backed by
1. 基本情報と概要
英語: backed by
日本語: 「(〜によって)支援・支持を受けている」「(〜によって)裏付けがある」などの意味を持ち、何かを後ろ盾にしている状態を表す表現です。
「backed by」は、主語が他者や要素からサポートを受けている、というニュアンスを伝えます。たとえば「政府の支援を受けている」「彼の証言は証拠によって裏付けられている」などの文脈で使われます。
品詞・活用形:
- 「backed」は動詞 “back” の過去分詞形 (通常は受動態や形容詞的に用いられます)。
- 「by」は前置詞です。
- 結果として「be + backed + by ...」という表現で、「…に支えられている」という受動構文になります。
- 「backed」は動詞 “back” の過去分詞形 (通常は受動態や形容詞的に用いられます)。
他の品詞への派生:
- 「back (動詞)」: “He will back your project.”(彼はあなたのプロジェクトを支援するだろう)
- 「backup (名詞)」: “I need a backup of this file.”(このファイルのバックアップが必要だ)
- 「backing (名詞)」: “The singer has strong backing from the label.”(その歌手はレーベルから強力な支援を受けている)
- 「back (動詞)」: “He will back your project.”(彼はあなたのプロジェクトを支援するだろう)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 「backed by」はニュース記事やビジネス文書などでもよく見られるため、中上級レベル以上の語彙として位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「back」+「-ed」(過去分詞形)+「by」(前置詞)
- 「back」は「支援する・裏づける」「背中・後方」「後退させる」など多義的な語ですが、ここでは「支援する・支持する」の意味合いが強いです。
- 「back」+「-ed」(過去分詞形)+「by」(前置詞)
派生語や類縁語:
- 「backing (名詞)」: 支援、裏づけ
- 「background (名詞)」: 背景
- 「to back (動詞)」: 支援する、援助する
- 「backing (名詞)」: 支援、裏づけ
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “backed by evidence” (証拠により裏付けられている)
- “backed by the government” (政府の支援を受けている)
- “backed by solid data” (確かなデータに基づいている)
- “backed by popular demand” (多くの要望によって後押しされている)
- “financially backed by investors” (投資家によって資金面で支援されている)
- “politically backed by the party” (政党によって政治的に支援されている)
- “scientifically backed by research” (研究によって科学的に裏付けられている)
- “legally backed by the constitution” (憲法によって法的に裏付けられている)
- “fully backed by the board of directors” (取締役会から全面的に支援を受けている)
- “backed by public opinion” (世論の支持を得ている)
- “backed by evidence” (証拠により裏付けられている)
3. 語源とニュアンス
語源:
「back」はゲルマン系言語を起源とし、「後ろ」「背中」などの意味から転じて、誰か・何かを「後ろから支える」「助ける」という意味を持つようになりました。
「backed by」は、過去分詞形である “backed” と前置詞 “by” を組み合わせ、「誰か・何かを背後に持つ」→「支えられている」というニュアンスを表します。使用時の注意点とニュアンス:
- フォーマル/カジュアルの両方で使うことができますが、ビジネス・ニュース・学術記事などでは特に好んで用いられます。
- 「supported by」や「funded by」と似た意味合いで、ややフォーマル寄りの表現です。
- 口語でも「He’s backed by his wealthy parents.(彼は裕福な両親の後ろ盾がある)」のように使われることもあります。
- フォーマル/カジュアルの両方で使うことができますが、ビジネス・ニュース・学術記事などでは特に好んで用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- “be + backed + by + 名詞”
- 例: “The project is backed by several major sponsors.”
- “~, backed by + 名詞” のように分詞構文的に用いて、後ろから説明を加える形もあります。
- 例: “The singer, backed by a full orchestra, gave an outstanding performance.”
- “be + backed + by + 名詞”
可算・不可算・他動詞・自動詞などのポイント:
- 「back」は動詞としては他動詞で、「〜を支援する」「〜に賭ける」という意味で使われます。
- 「backed by」は過去分詞を受動態もしくは形容詞的に使う表現です。
- 「back」は動詞としては他動詞で、「〜を支援する」「〜に賭ける」という意味で使われます。
フォーマル/カジュアルの使用シーン:
- ビジネス、ニュース: “The new policy is backed by recent studies.”
- カジュアル: “He’s backed by his family.” など、会話でもOK。
- ビジネス、ニュース: “The new policy is backed by recent studies.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I feel more confident when I know I’m backed by my friends.”
- (友人が支えてくれていると思うと、私はもっと自信が持てるんだ。)
“He started a small bakery, backed by his parents’ savings.”
- (彼は両親の貯金を後ろ盾にして、小さなパン屋を始めた。)
“She entered the contest, backed by her teacher’s encouragement.”
- (彼女は先生の励ましを受けて、そのコンテストに出場した。)
(2) ビジネスでの例文
“Our new venture is backed by prominent investors from the tech industry.”
- (私たちの新しい事業は、テック業界の著名な投資家たちから支援を受けています。)
“The startup’s proposal was backed by strong market research.”
- (そのスタートアップの提案は、入念な市場調査によって裏付けられていた。)
“All of our products are backed by a two-year warranty.”
- (私たちの製品はすべて2年間の保証が付いています。)
(3) 学術的な文脈での例文
“His hypothesis is backed by numerous peer-reviewed studies.”
- (彼の仮説は、多数の査読付き研究によって裏付けられている。)
“This theory is backed by evidence collected over a decade.”
- (この理論は、10年にわたって収集された証拠によって裏付けられている。)
“Their argument, backed by historical data, challenges conventional wisdom.”
- (歴史的データによって裏付けられた彼らの主張は、従来の常識に異議を唱えている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “supported by” (〜によって支えられている)
- ほぼ同じ意味。より一般的な表現。
- ほぼ同じ意味。より一般的な表現。
- “funded by” (〜によって資金提供されている)
- 財政的支援に焦点がある。
- 財政的支援に焦点がある。
- “endorsed by” (〜によって承認・支持されている)
- 有名人や団体などから「承認」されたことに焦点がある。
- 有名人や団体などから「承認」されたことに焦点がある。
- “underpinned by” (〜によって支えられている;理論的・構造的な意味が強い)
- 学術的な文脈や理論の土台として用いられやすい。
- 学術的な文脈や理論の土台として用いられやすい。
- “supported by” (〜によって支えられている)
反意語(状況によって)
- “opposed by” (〜に反対されている)
- “unsupported by” (〜に支援されていない)
- “opposed by” (〜に反対されている)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- “backed”: /bækt/
- “by”: /baɪ/
- “backed”: /bækt/
強勢(アクセント)の位置
- 「backed」は1音節単語なので、特に強勢といっても /bækt/ 全体をしっかり発音します。
- 「by」は/baɪ/ と伸ばしてはっきり発音します。
- 「backed」は1音節単語なので、特に強勢といっても /bækt/ 全体をしっかり発音します。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- どちらも /bækt/ /baɪ/ が一般的。大きな違いはありません。
- “backed” の「t」の音がアメリカ英語ではやや弱まって発音される場合もあります。
- どちらも /bækt/ /baɪ/ が一般的。大きな違いはありません。
よくある間違い
- “back” と “buck” の混同 (綴りや発音の混乱)。
- “back by” のように “ed” が抜け落ちるスペルミス。
- “back” と “buck” の混同 (綴りや発音の混乱)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「backed」と書くべきところを「backt」「backd」などにしないように注意。
- “backed up by”との混同: “backed up by” は「バックアップを取られている」や「さらに補強されている」ニュアンス。文脈によっては似ているが、意図した意味に合っているか確認。
- TOEICや英検などでの出題: 新聞記事やビジネス文脈のリスニング・リーディング問題で登場しやすい表現です。政府の支援や研究データに基づく説明などとセットで使われる場合が多いので、合わせて覚えると良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「背中(back)に誰かがついている」= 「背後から支えられている」というイメージを思い浮かべると記憶に残りやすいです。
- 「back(過去分詞) + by」によって「〜の後押しを受けている」と直訳できるため、イメージしやすいでしょう。
- 勉強テクニックとしては、「backed by 〇〇」という表現をセットで何度も文章に入れて音読すると、自然にフレーズごと身につきます。
「backed by」はビジネス、学術、日常会話まで幅広く使える便利な表現です。「〜によって支援を受けている」「〜によって裏付けられている」というニュアンスを覚えておくと、英語の読み書き・会話で役立ちます。ぜひ例文とともに繰り返し練習してください。
...に裏付けられた, ...に証明された
...に支援された
《be ~ ...》の後ろに...がある