最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

tongue

名詞

〈C〉舌 / 言葉, 言語 / 言葉遣い, 言い回し

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解説

以下では、名詞 “tongue” について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

• 単語: tongue

• 品詞: 名詞 (可算名詞)

• CEFRレベルの目安: B1(中級)

意味(英語/日本語)と簡単な説明


  • 英語: The organ in the mouth used for tasting, licking, swallowing, and articulating speech. It can also refer to a language or manner of speaking.

  • 日本語: 口の中にある味覚や発声に使用する器官を指す。また、「言語」や「話し方・言葉づかい」を意味することもあります。


    • 例えば「舌がよく回る人」は “He has a silver tongue.” と言うように、言葉の巧みさを表すときにも使われる単語です。


活用形と派生


  • 名詞形: tongue (単数), tongues (複数)

  • 派生形 (動詞): “to tongue” という形で、「発音する」「(楽器で)タンギングをする」といった意味で使われることがあります。


    • 例) “He tongued the notes on his flute beautifully.” (彼はフルートの音をきれいにタンギングした)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 英単語 “tongue” は、はっきりした接頭語・接尾語は持ちません。語幹 “tongue” 自体が古英語 “tunge” にさかのぼります。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. mother tongue(母語)

  2. hold one’s tongue(口をつぐむ)

  3. slip of the tongue(口が滑ること)

  4. silver tongue(弁が立つ・口がうまいこと)

  5. tongue-tied(舌が縛られたように話せない、気まずくて言葉が出ない)

  6. speak in tongues(宗教的な「異言」を話す)

  7. sharpen one’s tongue(言葉遣いが厳しくなる・口調がきつくなる)

  8. wag one’s tongue(うわさ話をする、口を軽くする)

  9. bite one’s tongue(言いたいことを言わずこらえる)

  10. a forked tongue(二枚舌、うそや偽善を言うこと)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “tunge” から来ており、さらにゲルマン祖語に遡ると考えられています。

  • 歴史的使用: 古くから単純に「舌」という器官を指す意味と、「言語」・「言葉遣い」を連想させる意味が併存してきました。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 物理的な「舌」を指すか、比喩的な「言葉・言語」を指すかで文脈による区別が必要です。

    • “tongue” はカジュアルにもフォーマルにも使われますが、「言葉遣いが上手い」のような評価を含む表現 (“silver tongue” など) はやや文語的、または熟語表現として使われる場合が多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: “a tongue” / “the tongue” / “tongues” のように使う。

  • 一般的な構文:


    1. “Someone has a + (adjective) + tongue.”


      • 例) “He has a sharp tongue.”(彼は言葉遣いが厳しい)


    2. “to speak in one’s mother tongue”


      • 例) “I’m most comfortable speaking in my mother tongue.”


    3. イディオム: “hold one’s tongue”


      • 例) “I had to hold my tongue during the meeting.”(会議中に黙っていなければならなかった)



  • 使用シーン (フォーマル/カジュアル):


    • フォーマル: “The patient’s tongue was examined by the doctor.”

    • カジュアル: “Don’t stick out your tongue!”



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Stop sticking out your tongue at your sister!”


    • (妹に舌を出すのをやめなさい!)


  2. “I burned my tongue on the hot soup.”


    • (熱いスープで舌をやけどしたよ。)


  3. “My tongue feels numb after eating spicy curry.”


    • (辛いカレーを食べて舌がしびれる感じがするよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Please watch your tongue when speaking to our clients.”


    • (顧客に話すときは言葉遣いに気をつけてください。)


  2. “He managed to hold his tongue despite the criticism.”


    • (彼は批判を受けても口をつぐむことができた。)


  3. “Her silver tongue helped close the deal.”


    • (彼女の巧みな話術のおかげで契約を成立させることができた。)


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The researcher examined the structure of the human tongue under a microscope.”


    • (研究者は顕微鏡下で人間の舌の構造を調べた。)


  2. “Phonetics studies often focus on how the tongue positions affect vowel pronunciation.”


    • (音声学の研究では、しばしば舌の位置が母音の発音に与える影響に注目が集まる。)


  3. “In many species, the tongue plays a crucial role in feeding and grooming.”


    • (多くの種では、舌が食事やグルーミングにおいて重要な役割を担っている。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. language (言語)


      • 物理的な「舌」という意味は含まず、「言語システム」を指す。

      • 例) “English is my second language.”


    2. speech (話し方、話術)


      • 「言葉を発する行為」全般に焦点がある。

      • 例) “Her speech was very persuasive.”


    3. expression (表現)


      • 言語に限らず、主に感情や考えを伝達する方法。

      • 例) “Artistic expression is vital for creativity.”



  • 反意語:


    • 直接的な反意語はありませんが、silence (沈黙) は「舌(言葉)を使わない」という対照的な状況を表す言葉としてよく対比されます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /tʌŋ/

  • アメリカ英語: [tʌŋ]

  • イギリス英語: tʌŋ

  • アクセント: アクセントは単音節語なので特に複雑な位置はなく、/ʌ/ の母音と最後の /ŋ/(鼻音)に注意して発音します。

  • よくある間違い: “tongue” の “gue” が発音されないため、「tong」として覚えてしまうと、綴りをミスしがちです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “tongue” の最後の “u” と “e” を抜かして “tounge” と書いてしまう誤りが多い。

  2. 同音異義語との混同: 英語には “tone” (音調) など似たスペルの単語があるが、発音も意味も異なる。

  3. 試験での出題傾向:


    • 英検・TOEIC のリーディングで「mother tongue」や「hold one’s tongue」などの熟語が問われる場合がある。

    • 説明文中で「舌」に関する生物学的記述や比喩表現として出題されることもある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングのイメージ:


    • 「ton + gue」と分解して、「トン(重さの単位)+ゲ(変な音?)」のようにイメージすると記憶に残りやすいかもしれません。


  • 音とつなげて理解:


    • 発音は “タング” に近いですが、スペルは “ton*gue*”。語尾の “ue” を忘れない工夫として、 “-gue” は “league” や “vague” などの綴りと同じ、と関連づけるのも良いです。


  • ストーリーで覚える:


    • 「言語は母国語(mother tongue)。だから“舌”は言語を象徴しているんだ」と、舌と言語を繋げてイメージすると覚えやすいでしょう。



以上が、名詞 “tongue” の詳しい解説です。舌そのものを指すのか、言語や話術を指すのか、文脈でよく区別し、コロケーションも合わせて覚えると使いこなしやすくなります。

意味のイメージ
tongue
意味(1)

〈C〉

意味(2)

〈C〉〈U〉(食用の牛などの)舌,タン

意味(3)

〈C〉言葉,言語(language)

意味(4)

〈C〉言葉遣い,言い回し

意味(5)

〈C〉話す能力

意味(6)

〈C〉(形・位置・働きが)舌に似たもの

意味(7)

〈C〉細長い岬

意味(8)

〈C〉(靴の)舌革,べろ

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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