weather
1. 基本情報と概要
単語: weather
品詞: 名詞 (ただし、動詞としても使われる場合があります)
意味(英語):
・The state of the atmosphere at a particular place and time in terms of temperature, cloudiness, rainfall, wind, etc.
意味(日本語):
・ある場所や時点での大気の状態(気温、曇り具合、降雨、風など)を指します。
「毎日の天気がどうなるかを表す言葉です。日常会話でもよく話題になる、とても身近な単語です。」
CEFRレベルの目安: A2 (初級)
「天気を話題にすることは日常で多いので、初期学習でも早くに覚えると便利な単語です。」
動詞としての用法
- 「(困難などを)切り抜ける、乗り越える」という意味で「to weather (the storm)」のように使われます。
例: “We must weather the storm together.”
(私たちは共にこの嵐を乗り越えなくてはなりません)
活用形
名詞のため、一般的に複数形は取りません。
- 単数形:weather
- 不可算名詞として使われるのが一般的です。
動詞 “to weather” の活用例
- 原形: weather
- 三人称単数現在形: weathers
- 過去形・過去分詞形: weathered
- 現在分詞形: weathering
動詞形はそこまで頻度は高くありませんが、遭難を表すニュースや文学表現などで見かけます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- wea-(特に近代英語の接頭語はありません)
- -ther(現代英語では接尾語とは言えませんが、古英語由来の形が痕跡として残っています)
関連語・派生語など
- weathered (形容詞): 風化(侵食)した、または辛い状況を乗り越えた
- weathering (名詞): 風化作用
- wind (気象要素の一つとして関連)
- climate (長期的な気象パターンを指す “気候”)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- weather forecast(天気予報)
- freak weather(異常気象)
- inclement weather(悪天候)
- unpredictable weather(予測不能な天気)
- weather conditions(天候条件)
- weather pattern(天気パターン)
- fair weather(好天)
- harsh weather(過酷な天候)
- extreme weather(極端な気象)
- weather permitting(天気が許せば / 天気がよければ)
3. 語源とニュアンス
語源
“weather” は古英語で “weder” という単語に由来すると考えられています。さらにさかのぼるとゲルマン祖語などを経て、気象や空模様を示す言葉として使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 日常会話ではカジュアルに使いやすく、世界各国で「今日の天気」の話題は挨拶代わりに用いられるほど親しまれています。
- ビジネスやフォーマルな場でも、アイスブレイクとして “How’s the weather?” などと使われることが多いです。
- 動詞として “to weather” は「(苦難などを)うまく乗り越える」という比喩的な用法を持ち、フォーマルでもカジュアルでも使用可能ですが、少し文語的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞用法
- 不可算名詞(主に単数形)
例:“The weather is nice today.” - 可算名詞としてはほぼ使われないので、「複数形 weathers」は特殊な文脈以外ではあまり見られません。
動詞用法
- 他動詞的にも自動詞的にも使われる場合がありますが、一般的には他動詞(~を乗り切る)のニュアンスが強いです。
例:
- 他動詞: “We weathered the crisis.” (私たちはその危機を乗り越えた)
- 自動詞: 稀ですが、自然現象が風化する意味で使われることもあります。
- 他動詞: “We weathered the crisis.” (私たちはその危機を乗り越えた)
イディオム
- weather the storm: 「嵐を切り抜ける」 → 困難を乗り越える比喩表現
- fair-weather friend: 「都合の良い時だけ付き合う友達」 → 真の友人ではなく、形ばかりの友人を指す表現
5. 実例と例文
(A) 日常会話で使われる例文
- “How’s the weather today?”
「今日の天気はどうですか?」 - “The weather has been quite unpredictable lately.”
「最近の天気は本当に予測しづらいよね。」 - “I always check the weather forecast before going out.”
「出かける前にはいつも天気予報をチェックします。」
(B) ビジネスシーンで使われる例文
- “Due to inclement weather, our flight has been delayed.”
「悪天候のため、フライトが遅れています。」 - “Let’s briefly talk about the weather as an icebreaker before the meeting.”
「会議の前に、アイスブレイクとして少し天気の話をしましょう。」 - “Extreme weather conditions may impact our supply chain.”
「極端な天候条件が当社のサプライチェーンに影響を与えるかもしれません。」
(C) 学術的・専門的な文脈で使われる例文
- “Researchers are studying how climate change influences local weather patterns.”
「研究者たちは気候変動が地域の天気パターンにどのような影響を与えるかを調査しています。」 - “The data indicates that weather anomalies have become more frequent in recent decades.”
「データによると、近年、気象異常がより頻繁に起こっていることが示されています。」 - “Accurate weather projections are crucial for agricultural planning.”
「正確な天気予測は農業計画にとって不可欠です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- climate(気候)
- 長期的・広域的な大気の状態を指す。 “weather” は短期・局所的、 “climate” は長期・地域全体のニュアンス。
- 長期的・広域的な大気の状態を指す。 “weather” は短期・局所的、 “climate” は長期・地域全体のニュアンス。
- meteorological conditions(気象条件)
- 学術的表現で、専門分野で主に使われる。よりフォーマルな響き。
- 学術的表現で、専門分野で主に使われる。よりフォーマルな響き。
- conditions(状況)
- 気象以外にもさまざまな「状況」を指せる。文脈によっては “weather conditions” を短縮して使う場合もある。
反意語
天気そのものに対する明確な「反意語」はありませんが、話題を変える例としては “climate vs. weather” で長期(気候)と短期(天気)の対比がよく取り上げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語 (AE): /ˈwɛð.ɚ/
- イギリス英語 (BE): /ˈwɛð.ə/
アクセント
- “wea-” の部分 (最初の音節) に強勢があります。
- /ð/(歯擦音)に注意。“th” の発音を /z/ や /d/ と混同しないよう気を付けましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- つづりの間違い: “wether” や “whether” と混同しないよう注意。
- “whether” は「~かどうか」を意味する接続詞。
- “wether” は“去勢された雄羊”という特殊な意味の単語で、ほとんど目にしない。
- “whether” は「~かどうか」を意味する接続詞。
- 不可算名詞: “We have a good weather today.” のように a や s を付けない。
- 動詞と名詞の使い分け: “We need to weather this crisis.” (この危機を乗り切る) はやや難易度が高めの使い方なので注意。
英検やTOEICなどでも「天気予報」「悪天候」などの表現はリスニング・リーディング問題に出やすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「whether (~かどうか) と weather (天気)」のスペリングの違いはしばしば混同されます。
- 覚え方の一例として、「天(ten)気(ki) → weather」は“we”と“ather”をセットでイメージするとよいかもしれません。
- また、天気と体調“health”はともに日常会話のトピックになるので、関連づけて覚えるのも手です。
- 天気の単語を写真やイラスト(晴れ・雨・雪など)と一緒に覚えると、特に初級(A2)では頭に入りやすいでしょう。
以上が名詞 “weather” の詳細な解説です。日常生活でも学習でも頻繁に登場するので、自然な使い方とスペリングにしっかり慣れておきましょう。
(ある時間・ある一定期間の)天気,天候
あらし,悪天候