


  • よくある発音ミス


    • /z/ を /s/ で発音してしまう。

    • 口の動きや母音の伸ばしが不十分で、主語とくっつき過ぎてしまう。

    • 話し言葉では素早く発音されるので、聞き取れずに逃してしまうことがある。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 短縮形 vs. 所有格の混同


    • “He’s bike” (彼の自転車) → これは “His bike.” の間違いとしてよく見られます。

    • “He’s” を “He is” や “He has” として使う場合と、所有代名詞 “his” とは意味もスペルも違うので注意。


  2. “He’s” は “He is” か “He has” か 文脈判断


    • “He’s gone home.” → “He has gone home.” (完了形)

    • “He’s at home.” → “He is at home.” (存在・状態)


  3. TOEIC・英検など試験対策


    • リスニングで “He’s” か “He has” か聞き取れないと、文章の時制や意味を取り違える可能性が高い。

    • リーディングでは “He’s” の後に過去分詞が続くかどうかに注意し、完了形か状態かを見極める練習が有効。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「’s は is と has の“省略”」と覚える


    • “He’s a doctor.” → “He is a doctor.”

    • “He’s finished dinner.” → “He has finished dinner.”

    • 文脈でどちらの動詞が省略されているかをイメージすると意図がつかみやすい。


  • 「主語 + ’s + 過去分詞」→ “He has + 過去分詞”


    • 完了形を示す場合に便利なマーク。過去分詞に注目すると“has”だとわかりやすい。


  • リスニング練習のコツ


    • 短縮形は話し言葉で高速になるので、主語と “’s” の繋がりを意識して音読練習する。

    • 例: “He’s (ヒーズ) / She’s (シーズ) / It’s (イッツ) / That’s (ザッツ) ...” を声に出して練習すると自然に身につく。



以上が、動詞としての 's (be動詞 “is”、助動詞 “has” の短縮形) の詳細な解説です。会話では非常によく登場しますので、文脈や続く語を見て「何の短縮か」を素早く判断できるようになると便利です。

意味のイメージ
's
意味(1)

has, is, us,(疑問詞のあとの) doesの短縮形

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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