元となった辞書の項目
go into
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ)
go into(ゴー・イントゥ)
- 品詞: 句動詞 (phrasal verb)
- CEFRレベル: B1 (中級)
- 「go」の基本的な意味「行く」はA1レベルですが、「go into」のように句動詞になるとやや複雑なのでB1程度と考えられます。
意味(英語・日本語)
- Enter: 「(場所に)入る」
「物理的に何かの中に入る」という場面で使われます。 - Examine / Discuss in detail: 「詳しく調べる、詳しく議論する」
「ある話題を深く掘り下げる」というニュアンスがあります。 - Begin a career or activity in a certain field: 「(ある職業や分野に)進む、従事する」
「何か新しい分野を始める」という意味合いです。 - Collide / Crash: 「衝突する」
「車などが何かにぶつかる、衝突する」というときに使われることもあります。 - Go into a certain state: 「〜の状態になる」
「発作を起こす、怒り・パニックなどの状態に入る」という意味で使われます。
例えば「He went into medicine after college.(彼は大学卒業後、医学の道に進んだ)」のように、「go into ○○」で「○○の世界に入る、○○に進む」といったニュアンスを表します。
活用形
- 現在形: go into
- 過去形: went into
- 現在分詞形: going into
- 過去分詞形: gone into
例:
- I go into the kitchen to cook.(私は料理をするためにキッチンに入ります。)
- He went into the details yesterday.(彼は昨日、その詳細を掘り下げました。)
派生形(他の品詞など)
- 「go」自体は動詞ですが、名詞形では「a go(試み、やってみること)」のような使われ方があります。
- 「into」は前置詞なので品詞が変わることはありませんが、別の句動詞として「go in」「go out」「go on」はそれぞれ異なる意味になります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- go: 「行く」を表す基本動詞
- into: 「中へ」「内部へ」を表す前置詞
「go(行く)」+「into(中へ)」で「中に入る」という物理的意味だけでなく、話題や職業などの「内部に踏み込む」という比喩的意味も生まれています。
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- go into detail(詳細に入る、詳細を語る)
- go into effect(施行される、効力を発する)
- go into production(生産に入る)
- go into service(稼働を開始する)
- go into operation(運用を開始する)
- go into a profession(専門職に就く)
- go into a coma(昏睡状態になる)
- go into a spin(スピン状態に陥る、混乱状態になる)
- go into a slump(スランプに陥る)
- go into panic(パニックになる)
3. 語源とニュアンス
- 語源
- 「go」は古英語の「gān」に由来する動詞で、「進む・移動する・行く」の意味を持ちます。
- 「into」は古英語の「into」に由来し、「中に」の意味。
- 「go」は古英語の「gān」に由来する動詞で、「進む・移動する・行く」の意味を持ちます。
- 歴史的用法
- 本来は物理的に「中へ移動する」意味でしたが、比喩的に「話題・状況の中に入る」「ある状態に移行する」へと用法が広がってきました。
- 本来は物理的に「中へ移動する」意味でしたが、比喩的に「話題・状況の中に入る」「ある状態に移行する」へと用法が広がってきました。
- ニュアンス・使用時の注意
- 物理的に「中に入る」場合はカジュアルにもフォーマルにも使えます。
- 「詳しく考察する」「職業として進む」などの比喩的用法も幅広く使われますが、特にビジネスや学術の場では「go into detail」「go into depth」など、少しフォーマルに使われることが多いです。
- 口語では「I won’t go into that right now.(今はその話題に深入りしないでおくよ)」のようにもよく使われます。
- 物理的に「中に入る」場合はカジュアルにもフォーマルにも使えます。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 「go into」は他動詞的に目的語(入る対象)を取ります。
- 「go into 物理的な場所」「go into 話題」「go into 職業」「go into 状態」など、目的語によって意味が変わります。
- 「go into」は他動詞的に目的語(入る対象)を取ります。
使用シーン
- フォーマル/カジュアル両方で広く使われますが、「go into detail」のように少し改まった表現もあります。
- 「go into the room」のように単純な動作を表す場合は日常会話レベルでも多用します。
- フォーマル/カジュアル両方で広く使われますが、「go into detail」のように少し改まった表現もあります。
イディオム
- go into detail(s): 「詳細を掘り下げる」
- go into a trance: 「トランス状態に入る」
- go into raptures: 「有頂天になる、非常に喜ぶ」(やや文語的)
- go into detail(s): 「詳細を掘り下げる」
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文(3つ)
- “I’ll go into the store to buy some snacks.”
(お菓子を買いにお店に入ってくるね。) - “Don’t go into the kitchen yet; the floor is still wet.”
(まだキッチンに入らないで。床がまだ濡れてるから。) - “I don’t want to go into personal details, but I’m not feeling well.”
(個人的な詳細には立ち入りたくないけど、ちょっと体調が悪いんだ。)
B. ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Let’s not go into that issue in today’s meeting.”
(今日の会議ではその問題には深入りしないでおきましょう。) - “She decided to go into marketing after completing her MBA.”
(彼女はMBAを修了した後、マーケティングの道に進むことに決めました。) - “Could you go into more detail regarding the sales strategy?”
(販売戦略について、もう少し詳しく説明していただけますか?)
C. 学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “We need to go into the methodology more thoroughly.”
(研究方法について、より徹底的に検討する必要があります。) - “The paper doesn’t go into the psychological factors behind the results.”
(その論文は結果の背後にある心理的要因については深く立ち入っていません。) - “He plans to go into astrophysics for his PhD.”
(彼は博士課程では天体物理学を専攻するつもりです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- enter(入る)
- 物理的に入る場合はほぼ同じ意味ですが、「go into」ほど多義的ではありません。
- 物理的に入る場合はほぼ同じ意味ですが、「go into」ほど多義的ではありません。
- get into(入り込む、巻き込まれる)
- 「go into」よりも「巻き込まれる」「はまり込む」というニュアンスが強いことがあります。
- 「go into」よりも「巻き込まれる」「はまり込む」というニュアンスが強いことがあります。
- delve into(掘り下げる)
- 「go into」よりフォーマルで、探究・研究するイメージが強い。
- 「go into」よりフォーマルで、探究・研究するイメージが強い。
- embark on(着手する)
- 「新しいことを始める」意味では似ていますが、やや文語やフォーマルニュアンス。
- 「新しいことを始める」意味では似ていますが、やや文語やフォーマルニュアンス。
反意語
- come out of(〜から出てくる)
- 物理的にも比喩的にも「出る」という意味では「go into」の反対です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ɡoʊ ˈɪn.tuː/
- イギリス英語: /ɡəʊ ˈɪn.tuː/
- アメリカ英語: /ɡoʊ ˈɪn.tuː/
強勢(アクセント)の位置
- 「go into」のように、“in” の部分にやや強勢が置かれることが多いです。
- 「go into」のように、“in” の部分にやや強勢が置かれることが多いです。
よくある発音の間違い
- 「go」と「into」の切れ目が不明瞭になり、「goin’ to」と混同される(特に速い発話の時)ことがあります。
- /ɡoʊ/(米)と /ɡəʊ/(英)の違いに注意しましょう。
- 「go」と「into」の切れ目が不明瞭になり、「goin’ to」と混同される(特に速い発話の時)ことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「got into」と書いてしまったり、「go onto」と書いてしまうミス。
- 同音異義・混同:
- “going to (gonna)” と “go into” が似た発音になることがあるので注意。
- “going to (gonna)” と “go into” が似た発音になることがあるので注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでの長文問題やリスニング問題で、「go into detail」や「go into effect」など定型フレーズが出題される場合があります。文脈をつかむ練習が有用です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「go + into」で「中へ行く」というイメージをまず押さえると、そこから「場所の中に入る」「話題の中に入り込む」「業界の世界に入る」と意味が変化していくのがイメージしやすくなります。
- 覚えるときは「go into detail」「go into a new job」「go into a room」などのフレーズ自体をセットで覚えると、実際の会話でも使いやすいです。
- 「into」は「中へ」という明確な前置詞なので、物理的にも比喩的にも「何かの“内側”に入る」というイメージを保ちましょう。
以上が「go into」の詳細な解説です。句動詞は意味が変化しやすいので、さまざまな使用例に触れつつ身につけるとより効果的です。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(部屋・建物・場所など)に入る
意味(2)
(事業・職業)を始める
意味(3)
を詳しく述べる
意味(4)
を立ち入って調べる
意味(5)
...の状態になる