最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

murder

名詞

〈U〉殺人謀殺,殺害 / 〈C〉殺人行為,殺人事件 / 〈U〉《話》危険なこと,命取りになること

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解説

名詞 murder を徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: murder

日本語: 殺人(犯罪行為としての人の殺し)

品詞: 名詞 (noun)


  • 「murder」は、意図的・違法に人を殺す行為全般を指す名詞です。

  • 日本語で「殺人」と言われるとおり、非常に重い意味を含む単語で、犯罪やニュース記事などで頻繁に目にします。公的・法律的な文脈でも使われる言葉です。

活用形や関連品詞:


  • 名詞形: murder (複数形: murders)

  • 動詞形: to murder (murders, murdered, murdering)

  • 派生名詞: murderer(殺人者)

  • 形容詞形: murderous(殺人的な、物騒な)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • 「murder」はニュースや社会問題の文脈などで比較的よく目にするため、中上級者にもなじみがある単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「murder」は接頭語や接尾語がはっきり分かれた形ではなく、古英語由来の全体が語根となる単語です。

詳細な意味


  1. 名詞として「殺人」という意味を持ち、特に意図的で違法な人の殺害を強調します。

  2. 口語的に「とてもつらい状況」や「非常に難しいタスク」を比喩的に「murder」と表現する場合もあります(“This homework was murder!” など)。

関連語彙・派生語


  • murderer (名詞): 殺人者

  • murderous (形容詞): 殺人のように危険な、殺気立った

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. commit murder(殺人を犯す)

  2. be charged with murder(殺人罪で訴えられる)

  3. first-degree murder(第一級殺人)

  4. attempted murder(殺人未遂)

  5. solve a murder case(殺人事件を解決する)

  6. murder investigation(殺人事件の捜査)

  7. get away with murder(殺人を犯して罰を逃れる / 転じて何か悪いことをしても罰を免れる)

  8. a brutal murder(残忍な殺人)

  9. a murder suspect(殺人容疑者)

  10. premeditated murder(計画的殺人)


3. 語源とニュアンス

語源

「murder」は古英語の “morthor” に由来し、中英語を経由して現在の形になりました。古くから「秘密裏に人を殺す」というイメージが強い言葉で、時代を経ても「重罪」「意図的な命の奪い」を示す意味合いが中心にあります。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 極めて深刻な犯罪行為を指すため、ニュースや法的文書、ミステリー小説などでよく使われます。

  • 日常会話でも比喩として使われることがありますが(「this traffic is murder!」など)、文脈を誤ると誤解を招くことがあるため注意が必要です。

  • 公的・フォーマルな場面では、本来の「殺人」を意味する場合に限定的に使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 名詞としての「murder」は可算名詞であり、「a murder」「two murders」のように数えられます。

  • 動詞として使う場合は「to murder (人)」という他動詞になり、目的語に殺される相手がきます(He murdered his enemy. など)。

一般的な構文やイディオム


  • 「to commit murder」: 殺人を犯す

  • 「to get away with murder」: 文字通りの意味「殺人を犯しても逃げ切る」か、転じて「何をしても許される」

  • 「to murder someone in cold blood」: 冷酷にも殺す、という表現

フォーマル/カジュアル


  • 法律文書やニュース報道など、フォーマルかつ公的な文脈では「murder」は正確な法律用語として使われます。

  • 口語で冗談まじりに使う場合は、かなり強い表現になるので要注意です。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I almost died laughing at that comedy show. It was murder on my stomach!”

    (あのコメディショーで、笑いすぎて死にそうだったよ。お腹が痛くて大変だった!)

  2. “That final exam was murder! I barely managed to finish in time.”

    (あの期末試験は本当にきつかった! なんとか時間内に終わらせたよ。)

  3. “This traffic jam is murder. We’re going to be late for sure.”

    (この渋滞は最悪だ。きっと遅刻しちゃうよ。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “The negotiations were murder, but we finally reached an agreement.”

    (交渉は非常に厳しかったが、ついに合意にこぎつけた。)

  2. “Preparing the presentation on such short notice was murder, but it paid off.”

    (こんなに短い準備期間でプレゼン資料を作るのは大変だったが、やり遂げたね。)

  3. “Trying to fix the budget errors at the last minute was murder on our schedule.”

    (予算のエラーをギリギリで修正するのはスケジュール的にかなりきつかった。)

学術的/公的文脈での例文


  1. “The study focuses on the psychological aspects of murder and its impact on society.”

    (その研究は、殺人の心理的側面と社会への影響に焦点を当てている。)

  2. “He was convicted of first-degree murder and sentenced to life imprisonment.”

    (彼は第一級殺人罪で有罪判決を受け、終身刑に処された。)

  3. “The book provides a comparative analysis of murder rates across different countries.”

    (その本は各国の殺人率を比較分析している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. homicide(殺人):法律用語で「人を殺すこと」。英米法で使われる表現。

  2. manslaughter(過失致死/故殺):殺人ではあるが、故意ではなく過失や一時的激情による場合を指す。

  3. assassination(暗殺):政治的または公的な人物を狙った殺人。

  4. killing(殺害):必ずしも犯罪とは限らない「殺す行為」一般を指す(動物の殺しにも使う)。

反意語


  • 明確な「反意語」はありませんが、対比としては “save (life)”(命を救う)などが言語的には対になる行為となります。

違いのポイント


  • 「murder」は計画性や違法性が含意されるため、より重々しい意味合いになります。

  • 「manslaughter」は罪が重い状況もあるものの、計画性が乏しい、または過失である点が異なります。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記


  • イギリス英語 (BrE): /ˈmɜː.dər/

  • アメリカ英語 (AmE): /ˈmɝ.dɚ/

アクセントと発音のポイント


  • 第一音節「mur-」に強勢が置かれます。

  • イギリス英語では /mɜː/ と長母音で発音され、アメリカ英語では /mɝ/ とrが強めに発音される傾向があります。

  • 「-der」の部分がイギリス英語では “dər”、アメリカ英語では “dɚ” のようにやや短くはしょった音になるのが特徴です。

よくある発音ミス


  • 第一音節にアクセントを置き忘れる、あるいは「mur」の音をあいまいにして “マーダー” と長く発音しすぎることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルや同音異義語との混乱:


    • “murder” のスペルミスとして “muder” や “murdar” などと書いてしまうケースがあります。


  2. 同じく “mutter (つぶやく)” とは全く違う意味ですので要注意。

  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、ニュース記事や法的文脈の読解問題などでしばしば登場します。

    • “manslaughter” と区別する問題が出ることもあるので注意が必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “mur-” の音から「むごたらしい刑事事件」をイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「murder = 人を殺す行為」という重いイメージをしっかりと押さえておくと、ニュースなどで聞いたときに瞬時に意味がわかるようになります。

  • 映画やドラマのタイトルで “Murder” というワードが含まれる作品が多いので、それら作品名と紐づけて覚えるのも一案です。


以上が「murder」の詳細解説です。凶悪犯罪を指す重々しい単語でありながら、口語では比喩にも使われる点など、使い所に注意しつつ覚えておきましょう。

意味のイメージ
murder
意味(1)

〈U〉殺人謀殺,殺害

意味(2)

〈C〉殺人行為,殺人事件

意味(3)

〈U〉《話》危険なこと,命取りになること

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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