最終更新日:2025/11/25
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元となった辞書の項目

until

前後置詞

《継続の期限》...まで, …までずっと / 《否定語の後に》…まではしない,…になって初めて…する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: until

品詞: 前置詞 (preposition)・接続詞 (conjunction)

意味(英語): up to (the time that/when) something happens

意味(日本語): 〜する時まで、〜するまで

「until」は「何かが起こる時まで続く・待つ」というニュアンスの言葉です。「〜までに」と混同しがちですが、基本的には「期限」
というより「ある状態が続いて、そこまでに到達している」というイメージです。会話でも書き言葉でも幅広く使うことができます。


  • 活用形: 前置詞・接続詞なので動詞のような活用はありません。

  • 他の品詞になった例: 「until」はほとんど前置詞ないしは接続詞として扱われるため、他の品詞(形容詞や副詞など)に派生しません。

CEFRレベル: A2(初級)

A2レベルの学習者が、日常の時間や予定・期限を表す際に必須となる基本的な表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「un-」と「til」の組み合わせといわれますが、ここでの「un-」は否定の意味ではなく、「(up) to」を示す古英語の要素とされます。

  • 「til」はもともと「〜まで」を意味していた語に由来します。

派生語や類縁語


  • 「till」: 「until」と同じ意味で、より口語的に使われることも多い。

  • 「untill (古語形)」: 中世英語でかつて使われていたスペル。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ

以下に10個の例と日本語訳を挙げます。


  1. wait until the end(最後まで待つ)

  2. until further notice(追って通知があるまで)

  3. from morning until night(朝から晩まで)

  4. until the last minute(最後の瞬間まで)

  5. continue until it’s done(終わるまで続ける)

  6. hold on until help arrives(助けが来るまで踏ん張る/待つ)

  7. you can’t leave until you finish(終わるまで帰れない)

  8. don’t open until Christmas(クリスマスまで開けない)

  9. until the deadline(締め切りまで)

  10. work until retirement(定年まで働く)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「until」は古英語の「untill」や北欧由来の「unda + til」などから変化して成立したとされています。「til」が「〜まで」を表す語で、そこに「un- (up to)」と組み合わさって「〜まで」という意味をさらに強調しています。

歴史的に


  • 中世英語でも「until」「till」「untill」の表記揺れがありましたが、現在は「until」「till」が一般的に使われています。

ニュアンス・注意点


  • 「until」は「その瞬間までずっと」というニュアンスを強調します。

  • 「by」と混同しがちですが、「by」は「その時点に間に合うように」という締め切りに焦点を当て、「until」は「ずっと続く」ことに焦点を当てます。

    例:


    • “Finish this by 5 p.m.” (5時までに終えてね)

    • “Wait here until 5 p.m.” (5時までずっとここで待っていてね)


口語・文章における使い方


  • 口語でも文章でも幅広く使います。フォーマル・カジュアルどちらにも対応できます。

  • 例: “I won’t leave until you come back.” (君が戻るまで出発しないよ)


4. 文法的な特徴と構文


  1. 前置詞として


    • 名詞や代名詞と組み合わさり、時点や状態を示す。

      例: “He stayed until midnight.” (彼は真夜中まで滞在した)


  2. 接続詞として


    • 従属節を導き、動作や状態が続く時間を示す。

      例: “I waited until he finished speaking.” (彼が話し終わるまで待った)


  3. イディオムや構文


    • “not ... until ...” (〜して初めて...する / 〜までは...しない)

      例: “I didn’t realize my mistake until it was too late.” (手遅れになるまで自分の間違いに気付かなかった)


  4. 可算・不可算など


    • 前置詞・接続詞のため名詞の可算・不可算の区別は関係しませんが、時刻・期間・状態などを表す名詞類と一緒に使うのが一般的です。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルな場面)


  1. “I’ll wait here until you’re ready.”

    (準備ができるまで、ここで待ってるね)

  2. “Let’s keep talking until we find a solution.”

    (解決策が見つかるまで話し合おう)

  3. “Stay on the phone until I get there.”

    (私がそこに着くまで電話をつないでおいてね)

ビジネス (オフィスや仕事でのやりとり)


  1. “We should review the report until it meets quality standards.”

    (品質基準を満たすまで、そのレポートを見直すべきです)

  2. “Please keep the sales data updated until the meeting starts.”

    (会議が始まるまで販売データを更新し続けてください)

  3. “Our team will work on this project until the deadline on Friday.”

    (金曜日の締め切りまで、私たちのチームはこのプロジェクトに取り組みます)

学術的な文脈 (レポートや学会発表など)


  1. “The experiment will be conducted until a stable result is obtained.”

    (安定した結果が得られるまで実験を行う)

  2. “Data collection will continue until a sufficient sample size is reached.”

    (十分なサンプル数に達するまでデータ収集を続ける)

  3. “We cannot finalize our conclusion until the peer review process is complete.”

    (ピアレビューが完了するまでは、私たちの結論を確定できない)


6. 類義語・反意語と比較


  1. 類義語 (Synonyms)


    • till (〜まで): “until”と同義だが、より口語的・短い形。フォーマルでも使われるが、慣用的な文脈では till が多用される。

    • up to (〜に至るまで): 時間・量・範囲などを示すが、厳密には「until」とイコールではない場合もある。

      例: “Up to 10 people can join.” (最大10人まで参加できます)


  2. 反意語 (Antonyms)


    • 明確な反意語はありませんが、「from(〜から)」が対になりやすい表現です。

      例: “From morning until night.” (朝から晩まで)


  3. 使い分けのポイント


    • 「until」は「何かが起きるその時/瞬間までずっと続く」

    • 「by」は「その時点までに何かを終わらせる必要がある」



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ənˈtɪl/

  • アメリカ英語: [ən-til] または [ʌn-til] (アクセントは後ろの “-til”)

  • イギリス英語: [ən-ˈtɪl] (アメリカ英語との大きな差はありませんが、母音の発音がやや異なる場合があります)

強勢


  • 後半の “til” にストレスを置くのが基本です: “un-TIL”

よくある発音ミス


  • “until” の “u” を過度に「ア」寄りに発音してしまうなど、母音が不明瞭になりやすいので要注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “until” と “by” の混同


    • “by” は締め切りや期限、「until」は継続してその時点に達するという違いがあります。


  2. スペルミス


    • “untill” として「l」が重なってしまう誤りがたまに見られますが、正しくは “until” (L は1つ)。


  3. “till” との混同


    • “till” は同じ意味ですが、短縮形やくだけた表現という印象があるため、よりフォーマルな文脈では “until” がおすすめです。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検などにおいて、「until」と「by」の使い分けが問われる問題がしばしば出題されます。前後の文脈で「継続」なのか「期限」なのかを判別しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 暗記のコツ:

    「until」は「un + til」と考えると、“最後(til)までずっと(un)”というイメージで覚えやすくなります。

  • イメージ:

    時間軸がずっと続いて、その終点が「until」によって示されている感じ。

  • スペリングのポイント:

    「until」は「l」が1つ。つい「untill」と書いてしまわないように注意。

  • 勉強テクニック:

    「Not ... until ...」を一緒に覚えると、否定文の中で「〜して初めて...する」という表現が自然に身につきます。


以上が「until」の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使う前置詞・接続詞なので、ぜひ使い方の違いを押さえて活用してみてください。

意味のイメージ
until
意味(1)

《継続の期限》…まで[ずっと]

意味(2)

《否定語の後に》…までは[しない],…になって初めて[…する]

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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