string
〈C〉〈U〉ひも,糸 / 〈C〉結びひも,リボン / 〈U〉(…の)一つなぎ,一連《+of+名》 / 〈C〉(人や物事の)一続き,一列,一連《+of+名》 / 《複数形で》《話》付帯条件,ひも / 〈C〉(ギター・バイオリン・ピアノなどの)弦 / 《the strings》《集合的に》(特にオーケストラの)弦楽器[奏者] / 〈C〉(能力別に分けられた運動競技者の)段階,組,級 / 〈C〉(植物の)繊維,筋 / 〈ビーズなど〉‘を'ひも(糸)に通す / 〈楽器・ラケット・弓など〉‘に'弦を付ける / 〈ひも・糸など〉‘を'張り渡す / …‘を'一列に並べる,一続きに配列する《+out+名,+名+out》
1. 基本情報と概要
単語: string
品詞: 名詞 (※動詞としても使われますが、ここでは名詞に焦点を当てます)
意味(英語):
- A piece of thin rope or cord used for tying or fastening.
- A series of things connected in some way (e.g., a string of events).
- In music, a thin wire or cord on a musical instrument (e.g., guitar string).
意味(日本語):
- 「ひも・糸」などの細いつなぎや結びに使うもの
- 「一続きのもの」(例: 出来事や数字が連続している場合)
- 音楽で使われる「弦」(ギターやバイオリンなど)
「string」という単語は、「細いひもや糸のイメージ」から、連続して並ぶものも指し、場合によっては楽器の弦を意味します。日常会話からビジネス、音楽の場面まで幅広く使われる普通名詞です。
- 活用形(名詞形): string (単数形) / strings (複数形)
- 他の品詞の例(動詞): to string (何かをひもで結ぶ、糸を張るなど)
CEFRレベル: B1 (中級)
→ 基本的な単語ですが、「連続するものを表す」や「演奏における弦を指す」など意味が広いため、英語学習を少し進めた方にも使いやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「string」は明確な接頭語・接尾語を含まない語形です。
- 語幹は “string” 自体であり、古英語「streng」(綱, 紐)に由来すると言われています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- guitar strings(ギターの弦)
- a string of pearls(真珠のネックレス:連なった真珠)
- no strings attached(条件なしで、しがらみなしで)
- puppet strings(操り人形のひも)
- string quartet(弦楽四重奏)
- tie up loose ends(未処理の細かい作業を片付ける ─ 直訳すると「緩いひもをまとめて結ぶ」)
- on a shoestring (budget)(極めて少ない予算で)
- string along(ダラダラと続く、または人を言いくるめ続ける[動詞的用法に近い])
- string bag(穴の開いたネット状のバッグ)
- bow string(弓の弦)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の
streng
(ひも、綱) に由来し、更に古ゲルマン祖語をたどると「強い」や「引っ張る力」を示す意味合いがあります。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「ひも」を指す場合でも、太い「rope(ロープ)」より細いイメージです。
- 「一続きの物事」を意味するときは、イベントや数字や文章が連続しているイメージを強調します。
- 音楽の場面では、「弦」としての意味が強いです。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、比喩的に「連続する何か」を言う場合はカジュアルな含みを持つこともあります(例:“a string of bad luck”「続く不運」など)。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞(countable noun)
- 単数形: a string
- 複数形: strings
- 単数形: a string
一般的な構文例
- “I need a piece of string to tie this box.”(箱を結ぶのにひもが必要だ。)
- “He has a string of successes in his career.”(彼はキャリアにおいて、いくつもの成功を連ねている。)
- “I need a piece of string to tie this box.”(箱を結ぶのにひもが必要だ。)
イディオムや表現
- “pull (some) strings” = 「裏で手を回す」(直訳は「糸を引く」)
- “tie (something) in strings” = 「ひもでしばる」
- “pull (some) strings” = 「裏で手を回す」(直訳は「糸を引く」)
フォーマルな文章でもカジュアルな会話でも、「ひも」や「一続きのもの」を説明するときに自然に用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you hand me a piece of string? I want to hang this photo on the wall.”
(その写真を壁に掛けたいからひもを渡してもらえる?) - “I found a loose string on my sweater.”
(セーターにほつれた糸があったよ。) - “I’m going to attach a note with a string to the gift.”
(プレゼントに、ひもでメッセージカードを結びつけるつもりなの。)
ビジネスでの例文
- “We achieved a string of successful product launches this year.”
(今年は連続して製品ローンチが成功しました。) - “Make sure there are no strings attached before signing the contract.”
(契約にサプライズ的な条件がないかを確認してください。) - “We’re operating on a shoestring budget this quarter.”
(今期は極めて少ない予算で運営しています。)
学術・専門的な文脈での例文
- “String theory attempts to explain fundamental particles as tiny vibrating strings.”
(超ひも理論は、素粒子を振動する小さな”ひも”として説明しようとする理論です。) - “Please measure the tension of each string in the violin for accurate intonation.”
(正確な音程のために、バイオリンの各弦の張力を測定してください。) - “The linguist studied a string of phonemes in various languages.”
(その言語学者は、いくつもの音素の連続を各言語で研究しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- thread(細い糸)
- 「極めて細い糸」を強調する場合はこちらの方が自然。
- 「極めて細い糸」を強調する場合はこちらの方が自然。
- cord(コード、やや太めのひと続きのひもや線)
- 「string」よりも少し太いイメージ。
- 「string」よりも少し太いイメージ。
- twine(より糸状の紐)
- 農作業などによく使われるしっかりしたイメージ。
- 農作業などによく使われるしっかりしたイメージ。
- rope(綱、ロープ)
- 「string」よりもかなり太い。
- 「string」よりもかなり太い。
- line(線、ひも状のもの、または列・行)
- 文脈により意味が変わるので注意。
- thread(細い糸)
反意語 (Antonyms)
- 直接的な反意語は存在しないものの、「ばらばらになった状態」を示すような単語(e.g., “fragment,” “piece by piece”)は「一続きではない」という点で対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /strɪŋ/
- アメリカ英語 (GA): [ストリング](「ストゥリング」のように軽い“u”の響きになる人もいます)
- イギリス英語 (RP): [ストリング](比較的 /ɪ/ と /ŋ/ をはっきり発音)
強勢:
- 「string」の場合、単音節なので特別なアクセントの移動はありません。全体をしっかり発音します。
よくある発音の間違い:
- 先頭の “str-” が「シュト」のように曖昧になったり、/r/ の音をあいまいにしてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- “sting” (虫などが刺す) と混同しがち。
- “strong” (強い) と似ているが、n の位置が違う。
- “sting” (虫などが刺す) と混同しがち。
同音異義語との混同:
- “String” は “Spring” (泉、春、バネ) と似てるが子音が違いますので注意。
試験対策 (TOEIC・英検など):
- イディオム “no strings attached,” “pull some strings” などが熟語問題・読解問題で出題される可能性があります。
- “string of successes” のように「一連の」として使う表現に気をつけましょう。
- イディオム “no strings attached,” “pull some strings” などが熟語問題・読解問題で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “string” は “S + ring” がつながっているイメージ
→ 長いひもの先に「ring(輪)」がくっついているとイメージすると、つながり・ひも状を思い出しやすいです。 - 「音楽の弦」→ 引っ張り続けるイメージ
→ 楽器の弦が「ぴんと張られて音を出す」イメージで、強く張った「ひも」の感覚を覚えましょう。 - 連続したものを表すキーワードとして「a string of~」をセットで覚えると表現力が上がります。
以上が名詞「string」の詳細解説です。
「ひも」から始まって、「連続するもの」「楽器の弦」などさまざまなシチュエーションで役立つ単語です。ぜひ活用してみてください。
〈C〉〈U〉ひも,糸
〈C〉結びひも,リボン
〈U〉(…の)一つなぎ,一連《+of+名》
〈C〉(人や物事の)一続き,一列,一連《+of+名》
《複数形で》《話》付帯条件,ひも
〈C〉(ギター・バイオリン・ピアノなどの)弦
《the strings》《集合的に》(特にオーケストラの)弦楽器[奏者]
〈C〉(能力別に分けられた運動競技者の)段階,組,級
〈C〉(植物の)繊維,筋
〈ビーズなど〉‘を'ひも(糸)に通す
〈楽器・ラケット・弓など〉‘に'弦を付ける
〈ひも・糸など〉‘を'張り渡す
…‘を'一列に並べる,一続きに配列する《+out+名,+名+out》
〈植物〉の繊維(筋)を取る