最終更新日:2025/11/20
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元となった辞書の項目

upset

形容詞

動揺した / 怒っている

このボタンはなに?

彼女はその仕事に就けなかったと知って動揺した。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: upset

品詞: 形容詞 (ただし、動詞・名詞としても使われる)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 日常会話で頻繁に登場し、感情を表す機会が多い単語です。

意味(英語・日本語)


  • 英語: feeling angry, worried, or unhappy

  • 日本語: 怒っている、動揺している、心配している、悲しいなどの感情を表す


    • 「怒って悲しい気持ちだ」や「がっかりして気落ちしている」など、ネガティブな感情を表すときに使われる単語です。誰かや何かに対して心が波立った状態、感情的に動揺している状態を幅広くカバーします。


動詞・名詞としての例


  • 動詞 (to upset): 「~を動揺させる、ひっくり返す」の意味

    例) The news upset me. (そのニュースは私を動揺させた)

  • 名詞 (an upset): 「番狂わせ」という意味

    例) It was a big upset when the underdog team won the match. (格下チームが勝ったのは大番狂わせだった)

活用形


  • 形容詞: upset

  • 動詞: upset – upset – upset (過去形・過去分詞形は同形)

  • 現在分詞・動名詞: upsetting

「upset」が動詞になったとき、三人称単数現在形では「upsets」、現在分詞では「upsetting」となります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • up: 元々は「上へ、上に」という意味の副詞・前置詞

  • set: 「置く、設定する」という意味の動詞

「upset」は元来「何かを上向きにひっくり返す」イメージがあり、「ひっくり返して混乱させる・動揺させる」というニュアンスに派生していきました。

他の単語との関連性・派生語


  • upsetting (形容詞/現在分詞): 「動揺させるような、混乱を引き起こすような」

  • upsetness (名詞・まれ): 「動揺している状態」(口語ではあまり使われません)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. be upset about ~(~について動揺している)

  2. be upset with someone(誰かに腹を立てている)

  3. feel upset(動揺している、気が滅入る)

  4. get upset easily(すぐに動揺する)

  5. upset stomach(胃の不調、胃がムカムカする)

  6. look upset(動揺した顔をしている)

  7. incredibly upset(非常に動揺している)

  8. upset the balance(バランスを乱す)

  9. cause an upset(動揺を引き起こす、大番狂わせを起こす)

  10. make someone upset(誰かを動揺させる/怒らせる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「up (上に) + set (置く)」が原義。16世紀頃までは物理的に「何かをひっくり返して倒す」の意味で使われていましたが、徐々に感情に関しても「ひっくり返す→混乱させる→動揺させる」に派生していきました。

微妙なニュアンスや感情的な響き


  • 「upset」は「イライラ・悲しみ・不安」が混ざった、ネガティブな感情を表す広い言葉。怒りよりも「動揺や悲しみ、不安」の要素が強く混じることが多いです。

  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使えますが、フォーマルな文脈では「distressed」や「perturbed」などを使う場合もあります。

使われるシーン


  • 日常会話で「落ち込んだ/動揺した気持ち」を表現するときに多用されます。

  • 書き言葉でも、感情描写などで広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として使う場合: 「主語 + be動詞 + upset」で感情や状態を表します。

    例) I am upset with you. (私はあなたに腹を立てています)

  • 動詞として使う場合: 「誰かを upset する」という形で「動揺させる/ひっくり返す」の意味になります。

    例) The loud noise upset the whole neighborhood. (大きな騒音が近所全体を混乱させた)

よくある構文


  1. 主語 + be + upset + about/with + (名詞/代名詞/動名詞)


    • I’m upset about the situation.


  2. 主語 + get + upset (口語的: 感情が変化する)


    • Don’t get upset.


  3. 主語 + upset + 目的語 (動詞として)


    • The news upset me.


形容詞「upset」は感情表現として非常に頻繁に出現します。可算・不可算などの区別は不要ですが、動詞として使う場合には目的語が必要(他動詞)になる点が特徴です。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル) 3例


  1. “I’m so upset about what happened at the party last night.”


    • 「昨夜のパーティーであったことに、すごく動揺してるんだ。」


  2. “Don’t be upset. I’m sure things will get better.”


    • 「落ち込まないで。きっと状況は良くなるよ。」


  3. “He looked really upset when he saw the broken window.”


    • 「割れた窓を見たとき、彼はすごく落ち込んでいるように見えたよ。」


ビジネス (ややフォーマル) 3例


  1. “She seemed upset about the manager’s decision.”


    • 「マネージャーの決定に彼女は動揺しているように見えました。」


  2. “I understand why you’re upset, but let’s discuss a solution.”


    • 「動揺している理由はわかりますが、解決策を話し合いましょう。」


  3. “Our clients were upset by the delay in delivery.”


    • 「納品の遅れで顧客が動揺していました。」


学術的/フォーマル (レポートや論文など) 3例


  1. “Participants reported feeling upset when exposed to negative feedback.”


    • 「参加者はネガティブなフィードバックを受けた際に動揺すると報告しました。」


  2. “The study indicates that upset emotions can lead to decreased productivity.”


    • 「研究によれば、動揺した感情は生産性の低下につながり得ると示唆されています。」


  3. “In cases of extreme stress, individuals may become severely upset.”


    • 「極度のストレス下では、個人は深刻な動揺状態になる場合があります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. annoyed (イライラしている)

  2. angry (怒っている)

  3. distressed (苦しんでいる、悲しんでいる)

  4. troubled (悩んでいる)

  5. bothered (気に病んでいる)


  • “angry” は「怒り」を強く表現する一方、“upset” は落ち込みや悲しみも含まれる幅広い動揺の感情を表します。

  • “distressed” はもう少し「苦しみ」を伴う深刻さを示唆します。

反意語 (Antonyms)


  1. calm (落ち着いている)

  2. relieved (ほっとしている)

  3. content (満足している)


  • これらは感情が波立っていない状態を指し、「upset」とは逆の感情です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ʌpˈsɛt/

  • アクセントは後半の “set” の部分にあります (up-SET)。

  • アメリカ英語イギリス英語の発音に大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “ʌ” がやや短く、イギリス英語では少し長めに聞こえることがあります。

  • よくある間違いとして “ʌ” の音を /uː/ (ウー) と発音してしまうケースがありますが、正しくは日本語の「ア」と「ウ」の中間のような音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “up set” と分け書きしてしまうミスは避けましょう。常に一単語です。

  • 同音異義語: 特に “offset” などと混同しないように注意。

  • TOEIC・英検など試験: 会話文や長文読解で主人公の感情を表す際によく登場します。接続詞や副詞と合わせた文脈問題にも頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「up + set」で「ひっくり返す」というイメージを思い浮かべてみると、心の中が“ひっくり返される”状態が「upset」。

  • 音の響きで “up” と “set” に分けてみると、気持ちが「上にセットされて安定しない=落ち着かない」イメージを連想すると覚えやすいかもしれません。

  • ノートなどに、「upset = 心がひっくり返った」というイメージのイラストを描くと記憶が定着しやすいです。


以上が、形容詞「upset」の詳細な解説です。動揺や心配、怒りを同時に表せる便利な単語なので、日常会話でもビジネスでも使う機会が多いでしょう。ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
upset
意味(1)

私は仕事をもらえなかった時に落ち込みました。

このボタンはなに?
意味(2)

(計画などが)だいなしの,狂った

意味(3)

《捕語にのみ用いて》(精神的に)混乱した,ろうばいした

意味(4)

(体などの)調子がおかしくなった

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