major
1. 基本情報と概要
単語: major
品詞: 名詞 (主に下記の意味で使われる)
- ①(大学などでの)専攻:大学などで自分が中心に学ぶ科目や分野
- 例: “My major is English literature.” (私の専攻は英文学です)
- 例: “My major is English literature.” (私の専攻は英文学です)
- ②(軍隊での)少佐:大尉 (captain) の上で、中佐 (lieutenant colonel) の下の階級
意味 (英語):
- “major” can refer to a student’s principal field of study at a university or college.
- It also refers to a military rank above captain and below lieutenant colonel.
意味 (日本語):
- 「major」は、「大学などでの専攻」を表すときに使います。例えば「私の専攻は経済学です」と言いたいときに “My major is Economics.” のように用います。
- また軍隊の階級として「少佐」を指すときにも使われます。
「専攻」のニュアンスとしては、自分が大学などで一番力を入れて学ぶ分野という感じの言葉です。
軍隊の階級としては、厳格な肩書きなのでフォーマルな響きがあります。
活用形 (名詞):
- 単数形: major
- 複数形: majors
他の品詞形:
- 動詞 (to major in …)「 … を専攻する」
- 例: “I major in Physics.” (私は物理学を専攻しています)
- 例: “I major in Physics.” (私は物理学を専攻しています)
- 形容詞 (major)「主要な、大きな、重大な」
- 例: “He made a major decision.” (彼は重大な決断を下した)
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
- 大学での専攻を表すなど、アカデミックシーンでよく使うため、ややレベルは高めですが日常生活でも目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “major” (ラテン語由来 “maior” で “greater” の意)
- 接頭語・接尾語は特にありませんが、名詞形・形容詞形・動詞形のいずれも “major” を基に派生しています。
関連語・派生語
- majority (名詞): 過半数、多数派
- mayoral (形容詞): 市長の (市長を指す “mayor” とはスペルは似ていますが、語源・意味は異なるので混同に注意)
- majorette (名詞): バトンガール (マーチングバンドにおけるバトン操作をする人)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “choose a major” – (専攻を選ぶ)
- “declare a major” – (専攻を宣言する/決める)
- “switch majors” – (専攻を変更する)
- “double major” – (二重専攻)
- “major in economics” – (経済学を専攻する)
- “major requirement” – (専攻科目の必須要件)
- “army major” – (陸軍の少佐)
- “rise to major” – (少佐の階級に昇進する)
- “formally address a major” – (少佐に正式に呼びかける)
- “major subject” – (主要教科、主要分野)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “maior” (greater) から来ており、「より大きい」「より重要な」というニュアンスが含まれています。フランス語を経由して英語に入ってきました。
- 歴史的には「より大きな地位・肩書き」を示す軍階級として使われ、のちに「専攻分野」というアカデミック分野でも「重要な学習科目」という意味を持つようになりました。
- 軍隊で使う場合はかなりフォーマルで厳密なシチュエーションです。
- 大学の専攻としての “major” は日常会話でもよく出ますが、カジュアルな場面でも問題なく使えます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算/不可算
- 「専攻」を指す場合: 可算名詞 → “What’s your major?” “My major is Biology.”
- 「軍階級」を指す場合: 可算名詞 → “He was promoted to Major.”
- 「専攻」を指す場合: 可算名詞 → “What’s your major?” “My major is Biology.”
イディオムや構文
- “to have a double major” → 同時に2つの専攻を持つ
- “He is a Major in the army.” → 彼は陸軍の少佐だ (フォーマルな文脈)
- “to have a double major” → 同時に2つの専攻を持つ
フォーマル/カジュアル
- 軍隊での階級として使う “major” は正式呼称でフォーマル。
- 大学の専攻に関しては日常会話~フォーマルまで幅広く使用。
- 軍隊での階級として使う “major” は正式呼称でフォーマル。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルシーン)
“What’s your major?”
- (あなたの専攻は何?)
- (あなたの専攻は何?)
“I haven’t decided on a major yet, but I’m leaning towards psychology.”
- (まだ専攻は決めていないけど、心理学にしようかなと思っている)
- (まだ専攻は決めていないけど、心理学にしようかなと思っている)
“My cousin is a Major in the army, and it sounds pretty intense.”
- (いとこが軍の少佐で、かなり大変そうだよ)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
“Although his major was Literature, he pivoted to marketing after graduation.”
- (彼は文学を専攻していたが、卒業後マーケティングに方向転換した)
- (彼は文学を専攻していたが、卒業後マーケティングに方向転換した)
“We will have a guest speaker who was promoted to Major in the Air Force last year.”
- (昨年空軍で少佐に昇進したゲストスピーカーをお呼びします)
- (昨年空軍で少佐に昇進したゲストスピーカーをお呼びします)
“Our new hire’s major in college was Information Technology, which should benefit our department.”
- (新入社員の大学での専攻は情報技術だったので、われわれの部署にとって役立つでしょう)
学術的シーン (フォーマル~アカデミック)
“Several students in the department are pursuing a double major in Physics and Mathematics.”
- (その学部の学生の中には、物理学と数学のダブル専攻をしている人もいる)
- (その学部の学生の中には、物理学と数学のダブル専攻をしている人もいる)
“The professor, who is also an Army Major, gave a lecture on leadership.”
- (陸軍の少佐でもあるその教授は、リーダーシップに関する講義を行った)
- (陸軍の少佐でもあるその教授は、リーダーシップに関する講義を行った)
“Applicants must indicate their intended major upon university admission.”
- (志願者は大学入学時に専攻する予定の分野を示さなければならない)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
field (分野)
- 例: “My field is Computer Science.” → “My major is Computer Science.” とほぼ同義
- 若干広い意味で使え、研究領域などを表すときにも使われる
- 例: “My field is Computer Science.” → “My major is Computer Science.” とほぼ同義
discipline (学問分野)
- 例: “Sociology is my discipline.” → 学術研究・研修としての厳密なニュアンスが強い
- 例: “Sociology is my discipline.” → 学術研究・研修としての厳密なニュアンスが強い
concentration (専攻分野/集中領域)
- アメリカの一部大学では “major” と同じ意味で “concentration” という言い方をする場合もある
- アメリカの一部大学では “major” と同じ意味で “concentration” という言い方をする場合もある
反意語
- minor (副専攻)
- 大学での副専攻を指す。 “major” に対して “minor” は「第二の学習分野」。
- 例: “I have a minor in Statistics.” (私は統計学の副専攻があります)
- 大学での副専攻を指す。 “major” に対して “minor” は「第二の学習分野」。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmeɪ.dʒər/ (米), /ˈmeɪ.dʒə/ (英)
- アクセントは第1音節 “MA-” に置かれます。
- アメリカ英語では語尾の “r” をはっきり発音し、イギリス英語では /-dʒə/ のように「ジャ」の音で終わる感じになります。
- “mA-jor” の “A” をエィ と伸ばし、 /meɪ/ の音に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “majior” や “majer” と書き間違えがちなので注意してください。
- 同音異義語: “mayor (市長)” とは綴りが似ていますが発音と意味が異なるので混同しやすいです。
- “major” vs “majority”: 「majority」は「大多数、過半数」を意味する別の名詞です。専攻とは関係ありません。
- 試験対策: TOEICや英検では「専攻分野を聞く問題」や「軍隊の階級としての用法」が選択肢/読解で出ることがあります。意味に応じて文脈判断が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「メジャーリーグ」(Major League) という言葉から「大きな (大リーグ)、主要な」というイメージを持つと覚えやすいです。
- 「軍の少佐」というイメージから「階級が上(大きい)」という関連付けをするとイメージしやすいでしょう。
- 「大学の専攻」は将来に向けての “主要(major)な決断” とイメージすると記憶に残りやすいです。
大学での専攻を尋ねたり、軍隊の階級を表すときなど幅広い場面で登場する単語なので、しっかり使い分けと発音を押さえておきましょう。
《しばしばM-》陸軍(空軍)少佐
《米》専攻科目;専攻学生
《the majors》《米》=major leagues