最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

native

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》出生地の,母国の / 生まれつきの,生来の / 原産の,土地特有の / 《名詞の前にのみ用いて》土着の;《今はまれ》原住民の,原住民特有の / 天然のままの;純粋な / (…)生まれの人《+of+名》 / (移民・旅行者などと区別して)土着の人;《今はまれ》原住民 / (…に)固有の動物(植物);(…の)原産物《+of+名》

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解説

形容詞「native」の詳細解説


1. 基本情報と概要

【英語】 native

【品詞】 形容詞(※名詞としても使われる場合があります)

意味(英語)


  • Belonging to a particular place by birth or origin.

  • Inborn or natural to a person or place.

意味(日本語)


  • その人が生まれた土地や環境に固有の、またはそこから来る状態を表す。

  • 生まれつき備わっている、ある地域に固有である、などの意味で使われる形容詞です。

「native」は、生まれつきその土地や集団に属している、つまり“土着の”や“生粋の”というニュアンスを持つ単語です。たとえば「私の母国語」や「私はその国の生まれ・育ちです」のような状況で使われます。

活用形

形容詞なので、動詞のような過去形や現在進行形などの活用はありません。しかし、以下の形で派生することがあります。


  • 名詞形: native (「そこに生まれた人・生粋の住民」などの意味)

  • 副詞形: natively (「生まれつき」「本来は」)

他の品詞例


  • 名詞: “native”

    例: “He is a native of Canada.” (「彼はカナダ生まれだ」)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • A1(超初心者)にとっては少し難しいかもしれません。

  • A2(初級)/B1(中級)でも理解はできる可能性がありますが、自然な文脈で使いこなすにはB2以上が目安です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (root): “nat” (ラテン語の “natus” = 「生まれた」)

  • 語尾 (-ive): 「~の性質をもつ」という意味を持つ形容詞化の接尾語

具体例と派生語


  • nativism (名詞): その土地の生まれ・育ちを重視する思想、排外主義的な意味合いでも使われる

  • native speaker (名詞句): その言語を母語とする人

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. native language(母語)

  2. native speaker(母語話者)

  3. native land(出生地・母国)

  4. native habitat(本来の生息地)

  5. native customs(その土地特有の習慣)

  6. be native to + 地名(~に固有である)

  7. native culture(その土地固有の文化)

  8. native-born citizen(その場所で生まれた市民)

  9. native population(その地域の原住民)

  10. go back to one’s native place(自分の故郷に帰る)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “nātīvus”(生まれつきの・先天的な)

  • そこからフランス語を経由して英語に取り入れられ、現在の “native” になりました。

歴史的用法とニュアンス


  • もともと「生まれつき備わっている」「出生に関わる」という意味合いが強く、英語でも “native land” や “native tongue” のように、自分が生まれ育った国や言語を示す表現として長く使われてきました。

  • ときに、「原住民の」や「先住民の」という文脈でも登場します。現代では人種差別的にとられてしまう場合もあるため、文脈に注意して用いる必要があります。

使用時の注意点


  • 「native」は日常会話からフォーマルな文章まで広く使用されます。

  • ただし人に向けて使う際は、「native of ~」などややフォーマルな表現か、「母語話者」といった中立的な文脈で用いるのが無難です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として名詞を修飾する


    • 例: “She is a native English speaker.”(彼女は英語のネイティブスピーカーだ)


  2. 「be native to + 地名 / 分野」: ~に固有だ、~の出身だ


    • 例: “That plant is native to South America.”(あの植物は南米原産だ)


名詞形


  • 形容詞だけでなく “a native”「ある土地の生まれの人」という名詞としても使われます。

  • 可算名詞として扱われ、「複数形:natives」となることもあります。

フォーマル/カジュアル


  • “native speaker” や “native to” のような表現はスピーチや文章でもよく使われます。日常会話でもまったく普通に登場しますが、先住民を指すときなどは文脈に注意が必要です。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “I’m a native of this town. I’ve lived here all my life!”

    (私はこの町の生まれ育ちなんです。ずっとここに住んでいます!)

  2. “Wow, your accent is so natural. Are you a native speaker of French?”

    (わあ、あなたのアクセントすごく自然ですね。フランス語が母語なんですか?)

  3. “I miss my native food when I’m traveling abroad.”

    (海外にいるときは、自分の故郷の料理が恋しくなるよ。)

ビジネス


  1. “Our company is looking for a native English speaker to handle international calls.”

    (当社は国際電話対応のために英語のネイティブスピーカーを探しています。)

  2. “We need someone who is native to the region to guide us through local business customs.”

    (現地のビジネス慣行に詳しく案内してくれる、その地域の出身者が必要です。)

  3. “His native understanding of the market gives him a significant advantage.”

    (彼がその市場を生まれつきよく理解していることが、大きな強みになっている。)

学術的な文脈


  1. “This species is native to the rainforests of Southeast Asia and has adapted to humid conditions.”

    (この種は東南アジアの熱帯雨林原産で、多湿の環境に適応してきました。)

  2. “In sociolinguistics, the term ‘native speaker’ has been broadly debated.”

    (社会言語学の分野では、「ネイティブスピーカー」という用語については幅広く議論されています。)

  3. “Anthropologists studied the native customs and rituals to understand the tribe’s culture.”

    (人類学者たちは部族の文化を理解するために、その部族固有の習慣や儀式を研究した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. indigenous (先住の、土着の)


    • 地域に元来存在しているものに対して使われる。人、動植物などに幅広く適用。


  2. local (地元の)


    • その地域固有のもの、または地元であることを強調。


  3. original (原初の、元の)


    • 最初の状態や起源を意識。「生まれた土地」というよりは「もともとそこから発生した」というニュアンス。


反意語


  1. foreign (外国の)


    • 自分の生まれた国とは別の土地を表す。


  2. alien (異質の、外国の)


    • 法的あるいは感覚的に“自国ではない”という意味合いが強い。


  3. non-native (ネイティブでない)


    • 「母語話者でない」「そこで生まれたのではない」などの否定形。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈneɪ.tɪv/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに第一音節 “nei” にアクセントが置かれます。


  • アクセント: “NA-tive” (最初の音節を強めに)

  • 注意点: “naive” /naɪˈiːv/(ナイーブ)とスペリングが似ていますが、発音も意味も全く異なるので混同しないようにしましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングの混同: “native” と “naive” はスペルが似ており紛らわしいので注意。

  2. 名詞としての使い方: “He is a native of ~” の形で、「彼は~出身だ」のように使えるが、目上や丁寧な文脈以外ではあまり頻繁に使われない。

  3. 同音異義語は特になし: ただし“native”を “nateve” や “natave” と誤記しないように注意。

  4. 試験対策: TOEICや英検などで “native to~” が “~に固有である” という意味で出題されることがあります。また「母語話者」として “native speaker” もよく登場します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「nat」は「生まれる」「生まれ」と関連する語根 (例: nation, natal, nature など)。

  • “native” は「生まれつき・故郷に根ざしている」というイメージをもつと覚えやすいです。

  • スペルの最後に “-ive” がつく形容詞には「~の性質をもつ」という意味があることもヒントです(例: active, creative, attractive など)。


以上が形容詞「native」の詳細解説です。「生まれ」に関係する語根 “nat-” を覚えておくと、派生語を学ぶ際にも役に立ちます。ぜひうまく使いこなしてください。

意味のイメージ
native
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》出生地の,母国の

意味(2)

生まれつきの,生来の

意味(3)

原産の,土地特有の

意味(4)

(…)生まれの人《+of+

意味(5)

《名詞の前にのみ用いて》土着の;《今はまれ》原住民の,原住民特有の

意味(6)

天然のままの;純粋な

意味(7)

(移民・旅行者などと区別して)土着の人;《今はまれ》原住民

意味(8)

(…に)固有の動物(植物);(…の)原産物《+of+

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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