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condition
解説
1. 基本情報と概要
単語: condition
品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞として使われる場合があります)
意味(英語):
- The state of something, especially its quality or functioning.
- A requirement that must be met for something else to happen.
意味(日本語):
- あるものの状態・状況(特に品質や機能の良し悪し)。
- あることが起こるために必要となる要求・条件。
「物の状態」を指すときにも使われますし、「~という条件付きで」というように要求や制約の意味でもよく使われます。たとえば、「車の状態が良い」「契約条件に同意する」など、広い文脈で用いられる便利な単語です。
活用形
- 単数形: condition
- 複数形: conditions
他の品詞形
- 動詞: to condition (~に影響を与える・慣らす / 条件付ける)
- 例: “The coach conditioned the players to run faster.”(コーチは選手たちをより速く走れるように慣らした)
- 例: “The coach conditioned the players to run faster.”(コーチは選手たちをより速く走れるように慣らした)
- 形容詞: conditional (条件付きの)
- 例: “They gave us a conditional approval.”(条件付きの許可をくれた)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 「状態」や「条件」の意味で、日常会話~ビジネスまで汎用的に使われる単語です。学習者が比較的早い段階で触れる単語ですが、意味や用法が多岐にわたるため、少し慣れが必要です。
2. 語構成と詳細な意味
構成要素
- 接頭語: con- (共に、いっしょに)
- 語幹: -dit- (ラテン語で “言う” の意味を含む root “dicere” から派生)
- 接尾語: -ion (名詞を作る接尾辞)
詳細な意味
- 状態・状況:
The car is in excellent condition.
(車は素晴らしい状態だ) - 要求・条件:
Under this condition, we will proceed.
(この条件のもとで進めます) - (医療・健康の文脈で)「病状や健康状態」を示す場合もある:
He has a serious heart condition.
(彼は重い心臓疾患を抱えている)
関連・派生語
- conditional (形容詞): 条件付きの
- conditionally (副詞): 条件付きで
- conditioning (名詞): 条件づけ、またはトレーニングの意
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- good condition – 良好な状態
- poor condition – 悪い状態
- medical condition – 医学的疾患・健康状態
- living conditions – 生活環境・生活状態
- working conditions – 労働条件
- under these conditions – これらの条件下で
- meet the conditions – 条件を満たす
- in pristine condition – 完璧に良い状態で
- on (the) condition that ... – ~という条件で
- necessary condition – 必要条件
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “condicere” (con-「一緒に」+ dicere「言う・語る」)がもととなり、「取り決める」「協定する」というニュアンスから現代の「条件」「状態」を表す言葉へと発展しました。
ニュアンス・使用上の注意
- 「状態」を指す場合、フォーマルでもカジュアルでも広く使われます。
- 「条件」を指す場合は、少しフォーマル寄りの言い回しで契約書や規約などにもよく登場します。
- 口語では「The condition of ~ is ...」というように「~の状態は...」とよく使われます。文章でも自然な表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算の使い分け
- 「状態」を指す時に「いくつもの状態」という概念の場合は可算 (plural) で “conditions” と表記することもあります。
- 「条件」を指す時は複数形 “conditions” で使われることが多いです。
- 「状態」を指す時に「いくつもの状態」という概念の場合は可算 (plural) で “conditions” と表記することもあります。
- 一般的な構文:
- “in (good/bad) condition” → 形容詞を間に入れて状態を表す
- “on (the) condition that ...” → “…という条件で”
- “under certain conditions” → “ある条件下で”
- “in (good/bad) condition” → 形容詞を間に入れて状態を表す
- イディオム的表現
- “condition somebody/something to do something” → (人や物を)慣れさせる、習慣付ける
- “be in no condition to do something” → “〜できる状態ではない”
- “condition somebody/something to do something” → (人や物を)慣れさせる、習慣付ける
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “My bike is in good condition, so I can ride it to the park.”
- (自転車の状態はいいから、公園まで乗っていけるよ。)
- (自転車の状態はいいから、公園まで乗っていけるよ。)
- “She won’t go out unless the weather condition is decent.”
- (天気の状態がまぁまぁよくないと、彼女は外出しないよ。)
- (天気の状態がまぁまぁよくないと、彼女は外出しないよ。)
- “I feel a bit under the weather, but it’s not a serious condition.”
- (ちょっと体調が優れないけど、深刻な状態じゃないよ。)
ビジネスシーン(ややフォーマル)
- “Please review the terms and conditions before signing the contract.”
- (契約書にサインする前に、利用規約と契約条件を確認してください。)
- (契約書にサインする前に、利用規約と契約条件を確認してください。)
- “Our working conditions have improved significantly this year.”
- (今年は私たちの労働条件が大幅に改善しました。)
- (今年は私たちの労働条件が大幅に改善しました。)
- “We can only proceed on the condition that you provide the necessary data.”
- (必要なデータをいただけるという条件付きでのみ進めることができます。)
学術的文脈(フォーマル)
- “Under these experimental conditions, the reaction rate doubles.”
- (これらの実験条件下では、反応速度が2倍になります。)
- (これらの実験条件下では、反応速度が2倍になります。)
- “The patient’s condition must be monitored over a longer period.”
- (患者の病状は、より長い期間にわたりモニタリングする必要があります。)
- (患者の病状は、より長い期間にわたりモニタリングする必要があります。)
- “This research investigates the sociocultural conditions that influence language acquisition.”
- (この研究は、言語習得に影響を与える社会文化的条件を調査しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- state (状態)
- 主に「感情・ものごとの一時的な状態」を示すことが多い。
- 例: “What is the state of the project?”(プロジェクトの進捗状況はどうですか?)
- 主に「感情・ものごとの一時的な状態」を示すことが多い。
- circumstance (状況)
- 「周囲の事情・背景」を意味し、ややフォーマル。
- 例: “Under the current circumstances, this plan is difficult to execute.”(現在の状況下では、この計画の実行は難しい。)
- 「周囲の事情・背景」を意味し、ややフォーマル。
- term (条件・用語)
- 主に「契約上の条件」「専門用語」を指す場面で使う。
- 例: “We need to review the terms of the agreement.”(契約の条件を見直す必要がある。)
- 主に「契約上の条件」「専門用語」を指す場面で使う。
反意語
- 「condition」の明確な一語での反意語はありませんが、 「no requirement」や「unconditional」(無条件の) が「条件がない」状態を示す表現として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kənˈdɪʃ.ən/
- アメリカ英語: [kən-dí-shʌn] (第二音節 “-di-” にアクセント)
- イギリス英語: [kən-dí-shən] (同様に第二音節 “-di-” にアクセント)
- アメリカ英語: [kən-dí-shʌn] (第二音節 “-di-” にアクセント)
- よくある発音のミス: “condi-tion (× /kon-ˈdiːʃn/ )” と第一音節を強く発音しすぎる場合があるので注意しましょう。中心は「-di-」です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “conditon” / “condiction” などつづりを間違いやすい。
- 同音異義語との混同: 明確な同音異義語はありませんが、”condemn (非難する)” など “con-” で始まる他の単語と混同しやすい学習者もいるかもしれません。
- 試験対策: TOEICや英検などのリーディングで「契約条件」「利用規約」などの文脈で頻出。ビジネス文書の読解でもよく出題されるため、 “terms and conditions” は特にセットで覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「condition」は「共に (con- ) + 言う (dicere) → 話し合って取り決めたもの」から来ているとイメージすると、「条件」という意味が思い出しやすいでしょう。
- 「状態」という意味は、転じて「どういう取り決め・あり方になっているか」=「物事の具合」という感覚で関連づけると覚えやすいです。
- 「良好な状態を保つため」や「契約の条件を守るため」など具体的なシーンでイメージして使う練習をすると定着しやすくなります。
以上が名詞 condition の詳細な解説です。ビジネスや日常会話、学術的な場面など、多彩な文脈でよく使われる重要単語ですので、ぜひ繰り返し例文に触れて覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉(社会的)地位,身分,境遇
意味(2)
〈C〉《通例複数形で》(周囲の)状況,事情,形勢
意味(3)
〈C〉(慢性の)病気,症状
意味(4)
〈C〉(…の)条件,必要条件《+of(for)+名》;(条件を示す)条項
意味(5)
〈U〉(事物の)状態;(人の)健康状態