最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

condition

名詞

〈U〉状態, 健康状態 / 〈C〉(周囲の) 状況 / 《...の》条件《of ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: condition

品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞として使われる場合があります)

意味(英語):


  1. The state of something, especially its quality or functioning.

  2. A requirement that must be met for something else to happen.

意味(日本語):


  1. あるものの状態・状況(特に品質や機能の良し悪し)。

  2. あることが起こるために必要となる要求・条件。

「物の状態」を指すときにも使われますし、「~という条件付きで」というように要求や制約の意味でもよく使われます。たとえば、「車の状態が良い」「契約条件に同意する」など、広い文脈で用いられる便利な単語です。

活用形


  • 単数形: condition

  • 複数形: conditions

他の品詞形


  • 動詞: to condition (~に影響を与える・慣らす / 条件付ける)


    • 例: “The coach conditioned the players to run faster.”(コーチは選手たちをより速く走れるように慣らした)


  • 形容詞: conditional (条件付きの)


    • 例: “They gave us a conditional approval.”(条件付きの許可をくれた)


CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 「状態」や「条件」の意味で、日常会話~ビジネスまで汎用的に使われる単語です。学習者が比較的早い段階で触れる単語ですが、意味や用法が多岐にわたるため、少し慣れが必要です。


2. 語構成と詳細な意味

構成要素


  • 接頭語: con- (共に、いっしょに)

  • 語幹: -dit- (ラテン語で “言う” の意味を含む root “dicere” から派生)

  • 接尾語: -ion (名詞を作る接尾辞)

詳細な意味


  1. 状態・状況: The car is in excellent condition.(車は素晴らしい状態だ)

  2. 要求・条件: Under this condition, we will proceed.(この条件のもとで進めます)

  3. (医療・健康の文脈で)「病状や健康状態」を示す場合もある: He has a serious heart condition.(彼は重い心臓疾患を抱えている)

関連・派生語


  • conditional (形容詞): 条件付きの

  • conditionally (副詞): 条件付きで

  • conditioning (名詞): 条件づけ、またはトレーニングの意

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. good condition – 良好な状態

  2. poor condition – 悪い状態

  3. medical condition – 医学的疾患・健康状態

  4. living conditions – 生活環境・生活状態

  5. working conditions – 労働条件

  6. under these conditions – これらの条件下で

  7. meet the conditions – 条件を満たす

  8. in pristine condition – 完璧に良い状態で

  9. on (the) condition that ... – ~という条件で

  10. necessary condition – 必要条件


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “condicere” (con-「一緒に」+ dicere「言う・語る」)がもととなり、「取り決める」「協定する」というニュアンスから現代の「条件」「状態」を表す言葉へと発展しました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「状態」を指す場合、フォーマルでもカジュアルでも広く使われます。

  • 「条件」を指す場合は、少しフォーマル寄りの言い回しで契約書や規約などにもよく登場します。

  • 口語では「The condition of ~ is ...」というように「~の状態は...」とよく使われます。文章でも自然な表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算の使い分け


    • 「状態」を指す時に「いくつもの状態」という概念の場合は可算 (plural) で “conditions” と表記することもあります。

    • 「条件」を指す時は複数形 “conditions” で使われることが多いです。


  • 一般的な構文:


    • “in (good/bad) condition” → 形容詞を間に入れて状態を表す

    • “on (the) condition that ...” → “…という条件で”

    • “under certain conditions” → “ある条件下で”


  • イディオム的表現


    • “condition somebody/something to do something” → (人や物を)慣れさせる、習慣付ける

    • “be in no condition to do something” → “〜できる状態ではない”



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “My bike is in good condition, so I can ride it to the park.”


    • (自転車の状態はいいから、公園まで乗っていけるよ。)


  2. “She won’t go out unless the weather condition is decent.”


    • (天気の状態がまぁまぁよくないと、彼女は外出しないよ。)


  3. “I feel a bit under the weather, but it’s not a serious condition.”


    • (ちょっと体調が優れないけど、深刻な状態じゃないよ。)


ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Please review the terms and conditions before signing the contract.”


    • (契約書にサインする前に、利用規約と契約条件を確認してください。)


  2. “Our working conditions have improved significantly this year.”


    • (今年は私たちの労働条件が大幅に改善しました。)


  3. “We can only proceed on the condition that you provide the necessary data.”


    • (必要なデータをいただけるという条件付きでのみ進めることができます。)


学術的文脈(フォーマル)


  1. “Under these experimental conditions, the reaction rate doubles.”


    • (これらの実験条件下では、反応速度が2倍になります。)


  2. “The patient’s condition must be monitored over a longer period.”


    • (患者の病状は、より長い期間にわたりモニタリングする必要があります。)


  3. “This research investigates the sociocultural conditions that influence language acquisition.”


    • (この研究は、言語習得に影響を与える社会文化的条件を調査しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. state (状態)


    • 主に「感情・ものごとの一時的な状態」を示すことが多い。

    • 例: “What is the state of the project?”(プロジェクトの進捗状況はどうですか?)


  2. circumstance (状況)


    • 「周囲の事情・背景」を意味し、ややフォーマル。

    • 例: “Under the current circumstances, this plan is difficult to execute.”(現在の状況下では、この計画の実行は難しい。)


  3. term (条件・用語)


    • 主に「契約上の条件」「専門用語」を指す場面で使う。

    • 例: “We need to review the terms of the agreement.”(契約の条件を見直す必要がある。)


反意語


  • 「condition」の明確な一語での反意語はありませんが、 「no requirement」や「unconditional」(無条件の) が「条件がない」状態を示す表現として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kənˈdɪʃ.ən/


    • アメリカ英語: [kən-dí-shʌn] (第二音節 “-di-” にアクセント)

    • イギリス英語: [kən-dí-shən] (同様に第二音節 “-di-” にアクセント)


  • よくある発音のミス: “condi-tion (× /kon-ˈdiːʃn/ )” と第一音節を強く発音しすぎる場合があるので注意しましょう。中心は「-di-」です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “conditon” / “condiction” などつづりを間違いやすい。

  • 同音異義語との混同: 明確な同音異義語はありませんが、”condemn (非難する)” など “con-” で始まる他の単語と混同しやすい学習者もいるかもしれません。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリーディングで「契約条件」「利用規約」などの文脈で頻出。ビジネス文書の読解でもよく出題されるため、 “terms and conditions” は特にセットで覚えておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「condition」は「共に (con- ) + 言う (dicere) → 話し合って取り決めたもの」から来ているとイメージすると、「条件」という意味が思い出しやすいでしょう。

  • 「状態」という意味は、転じて「どういう取り決め・あり方になっているか」=「物事の具合」という感覚で関連づけると覚えやすいです。

  • 「良好な状態を保つため」や「契約の条件を守るため」など具体的なシーンでイメージして使う練習をすると定着しやすくなります。


以上が名詞 condition の詳細な解説です。ビジネスや日常会話、学術的な場面など、多彩な文脈でよく使われる重要単語ですので、ぜひ繰り返し例文に触れて覚えてみてください。

意味のイメージ
condition
意味(1)

〈C〉(社会的)地位,身分,境遇

意味(2)

〈C〉《通例複数形で》(周囲の)状況,事情,形勢

意味(3)

〈C〉(慢性の)病気,症状

意味(4)

〈C〉(…の)条件,必要条件《+of(for)+》;(条件を示す)条項

意味(5)

〈U〉(事物の)状態;(人の)健康状態

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