reader
1. 基本情報と概要
単語: reader
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 読み手 (英語では形を変えずに複数形なら「readers」になります)
意味(英語・日本語)と概要
- 英語: A person who reads, or a book that helps people learn to read.
- 日本語: 「読む人」や「読者」、または読む練習用の教材(リーダー)を指します。
たとえば「She’s an avid reader.(彼女は熱心な読書家です)」というように、読書の習慣を表す際によく使われます。また、英語学習用の本として「graded reader(段階別リーダー)」という表現もあります。
学習者にとっては、「本や文章を読むのが好きな人」を指す簡単な名詞として覚えておくとよいでしょう。また、教科書のタイトルでEnglish Reader
のように使われることもあります。
CEFRレベル: A2(初級)~B1(中級)
- A2(初級): よく使われる単語として、読者や読み手を指す基本的な語彙です。
- B1(中級): リーダー教材など学習法に関連する知識にも使われるため、中級の学習者も自然に使える単語です。
他の品詞になった時の例
- 動詞形:
read
(読む) - 名詞形として派生:
reading
(読書、読むこと) - 形容詞形:
readable
(読みやすい)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語 : 特に明示的な接頭語はなく、「-er(~する人・もの)」という接尾語が付いています。これは動詞
read
に「-er」を付けて、「読む人・読むもの」を表す形になっています。
他の単語との関連性
- read: 読む (動詞)
- reading: 読むこと、読書 (名詞・動名詞)
- readable: 読みやすい (形容詞)
- readership: 読者層 (名詞)
よく使われるコロケーション10選
- avid reader(熱心な読書家)
- casual reader(気ままに読む人)
- regular reader(常連の読者)
- first-time reader(初めて読む人)
- target reader(想定読者)
- e-book reader(電子書籍リーダー)
- reader’s digest(読者文芸誌・リーダーズダイジェスト)
- reader response(読者の反応)
- potential reader(潜在的な読者)
- college reader(大学で使われるリーダー教材)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の
rǣdan
(読む)に由来し、その動詞形から「-er」という接尾語が付いて「読む人」という意味が形成されました。 - 使用時の注意点・ニュアンス:
- 「読む人」という単純な意味から、「読み手としての立場にある人」というニュアンスを強調する時に使われます。
- 教科書や学習教材に使われる際は「リーダー教材」を指し、やや専門的な文脈になることがあります。
- フォーマル・カジュアルともに使いやすい単語です。
- 「読む人」という単純な意味から、「読み手としての立場にある人」というニュアンスを強調する時に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「1人の読者(a reader)」「2人の読者(two readers)」のように数えられます。
- 一般的な構文:
He is a fast reader.
(彼は読むのが速い)This magazine’s main readers are teenagers.
(この雑誌の主な読者は10代である)
- イディオム的表現: 特別に決まったイディオムは少ないですが、
reader in [subject]
として「〜の読本」という意味で使われることがあります。例:a reader in linguistics
(言語学の読本)。
5. 実例と例文
日常会話
I’m not a big reader, but I enjoy mystery novels sometimes.
(私はあまり読書家ではありませんが、たまにミステリー小説を読むのは好きです。)My sister is a fast reader; she finishes a whole book in a day!
(私の姉は読むのが速くて、一日で一冊読んでしまいます!)Are you a reader of any blogs or online magazines?
(何かブログやオンライン雑誌を読んでいますか?)
ビジネス
We need to understand our target readers before releasing this report.
(このレポートを発行する前に、想定読者を理解する必要があります。)Our newsletter has over 10,000 regular readers every month.
(私たちのニュースレターには、毎月1万人以上の常連読者がいます。)Include a section for reader feedback at the end of the publication.
(発行物の最後に読者からのフィードバックを受け取る項目を設けてください。)
学術的な文脈
The university press published a reader on modern psychology.
(大学出版局が現代心理学のリーダー教材を出版しました。)Each reader responded differently to the experimental text.
(実験的な文章に対して、各読者は異なる反応を示しました。)This new reader aims at intermediate-level English learners.
(この新しいリーダー教材は、中級レベルの英語学習者を対象としています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- audience(観衆・視聴者):読書に限らず、演劇やショーなどを見聞きする対象を指す。
- viewer(視聴者):テレビ・動画などを見る人を指す。
- spectator(観客):スポーツやイベントなど目の前の出来事を見る人を指す。
- subscriber(定期購読者):雑誌や新聞を定期的に購読している人を指す。
→ 「reader」は“読む“対象に収まる言葉ですが、「audience」「viewer」「spectator」はどちらかというと“視る”行為を指し、「subscriber」は購読契約をしている点が異なります。
反意語
- 読む行為の反意語は特に明確に「○○er」として存在しませんが、強いて対義的な行為を考えるなら
non-reader
(読まない人)などの言い方ができます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語(AmE): /ˈriː.dɚ/
- イギリス英語(BrE): /ˈriː.dər/
- アメリカ英語(AmE): /ˈriː.dɚ/
強勢(アクセント): 最初の音節
rea- (ri:)
にアクセントが置かれます。アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語では語末を「r」の音をややはっきり発音し、イギリス英語では「ア(ə)」のような弱い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
reder
やreadar
などの誤りに注意してください。 - 同音異義語との混同:
read
(動詞) の過去形・過去分詞がread
と綴りが同じでも発音が /rɛd/ になる点と混同しないように。 - TOEICや英検などの出題傾向: 出題される場合は「読者対象」「購読数」「読者参加型の文章」などの短いリーディング記事での設問で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方イメージ: 「読んでいる人(read + er)」と考えると簡単に理解できます。
- 勉強テクニック:
read
+er
のように、動詞に「-er」を付けたら「~する人」となる単語がほかにもある (writer
,speaker
など)。 パターンで覚えると便利です。 - 関連ストーリー: 身近な人で読書好きの人がいたら「あの人はreader(読者・読み手)」とイメージすると、単語が定着しやすいでしょう。
以上が **reader**
の詳細な解説です。読書に関わる文脈で非常によく使われる単語なので、「自分はどういう読者か?」と英語で表現してみるなど、練習してみてください。
読者;読書家
(学校用の)読本,リーダー
(特に英国の大学の)講師