single
1. 基本情報と概要
単語: single
品詞: 形容詞 (一部、名詞や動詞としても使われますが、ここでは形容詞に焦点を当てます)
活用形: 形容詞のため直接的な活用はありませんが、比較級は “more single”、最上級は “most single” と表現できます(ただし、あまり一般的ではありません)。
英語での意味: “only one,” “not married,” “separate”
日本語での意味: 「単独の」「ただ一つの」「独身の」など。たとえば、一人だけでいる状態や、数が一つだけである状態を指すときに使われます。
「single」は、「複数ではなく、一つだけの」「結婚していない」「ほかに一緒にいる人がいない」といったニュアンスがあります。日常会話でもビジネスでも幅広く使われ、どんな場面でも理解しておくと便利な単語です。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
・日常会話などで出てくる頻度が高く、基礎レベルの単語です。A2レベルの人でも理解しておきたい語彙にあたります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 元々ラテン語の “singulus” (「一つずつの」) が語源とされています。
- 接頭語や接尾語は特に付いていませんが、同じ語源からは “singular” (形容詞:「単数の、特異な」) や “singularity” (名詞:「特異性」) などがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- single man / single woman
- 独身男性 / 独身女性
- 独身男性 / 独身女性
- single mother / single father
- ひとり親の母 / 父
- ひとり親の母 / 父
- single room
- シングルルーム(ホテルなどで、一人用の部屋)
- シングルルーム(ホテルなどで、一人用の部屋)
- single ticket
- 片道切符
- 片道切符
- single step
- 一段、または一歩
- 一段、または一歩
- single issue
- 単一の問題・争点
- 単一の問題・争点
- single day
- たった一日
- たった一日
- single figure
- 一桁の数字
- 一桁の数字
- single-minded
- 一途な、ひたむきな
- 一途な、ひたむきな
- single-handed
- 一人で、独力で
- 一人で、独力で
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “singulus” = 「一つずつの」 → 古フランス語 “sengle” → 中英語 “single”
- 古くから「一つだけ」という意味を強調する言葉として使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- “single” は「一つだけ」や「単独である」ことをシンプルに表現します。
- 「独身の」という意味でもよく使われますが、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも問題なく使えます。
- 人間関係や状態を説明する際には、ポジティブにもネガティブにも捉えられる場合があるため、文脈に注意が必要です。(例: “I’m single.” は「独身です」あるいは「一人です」というニュートラルな表現ですが、話し相手や状況によっては微妙に受け取られ方が変わることがあります。)
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として使う場合、名詞の前に置いて修飾します。
- 例: “He bought a single rose.”(彼は一本のバラを買った)
- 例: “He bought a single rose.”(彼は一本のバラを買った)
- 可算名詞・不可算名詞を問わず、「一つだけある」という状況を説明する際に使えます。
- 口語でも文章でも広く使われ、形式ばった表現からカジュアルな会話まで場面を選びません。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“I live in a single apartment near the station.”
「駅の近くの1人用アパートに住んでいるの。」“Are you single or in a relationship?”
「あなたは独身?それとも交際中?」“I only need a single spoonful of sugar, please.”
「砂糖はスプーン一杯だけでいいです。」
(B) ビジネスシーンでの例文
“We haven’t received a single complaint about our new product.”
「新製品については一件の苦情も受けていません。」“I handle every single order personally to ensure quality.”
「品質を確保するために、私はすべての注文を自分で処理しています。」“There was not a single error in the financial report.”
「財務報告書には一つのミスもありませんでした。」
(C) 学術的・フォーマルな文脈での例文
“A single variable was manipulated in the experiment to ensure accurate results.”
「実験では正確な結果を得るために単一の変数だけが操作されました。」“We must examine every single factor contributing to climate change.”
「気候変動に寄与するあらゆる要因を検討する必要があります。」“No single theory can fully explain this phenomenon.”
「この現象を完全に説明できる理論はただ一つもありません。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
sole (唯一の)
- “sole” は「唯一の」という意味がややフォーマルに感じられます。
- 例: “He was the sole survivor.”(彼は唯一の生存者だった。)
- “sole” は「唯一の」という意味がややフォーマルに感じられます。
alone (孤独で、一人きりで)
- “alone” は「存在が他のものや人と離れている」というニュアンスが強いです。
- 例: “He went there alone.”(彼は一人でそこへ行った。)
- “alone” は「存在が他のものや人と離れている」というニュアンスが強いです。
individual (個々の、個人の)
- “individual” は「個々の」「個人単位の」という意味合いが強く、フォーマルな文脈で使われることが多いです。
- “individual” は「個々の」「個人単位の」という意味合いが強く、フォーマルな文脈で使われることが多いです。
反意語 (Antonyms)
- multiple (複数の)
- married (既婚の)
- collective (集団の、集合的な)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈsɪŋ.ɡəl/
- アメリカ英語でもイギリス英語でも基本的な発音は似ていますが、
- 米: /ˈsɪŋ.ɡəl/(“シングル”)
- 英: /ˈsɪŋ.ɡl̩/(“シングル”のように最後の子音 “l” をややはっきり発音しない場合もある)
- アメリカ英語でもイギリス英語でも基本的な発音は似ていますが、
- アクセントは第1音節 “SIN-” の部分にあります。
- よくある間違いとしては、/sɪn/ (罪) と同じように発音する人がいますが、正しくは少し “シン” に近い響きで、後の /ŋ/ (鼻音) をしっかり発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “single” を “simgle” や “singel” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: “singal” (誤綴り; 正しい単語としては “signal” があり、「信号」という全く別の意味) と混同しないようにする。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「単語の意図する意味を問う問題」や「単数か複数かを問う文法問題」で出題される場合があるので、例文の中での使われ方にも注目しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: 「sin*g*le」には真ん中に “g” が1つ入っており、「一つだけ」というイメージとリンクさせるのも面白いかもしれません。
- 「一つだけ」や「独身」の状態を思い浮かべながら覚えると印象に残りやすいです。
- 音で覚える: “sin” + “gle(グル)” がつながった音として意識すると、スペルも間違いにくくなります。
以上が、形容詞 “single” の詳細解説です。
「一つだけ」「独身の」「単独の」といった意味を持ち、とても身近で使い勝手の良い単語ですので、ぜひ色々な場面で活用してみてください。
《名詞の前にのみ用いて》たった一つ(一人)の,単独の;《否定文で》ただ一つ(一人)(もない)
《名詞の前にのみ用いて》一人用の
独身の
《名詞の前にのみ用いて》個々の,別々の
単一の,単式の;(花が)一重咲きの,単弁の
《英》(切符が)片道の
〈C〉一人,1個;独身者
〈C〉《話》(ホテルの部屋,船室,列車寝台などの)一人用
〈C〉(野球で)シングルヒット,単打
《複数形で》(テニスなどの)シングルスの試合,単試合
《英》片道切符
《複数形で》《話》1ドル(ポンド)札
…‘を'1人(1個)だけ選び出す《+out+名,+名+out》
(野球で)シングルヒットを打つ