最終更新日:2025/12/04

row

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

row

動詞

〈他〉〈船〉をこぐ / 《副詞[句]を伴って》〈人・物〉を船をこいで運ぶ / 〈自〉船をこぐ

このボタンはなに?

彼女は朝、湖でボートを漕ぐのが好きです。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: row

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞)

活用形: row - rows - rowed - rowing

意味(英語): To propel a boat forward using oars.

意味(日本語): オールを使ってボートを漕ぐこと。

「ボートをオールで前に進める動作を表す単語で、具体的には腕を使ってオールを動かすイメージです。日常会話からスポーツの文脈まで幅広く使われます。」


  • CEFRレベル: B1(中級)

    →「ある程度英語に慣れ、日常会話の範囲を広げたい人が知っておくと便利な単語です。」

なお、同じスペルの row は名詞で「(人との)口論」を表す意味(特にイギリス英語)もありますが、発音と意味が異なります(「動詞のrow」は /roʊ/(米)/rəʊ/(英)、「名詞のrow」は /raʊ/)。ここでは動詞としての「漕ぐ」を解説します。

他の品詞になった時の例


  • 名詞: rower(ボートを漕ぐ人)

  • 動名詞: rowing(漕ぐこと、ボート競技)

2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「row」は単独の語幹から成る短い単語で、特別な接頭語・接尾語はありません。

派生語・関連語


  • rower(名詞): 漕ぎ手

  • rowing(名詞/動名詞): 漕ぐこと、ボート競技

  • rowboat(名詞): 手漕ぎボート

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. row a boat → ボートを漕ぐ

  2. row across the lake → 湖を横断して漕ぐ

  3. row upstream → 川を上流に向かって漕ぐ

  4. row downstream → 川を下流に向かって漕ぐ

  5. row in unison → 息を合わせて漕ぐ

  6. learn to row → 漕ぎ方を習う

  7. continue rowing → 漕ぎ続ける

  8. row in a race → レースで漕ぐ

  9. row quickly → 素早く漕ぐ

  10. take turns rowing → 交代で漕ぐ

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の rōwan に由来し、ゲルマン祖語から来たとされます。歴史的にも「オールで漕ぐ」という意味で使われており、ボートを動かす基本的な動作として長い間受け継がれてきた単語です。

  • ニュアンス・使用時の注意点


    • 主にボート・カヌー競技やレジャーで漕ぐ行為を指します。

    • 口語、日常会話、スポーツの文脈など、カジュアルにもフォーマルにも使われます。

    • 同じスペルで「口論(する)」という名詞(/ラウ/の発音)もあるため、混同に注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞


    • 他動詞: 「He rowed the boat across the river.」のように目的語(boatなど)を取る。

    • 自動詞: 「They rowed for hours.」のように「漕ぐ」という動作のみを表し、目的語をとらない。


  • イディオムや構文


    • “row (someone) across”: 「(人を)ボートに乗せて向こう岸まで漕ぐ」

    • “row one’s boat”: 「自分のボートを漕ぐ」 → (定番の童謡 “Row, Row, Row Your Boat” から連想される表現)


  • フォーマル/カジュアルな区別はありませんが、一般的には日常・スポーツで使われることが多いです。

5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Let's rent a rowboat and row around the lake this afternoon.”

    (今日の午後、手漕ぎボートを借りて湖を漕いで回ろうよ。)


  2. “I learned how to row when I was a kid on my grandfather’s boat.”

    (子どもの頃に祖父のボートで漕ぎ方を学んだんだ。)


  3. “We can row upstream for better exercise.”

    (運動に良いから川の上流に向かって漕ごうよ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company decided to sponsor the local rowing team.”

    (うちの会社は地元のボート競技チームをスポンサーすることにしたよ。)


  2. “To build teamwork, we arranged a rowing activity.”

    (チームワークを高めるために、ボート漕ぎのアクティビティを企画しました。)


  3. “He used the rowing metaphor, saying we all need to row in the same direction to succeed.”

    (成功するには全員が同じ方向に漕ぐ必要がある、と彼はボート漕ぎの比喩を使って話しました。)


学術的な文脈での例文


  1. “The biomechanics of rowing involve complex coordination of upper and lower body muscles.”

    (ボートを漕ぐ際のバイオメカニクスには、上半身と下半身の筋肉の複雑な連携が伴います。)


  2. “Her research focuses on how to optimize rowing technique for elite athletes.”

    (彼女の研究はエリートレベルのアスリート向けに漕ぎの技術を最適化する方法に焦点を当てています。)


  3. “Several studies have shown that consistent rowing improves cardiovascular health.”

    (複数の研究で、定期的なボート漕ぎが心血管系の健康を改善することが示されています。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. paddle(パドルで漕ぐ)


      • ボートやカヤックの単一ブレードパドルを使い、両手で漕ぐ際に使われる表現。


    2. scull(スカルで漕ぐ)


      • 競技用ボートで両手にオールを1本ずつ持ち漕ぐ行為。より専門的。


    3. propel(推進する)


      • ボートに限らず、何かを前に進ませる一般的な動詞。



  • 反意語


    • sail(帆を張って進む) → 風力を利用して進む点が反意的とも言えます。

    • drift(漂う) → 自発的にオールを漕がずに流される状態。


これらの単語は「ボートを進める」という点で似ていますが、具体的な方法や道具の違いに着目すると使い分けが明確になります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 動詞 “row” (ボートを漕ぐ) の発音


    • 米音: /roʊ/

    • 英音: /rəʊ/


  • 名詞 “row” (口論) の発音: /raʊ/

  • どちらも強勢はこの1音節そのものにあります。

  • 混同しやすいポイントは、綴りは同じでも発音が違うケースがあることです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “raw” (生の) や “roar” (ほえる) と綴りを混同することがあります。

  • 同音異義語との混用: 名詞の“row” (口論) は発音 /raʊ/、意味も異なるため要注意。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などで「ボート競技」や「スポーツ」「レジャー」の文中に動詞として登場する可能性があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Row, Row, Row Your Boat」という童謡でおなじみのフレーズをイメージすると覚えやすいでしょう。

  • 発音のチェックポイントは「ロウ」と長めに伸ばす ( /roʊ/ /rəʊ/ )。

  • 「漕ぐ」という動作を実際にイメージしながら覚えると定着しやすいです。


「row」は、海や川などを舞台にしたイメージや童謡を思い浮かべると覚えやすく、また日常会話でもスポーツでも使える便利な単語です。口論を意味する名詞の “row” ( /raʊ/ ) との違いを意識しながら覚えてみてください。

意味のイメージ
row
意味(1)

〈船〉‘を'こぐ

意味(2)

《副詞[句]を伴って》〈人・物〉‘を'船をこいで運ぶ

意味(3)

船をこぐ

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★