最終更新日:2024/06/14
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元となった辞書の項目

use

名詞

〈U〉使用 / 役に立つこと

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彼は我々に自分のヨットの使用を許した。

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解説

以下では、英単語の名詞形「use」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: use

品詞: 名詞 (countable / uncountable)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

英語での意味

• The act of using something, or the state of being used.

• The purpose for which something is used.

日本語での意味

• 何かを使うこと、あるいは使われている状態。

• 何かが使われる目的や用途。

「use」は「何かを使うこと」「用途」のような意味を持つ名詞です。 「使い道がある/ない」といった場面や、「それがどう役に立つか」を表す時によく使われます。

活用形

名詞なので、時制に応じた変化は特にありませんが、数の違いで “use” (単数形) / “uses” (複数形) になります。

他の品詞形


  • 動詞: to use (例: I use a computer every day.)

  • 形容詞: useful (役に立つ), useless (役に立たない)


2. 語構成と詳細な意味

“use” は特に接頭辞や接尾辞を持たない単語です。語幹は “use” 自体です。古フランス語やラテン語に由来しており、そこから「使う」という意味が派生してきました。

関連語や派生語


  • usage (n.): 使用法、使用量

  • useful (adj.): 役に立つ

  • useless (adj.): 役に立たない

  • user (n.): ユーザー、使用者

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. ○○ is of no use → 「○○は役に立たない」

  2. put something to (good) use → 「何かをうまく活用する」

  3. find a new use for ○○ → 「○○の新しい使い道を見つける」

  4. have many uses → 「多くの用途がある」

  5. go out of use → 「使われなくなる」

  6. for personal use → 「個人用として」

  7. limited use → 「限定的な用途」

  8. be in common use → 「広く一般に使われている」

  9. be (of) any use → 「何らかの役に立つ」

  10. practical use → 「実際的な用途」


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の “ūti”(使う)を語源とし、古フランス語 “user” → 中英語 “usen” → 現在の “use” という変遷をたどりました。

ニュアンス:


  • 「use」は「物や方法を活用する」という基本的で比較的直接的な意味を持ち、フォーマルからカジュアルまで幅広い文脈で使われます。

  • 「用途」や「使用法」に焦点を当てたいときに便利です。

  • 「使える」「役立つ」というポジティブなニュアンスから、「役に立たない」「使い方がない」というネガティブな文脈でも登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としては可算・不可算ともに使われる


    • 可算: “the many uses of plastic” (プラスチックのさまざまな用途)

    • 不可算: “This tool is no use to me.” (この道具は私には役に立たない)


  • イディオムとしてよく見る表現


    • “make use of ○○” → 「○○を利用する」

    • “be of use” → 「役に立つ」


「use」はフォーマル/カジュアルどちらのシーンでも広く使われますが、公的文章では “usage” を使うことも多いです。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Is this knife of any use in the kitchen?”

    「このナイフはキッチンで何か役に立つかな?」


  2. “I have no use for this old phone anymore.”

    「もうこの古い携帯は使い道がないよ。」


  3. “We should put our free time to good use.”

    「私たちの空き時間を有効に活用するべきだね。」


ビジネス (丁寧・フォーマル)


  1. “The new software has several practical uses for our project.”

    「新しいソフトウェアは、私たちのプロジェクトにいくつか実際的な用途があります。」


  2. “We need to assess the use of company resources more efficiently.”

    「私たちは社内のリソースの利用状況をより効率的に評価する必要があります。」


  3. “This report details the use of budget funds over the past quarter.”

    「この報告書では、過去四半期における予算の使用状況を詳述しています。」


学術的な文脈 (ややフォーマル)


  1. “The research focuses on the use of renewable energy in rural areas.”

    「その研究は、農村地域における再生可能エネルギーの利用に焦点を当てています。」


  2. “Proper use of scholarly databases can greatly improve the quality of the paper.”

    「学術データベースを適切に活用することで、論文の質を大幅に向上させることができます。」


  3. “We are examining the use of advanced algorithms in data processing.”

    「私たちはデータ処理における先進的なアルゴリズムの利用を調査しています。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    • application (アプリケーション、適用): より「適用」というニュアンスが強い

    • purpose (目的): 使う理由や最終的な狙いを強調

    • function (機能): 物が持つ役割や機能面を強調

    • utilization (活用): ビジネスや学術的に使われるややフォーマルな表現

    • usage (使用法): 「使い方」「使用状況」がメイン


  • 反意語 (Antonym)


    • disuse (使用しないこと、廃用): 「まったく使われなくなる」という意味

    • uselessness (無益さ、無駄): 「まったく役に立たない状態」を表す抽象名詞



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /juːs/

  • アクセント: 単音節語なので明確なアクセントの移動はありませんが、 /juː/ の母音の伸ばしに注意して発音します。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: どちらも /juːs/ で発音はほぼ同じです。 /s/ の子音をしっかり出しましょう。

  • よくある間違い: 動詞の “use” (/juːz/) と混同して発音してしまうミスに注意。名詞は /juːs/(ス音)、動詞は /juːz/(ズ音)です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “use” のスペルは短いのであまり間違いはありませんが、間違って “uese” などと書かないように注意。

  • 同音異義語との混同: 動詞の “use” は名詞とつづりは同じでも、発音が異なります。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでも、名詞と動詞の区別を問う問題が出やすいです。

    • “use” のいろいろなコロケーションも出題されやすいので、覚えておくと便利です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音の違いで区別: 名詞 “use” (ス音) と動詞 “use” (ズ音) の聞き分けをイメージすると覚えやすいです。

  • “use” = 「ユー・ス」 → 「ユーの ‘S’」 と音で連想してみる。

  • 心に残る例文: “I have no use for it.” という短いフレーズを何度も口にして発音練習すると覚えやすい。

  • コロケーションをまとめて覚える: “make use of”, “be of use” などはそのままセットで覚えると、実際に会話や文章で使いやすくなります。


以上が名詞としての “use” の詳細な解説です。発音の面で動詞形と混同しやすいので注意しつつ、さまざまなコロケーションや文脈で使える便利な単語なので、ぜひしっかり覚えて使いこなしてください。

意味のイメージ
use
意味(1)

〈U〉使用,利用

意味(2)

〈U〉役に立つこと,効用,利益(usefulness)

意味(3)

〈U〉使う必要(場合),使用する機会,入り用

意味(4)

〈C〉〈U〉使用の目的,用途

意味(5)

〈U〉使用する権利

意味(6)

〈U〉使い方

意味(7)

〈U〉(身体などを)使う能力

意味を覚えるための辞書問題

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