最終更新日:2025/12/03
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

string

名詞

〈C〉〈U〉ひも,糸 / 〈C〉結びひも,リボン / 〈U〉(…の)一つなぎ,一連《+of+名》 / 〈C〉(人や物事の)一続き,一列,一連《+of+名》 / 《複数形で》《話》付帯条件,ひも / 〈C〉(ギター・バイオリン・ピアノなどの)弦 / 《the strings》《集合的に》(特にオーケストラの)弦楽器[奏者] / 〈C〉(能力別に分けられた運動競技者の)段階,組,級 / 〈C〉(植物の)繊維,筋 / 〈ビーズなど〉‘を'ひも(糸)に通す / 〈楽器・ラケット・弓など〉‘に'弦を付ける / 〈ひも・糸など〉‘を'張り渡す / …‘を'一列に並べる,一続きに配列する《+out+名,+名+out》

このボタンはなに?

私はひもをパッケージの周りに結んだ。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: string

品詞: 名詞 (※動詞としても使われますが、ここでは名詞に焦点を当てます)

意味(英語):


  1. A piece of thin rope or cord used for tying or fastening.

  2. A series of things connected in some way (e.g., a string of events).

  3. In music, a thin wire or cord on a musical instrument (e.g., guitar string).

意味(日本語):


  1. 「ひも・糸」などの細いつなぎや結びに使うもの

  2. 「一続きのもの」(例: 出来事や数字が連続している場合)

  3. 音楽で使われる「弦」(ギターやバイオリンなど)

「string」という単語は、「細いひもや糸のイメージ」から、連続して並ぶものも指し、場合によっては楽器の弦を意味します。日常会話からビジネス、音楽の場面まで幅広く使われる普通名詞です。


  • 活用形(名詞形): string (単数形) / strings (複数形)

  • 他の品詞の例(動詞): to string (何かをひもで結ぶ、糸を張るなど)

CEFRレベル: B1 (中級)

→ 基本的な単語ですが、「連続するものを表す」や「演奏における弦を指す」など意味が広いため、英語学習を少し進めた方にも使いやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「string」は明確な接頭語・接尾語を含まない語形です。

  • 語幹は “string” 自体であり、古英語「streng」(綱, 紐)に由来すると言われています。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. guitar strings(ギターの弦)

  2. a string of pearls(真珠のネックレス:連なった真珠)

  3. no strings attached(条件なしで、しがらみなしで)

  4. puppet strings(操り人形のひも)

  5. string quartet(弦楽四重奏)

  6. tie up loose ends(未処理の細かい作業を片付ける ─ 直訳すると「緩いひもをまとめて結ぶ」)

  7. on a shoestring (budget)(極めて少ない予算で)

  8. string along(ダラダラと続く、または人を言いくるめ続ける[動詞的用法に近い])

  9. string bag(穴の開いたネット状のバッグ)

  10. bow string(弓の弦)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語の streng (ひも、綱) に由来し、更に古ゲルマン祖語をたどると「強い」や「引っ張る力」を示す意味合いがあります。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「ひも」を指す場合でも、太い「rope(ロープ)」より細いイメージです。

  • 「一続きの物事」を意味するときは、イベントや数字や文章が連続しているイメージを強調します。

  • 音楽の場面では、「弦」としての意味が強いです。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、比喩的に「連続する何か」を言う場合はカジュアルな含みを持つこともあります(例:“a string of bad luck”「続く不運」など)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞(countable noun)


    • 単数形: a string

    • 複数形: strings


  • 一般的な構文例


    • “I need a piece of string to tie this box.”(箱を結ぶのにひもが必要だ。)

    • “He has a string of successes in his career.”(彼はキャリアにおいて、いくつもの成功を連ねている。)


  • イディオムや表現


    • “pull (some) strings” = 「裏で手を回す」(直訳は「糸を引く」)

    • “tie (something) in strings” = 「ひもでしばる」


フォーマルな文章でもカジュアルな会話でも、「ひも」や「一続きのもの」を説明するときに自然に用いられます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Could you hand me a piece of string? I want to hang this photo on the wall.”

    (その写真を壁に掛けたいからひもを渡してもらえる?)

  2. “I found a loose string on my sweater.”

    (セーターにほつれた糸があったよ。)

  3. “I’m going to attach a note with a string to the gift.”

    (プレゼントに、ひもでメッセージカードを結びつけるつもりなの。)

ビジネスでの例文


  1. “We achieved a string of successful product launches this year.”

    (今年は連続して製品ローンチが成功しました。)

  2. “Make sure there are no strings attached before signing the contract.”

    (契約にサプライズ的な条件がないかを確認してください。)

  3. “We’re operating on a shoestring budget this quarter.”

    (今期は極めて少ない予算で運営しています。)

学術・専門的な文脈での例文


  1. “String theory attempts to explain fundamental particles as tiny vibrating strings.”

    (超ひも理論は、素粒子を振動する小さな”ひも”として説明しようとする理論です。)

  2. “Please measure the tension of each string in the violin for accurate intonation.”

    (正確な音程のために、バイオリンの各弦の張力を測定してください。)

  3. “The linguist studied a string of phonemes in various languages.”

    (その言語学者は、いくつもの音素の連続を各言語で研究しました。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. thread(細い糸)


      • 「極めて細い糸」を強調する場合はこちらの方が自然。


    2. cord(コード、やや太めのひと続きのひもや線)


      • 「string」よりも少し太いイメージ。


    3. twine(より糸状の紐)


      • 農作業などによく使われるしっかりしたイメージ。


    4. rope(綱、ロープ)


      • 「string」よりもかなり太い。


    5. line(線、ひも状のもの、または列・行)


      • 文脈により意味が変わるので注意。



  • 反意語 (Antonyms)


    • 直接的な反意語は存在しないものの、「ばらばらになった状態」を示すような単語(e.g., “fragment,” “piece by piece”)は「一続きではない」という点で対照的です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /strɪŋ/

  • アメリカ英語 (GA): [ストリング](「ストゥリング」のように軽い“u”の響きになる人もいます)

  • イギリス英語 (RP): [ストリング](比較的 /ɪ/ と /ŋ/ をはっきり発音)

強勢:


  • 「string」の場合、単音節なので特別なアクセントの移動はありません。全体をしっかり発音します。

よくある発音の間違い:


  • 先頭の “str-” が「シュト」のように曖昧になったり、/r/ の音をあいまいにしてしまうことがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “sting” (虫などが刺す) と混同しがち。

    • “strong” (強い) と似ているが、n の位置が違う。


  2. 同音異義語との混同:


    • “String” は “Spring” (泉、春、バネ) と似てるが子音が違いますので注意。


  3. 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • イディオム “no strings attached,” “pull some strings” などが熟語問題・読解問題で出題される可能性があります。

    • “string of successes” のように「一連の」として使う表現に気をつけましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “string” は “S + ring” がつながっているイメージ

    → 長いひもの先に「ring(輪)」がくっついているとイメージすると、つながり・ひも状を思い出しやすいです。

  • 「音楽の弦」→ 引っ張り続けるイメージ

    → 楽器の弦が「ぴんと張られて音を出す」イメージで、強く張った「ひも」の感覚を覚えましょう。

  • 連続したものを表すキーワードとして「a string of~」をセットで覚えると表現力が上がります。


以上が名詞「string」の詳細解説です。

「ひも」から始まって、「連続するもの」「楽器の弦」などさまざまなシチュエーションで役立つ単語です。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
string
意味(1)

〈C〉〈U〉ひも,糸

意味(2)

〈C〉結びひも,リボン

意味(3)

〈U〉(…の)一つなぎ,一連《+of+名》

意味(4)

〈C〉(人や物事の)一続き,一列,一連《+of+名》

意味(5)

《複数形で》《話》付帯条件,ひも

意味(6)

〈C〉(ギター・バイオリン・ピアノなどの)

意味(7)

《the strings》《集合的に》(特にオーケストラの)弦楽器[奏者]

意味(8)

〈C〉(能力別に分けられた運動競技者の)段階,組,級

意味(9)

〈C〉(植物の)繊維,筋

意味(10)

〈ビーズなど〉‘を'ひも(糸)に通す

意味(11)

〈楽器・ラケット・弓など〉‘に'弦を付ける

意味(12)

〈ひも・糸など〉‘を'張り渡す

意味(13)

…‘を'一列に並べる,一続きに配列する《+out+名,+名+out》

意味(14)

〈植物〉の繊維(筋)を取る

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★