元となった辞書の項目
cause
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: cause
品詞: 名詞(可算/不可算で扱われる場合あり)
意味(英語): The reason something happens; a person, thing, or event that makes something happen.
意味(日本語): 何かが起こる理由や原因、または活動・運動の目的としての「大義」「主義」。
「物事の原因や理由を意味します。『大義』『目的』というようなニュアンスでも使われる単語です。日常会話からビジネス、学術的文脈まで幅広く使われます。」
活用形(名詞としては変化形はありません)
- 単数形: cause
- 複数形: causes
他の品詞になったときの例
- 動詞: 「to cause (something)」 – 何かを引き起こす
CEFRレベルの目安
- B1(中級): “cause”は日常会話や文章中でも見かける、割とよく使われる語です。
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級
- C1: 上級
- C2: 最上級
- A1: 超初心者
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “cause”
- 接頭語や接尾語を含まない、比較的シンプルな単語です。
詳細な意味
- 原因: 物事を発生させる理由や要因
- 大義 / 主義: 社会的・政治的運動や目標、理念のこと(“a cause” というと「運動」といったニュアンスも強い)
関連語や派生語
- causal (形容詞): 因果関係の
- causation (名詞): 因果関係、原因と結果の関係
- cause-and-effect (句): 因果関係、原因と結果
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- “root cause” (根本原因)
- “primary cause” (主な原因)
- “lost cause” (見込みのない運動・徒労)
- “cause for concern” (懸念の原因)
- “just cause” (正当な大義・正当な理由)
- “cause of action” (法的行動の理由;法律用語)
- “common cause” (共通の目的・大義)
- “cause-related marketing” (社会貢献型マーケティング)
- “champion a cause” (ある大義を支持する/推進する)
- “cause célèbre” (センセーショナルで注目を集める事件・訴訟 [フランス語由来])
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の“causa”(理由、動機)、古フランス語の“cause”を経て中英語に入りました。
- 法律や哲学の文脈で深く使われてきた歴史があります。
ニュアンス・使用時の注意点
- 原因(シンプルな意味) として使う場合: “The cause of the accident.” のように日常的にもビジネスでも頻繁に使われます。
- 大義(理念的な意味) として使う場合: 政治運動や慈善活動などを示すことが多く、少しフォーマル・書き言葉よりのトーンになります。
- スピーチや学術論文では「原因」「要因」という意味でフォーマルにも使われますが、日常会話でも “cause” はよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞と不可算名詞の両方で使われる
- 可算名詞: “She supports a good cause.” → 具体的な運動・目的・主義
- 不可算名詞的用法: “Finding the cause of the problem is essential.” → 原因として抽象的に扱われる場合
- 可算名詞: “She supports a good cause.” → 具体的な運動・目的・主義
- 動詞 “cause” は 他動詞として使われます (例: “This substance caused the reaction.”)。
一般的な構文やイディオム
- “cause (someone) trouble/pain/damage”: ~にトラブルや痛み、被害を引き起こす
- “be lost cause”: 成功の見込みがない
- “make common cause with~”: ~と共通の目的をもって協力する
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Do you know the cause of this strange noise in the kitchen?”
「キッチンで変な音がする原因を知ってる?」 - “He’s been collecting donations for a good cause.”
「彼は立派な慈善活動のために寄付を集めているよ。」 - “I believe there must be a cause behind her sudden decision.”
「彼女の突然の決断には何か原因があるはずだと思う。」
ビジネスシーンでの例文
- “We need to identify the root cause of the system failure.”
「システム障害の根本原因を特定する必要があります。」 - “Our team made a donation to support an environmental cause.”
「私たちのチームは環境保護の活動を支援するために寄付を行いました。」 - “Addressing the cause of low productivity is crucial for the company’s success.”
「生産性低下の原因に対処することが、会社の成功には不可欠です。」
学術的な文脈での例文
- “The study aims to explore the potential causes of climate change.”
「この研究は気候変動の潜在的原因を探求することを目的としています。」 - “Researchers are investigating the primary cause of the disease outbreak.”
「研究者たちはその病気の発生源の主な原因を調査しています。」 - “His paper discusses multiple causes and effects of economic inequality.”
「彼の論文は経済的不平等の複数の原因とその影響について論じています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- reason(理由)
- 「何かをする理由や根拠」を指し、必ずしも「メインの原因」とは限りません。
- “She has a good reason for going abroad.” → 原因というよりは「動機」に近いニュアンス。
- 「何かをする理由や根拠」を指し、必ずしも「メインの原因」とは限りません。
- factor(要因)
- 複数の要因のひとつとして使われることが多い。
- “One key factor is lack of funding.” → 原因の一部。
- 複数の要因のひとつとして使われることが多い。
- source(源 / 出どころ)
- 具体的な由来や出所によく使われる。原因としての「出発点」。
- “The source of this confusion is unclear.”
- 具体的な由来や出所によく使われる。原因としての「出発点」。
反意語
- result / effect(結果・影響)
- 原因(cause)と結果(effect) = 対になった言葉
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kɔːz/ (イギリス英語), /kɑːz/ または /kɔːz/ (アメリカ英語)
- 強勢(アクセント)の位置: [cause] → 一音節なので語頭にアクセントがきます。
- イギリス英語では母音が /ɔː/ に近く、やや長めに聞こえます。アメリカ英語では /kɑːz/ もしくは /kɔːz/ となりますが、地域や話者によって微妙な違いがあります。
- よくある間違い: “course” /kɔːrs/ と混同しがちなので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cause” と “causes” で “u” や “s” を落としやすい。
- 同音異義語との混同: “cause” と “coarse”(粗い)や “course”(コース)を聞き間違える。スペルと発音の違いをきちんと区別しましょう。
- TOEIC・英検などでの出題傾向: 因果関係を問う文脈で出題されることが多く、接続語 “because” との関係や “cause-and-effect” の表現の理解が求められる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「cause」と「because」をセットで覚えると、英語で「原因」と「~だから(理由)」を同時にイメージしやすくなるかもしれません。
- 「大義(cause)」が「行動の原因」ともつながっていると考えると、一貫したイメージになります。
- 発音は、カタカナで「コーズ/カーズ」として覚えるよりも、/kɔːz/ の母音をやや伸ばして意識すると定着しやすいです。
以上が名詞「cause」の詳細な解説です。日常からビジネス、学術的な文脈まで広く使われる重要単語なので、ぜひマスターしてみてください。
意味(1)
〈U〉原因 / 正当な理由 / 主義 / 目的
意味(2)
〈U〉〈C〉訴訟 /