最終更新日:2025/12/01
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元となった辞書の項目

vary

動詞

〈他〉《...から...に》 変わる 《from ... to ...》 / 《...の点で》 互いに異なる 《in, on ...》 / 〈他〉を変える / に変化をつける

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解説

以下では、英単語 “vary” について、学習者向けに分かりやすく、かつ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語


  • vary

品詞


  • 動詞 (verb)

意味


  • 英語: to change, to differ, to fluctuate

  • 日本語: 「変化する」「異なる」「変動する」

「状況や条件に応じて異なる」「数値や状態が変化する」ような場面で使われる、柔軟性や幅の広さを表す単語です。

活用形


  • 原形: vary

  • 三人称単数現在形: varies

  • 現在分詞: varying

  • 過去形: varied

  • 過去分詞: varied

他の品詞への派生例


  • 名詞形: variation (変動、変化)

  • 形容詞形: variable (変わりやすい、不定の)

  • 名詞形: variety (多様性)

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    → ある程度複雑な文脈の中で、具体的・抽象的な題材にも対応できる力が求められます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 語幹 “var-” は「多様な」「変化する」のような意味合いを持つラテン語由来の要素です。

  • 接尾語 “-y” は、その単語を動詞化する要素として行われることがありますが、“vary” についてはラテン語 “variare” が直接英語になった形で、それを単純化して “vary” となりました。

派生語・類縁語


  • variable (形容詞/名詞) - 変わりやすい/変数

  • variant (名詞/形容詞) - 変形/変異した

  • various (形容詞) - さまざまな

  • variety (名詞) - 多様性、変化

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. vary from A to B → (AからBまで) さまざまだ

  2. vary according to the situation → 状況に応じて変化する

  3. vary widely → 幅広く異なる

  4. vary in size → 大きさが変わる(大きさに違いがある)

  5. vary greatly → 大きく変化する

  6. prices vary → 価格がまちまちだ

  7. may vary → 変わる可能性がある

  8. results can vary → 結果にばらつきがある

  9. opinions vary → 意見が割れる

  10. temperature varies → 温度(気温)が変動する


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “variare” (変化する、変える) → 中世フランス語 “varier” → 古英語経由で “vary” となりました。

ニュアンス


  • 状況や範囲の幅を強調するニュアンスがあります。「ものによって違う」「変わりうる」という、一定でない感じを表すのに便利です。

使用シーン


  • 口語・文章の両方で広く使われます。

  • ビジネスのレポートやプレゼンで「結果が変わる」「状況が異なる」と言うときにもフォーマルに使えます。

  • カジュアルな会話でも「It varies. (それは状況による)」のように簡潔に使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞 (intransitive) として「変化する」「異なる」を表す。

    例: Opinions vary on this topic.

  • 他動詞 (transitive) として「(状況や幅などを)変える」の意味を表す場合もある。

    例: You can vary the ingredients to suit your taste.

一般的な構文


  • “vary from 〜 to …”「〜から…まで異なる」

  • “vary in + [名詞]”「~という点で異なる」

  • “vary according to + [名詞/状況]”「~によって変わる」

イディオム的な表現


  • “Opinions vary.” → 「意見はさまざまだ。」


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文 (3つ)


  1. “How long does the session last?”

    “It can vary, but usually around an hour.”

    (「そのセッションはどのくらい続くの?」

    「変動するけど、だいたい1時間くらいだよ。」)


  2. “My schedule varies a lot from week to week.”

    (「私のスケジュールは週ごとにかなり変わるの。」)


  3. “The weather varies so much here; you never know what to wear.”

    (「ここは天気がすごく変わりやすいんだ。何を着ていいか分からないよ。」)


5.2 ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Our sales figures vary depending on seasonal trends.”

    (「当社の売上高は季節的なトレンドによって変動します。」)


  2. “We need to vary our marketing strategies to reach a wider audience.”

    (「より幅広い顧客層にアプローチするために、マーケティング戦略を変える必要があります。」)


  3. “Prices can vary significantly based on shipping costs.”

    (「配送料によって価格が大きく変わる可能性があります。」)


5.3 学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The results of the experiment can vary depending on environmental conditions.”

    (「実験結果は環境条件によって変化しうる。」)


  2. “Gene expressions vary among different species.”

    (「遺伝子の発現は異なる種の間で異なる。」)


  3. “Population density may vary greatly over different regions.”

    (「人口密度は地域によって大きく異なる可能性がある。」)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. change (変わる)


    • 一般的で広い意味。

    • “change” は「完全に違う状態になる」ニュアンスが強い。


  2. differ (異なる)


    • 比較の場面で使いやすい。

    • “differ” は「ある基準と比較して異なる点がある」ことに焦点をあてる。


  3. fluctuate (変動する)


    • 主に数量や数値が増減するイメージ。

    • “fluctuate” は上がったり下がったりする動きが強調される。


  4. shift (移る、変化する)


    • 大きな動きや方向性の変化に使う。

    • “shift” は「移行する」「方向転換する」イメージ。


  5. alter (改変する)


    • 部分的な変更や修正を強調する。

    • “alter” は「調整や修正」を連想しやすい。


反意語 (Antonyms)


  1. remain (とどまる、変わらない)

  2. stay (そのままでいる)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈvɛri/ (米), /ˈveəri/ (英)

  • アクセント: “vá-ry” のように、最初の音節 “var-” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語では “ヴェリ”に近い発音、イギリス英語では “ヴェアリ”に近くなります。

  • よくある間違い: “very” (とても) と混同しやすいので、アクセントや文脈に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “varry” や “vairy” と書いてしまうミス。

  2. “very” との混同: “very” は副詞・形容詞で「とても」という意味。綴りも違うので注意。

  3. “vary” は動詞なので “That vary.” と単独では使えない。必ず文脈に合わせて意図する文を作る必要がある。

  4. 試験対策: TOEICや英検では、グラフや数値の説明で “vary” や “various” が出題されやすいです。変動を表す表現として押さえておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. 「var-」は「バラエティ (variety)」と同じ語源 → たくさん違うものが混ざるイメージ

  2. “vary” と “very” の違いは、綴りとアクセントを意識する → “va-ry” は「変化する」、”ve-ry” は「とても」。

  3. 試験勉強の際は、グラフや数値の説明文で “vary” と “fluctuate” をセットで覚えると便利。


以上が、動詞 “vary” の詳細な解説となります。状況や数値が「変化する」「さまざまな幅がある」イメージを押さえておけば、使いやすくなります。ビジネス、日常会話、学術論文まで、幅広い場面で活用できる、とても便利な動詞です。

意味のイメージ
vary
意味(1)

(…から…に)変わる,変化する《+from+名+to+名》

意味(2)

(…の点で)互いに異なる,いろいろである《+in(on)+名》

意味(3)

…‘を'変える,変更する

意味(4)

…‘に'変化をつける,‘を'変化に富ませる

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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