once again
1. 基本情報と概要
- 単語・フレーズ: once again
- 品詞: 副詞句 (adverbial phrase)
英語での意味
「一度さらにもう一度」というニュアンスがあり、要するに “one more time” と同義です。
日本語での意味
「もう一度」「再び」「改めて」という意味です。
「今までに行ったことを、もう一度繰り返す」というニュアンスで使われます。挨拶や説明、動作などを「もう一回」行うときに使います。
活用形
“once again” は複数形や時制変化をともなうような単語ではなく、慣用的な副詞句です。したがって、単語ごとの活用形 (動詞のように過去形・現在形・過去分詞形など) はありません。
他の品詞形
- “once” は副詞として「一度」「かつて」を表します。
- “again” も単独で副詞として使われ、「再び」「また」を表します。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級)
「once」や「again」自体はA2レベルにも出てきますが、両方を繋いだ副詞句 “once again” は、まとめて覚えておくと便利な表現です。
2. 語構成と詳細な意味
- once: 「一度」「かつて」などを表す副詞。
- again: 「再び」「もう一度」などを表す副詞。
“once again” はこの2つの副詞が組み合わさって「改めてもう一度」という意味合いを強調する表現になります。
関連する語・派生語
- once more: “once again” とほぼ同じ意味。
- once (副詞): 「一度」「かつて」
- again (副詞): 「再び」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “Once again, thank you for your help.”
(改めて助けてくれてありがとう) - “Once again, I’d like to apologize.”
(もう一度お詫びを申し上げます) - “We meet once again.”
(我々は再び会います) - “Check the results once again.”
(結果をもう一度チェックしてください) - “Once again, he showed his talent.”
(彼は再び才能を見せつけた) - “I must remind you once again.”
(再度、あなたに思い出させておかなければなりません) - “Once again, we’re gathered here to celebrate.”
(我々は再びここに集まり、お祝いしています) - “Let’s go over the plan once again.”
(計画をもう一度見直しましょう) - “She insisted on trying once again.”
(彼女はもう一度試すべきだと強く主張した) - “He proved his point once again.”
(彼は自分の考えを改めて証明した)
3. 語源とニュアンス
- once は古英語の “ān sīne” (一度、一回) の流れを汲むと言われています。
- again は古英語の “ongegn”(反対の方向)に由来し、「再度」「もう一度」との意味で発展してきました。
“once again” は、特に丁寧に繰り返して強調する感じがあり、会話でもビジネス文章でも比較的幅広く使われる言い回しです。カジュアルな口語からフォーマルなスピーチ、ビジネス文書まで、シーンを問わずよく使われます。
ニュアンス上の注意点
- 軽い繰り返しから改まったお知らせまで、幅広く使えます。
- “once again” の代わりに “once more” を使うと、やや口語寄りで簡潔な印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
副詞句: 動詞の前や文頭・文末など、位置の自由度が高いです。
例) “Once again, I would like to thank everyone.” / “I would like to thank everyone once again.”使用シーン
- カジュアル: “Once again, thanks!”
- フォーマル: “Once again, we appreciate your kindness.”
- カジュアル: “Once again, thanks!”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルなシーン)
- “Hey, can you show me that trick once again?”
(ねえ、もう一度その技を見せてくれる?) - “Once again, I forgot my umbrella at home!”
(またやっちゃった、家に傘を忘れたよ!) - “Let’s watch that movie once again— it was so funny!”
(もう一度あの映画を観ようよ。すごく面白かったし!)
ビジネスシーン (フォーマル寄り)
- “Once again, we would like to express our gratitude for your continued support.”
(改めて、皆様の継続的なご支援に感謝申し上げます) - “The manager asked us to review the proposal once again before submitting it.”
(マネージャーは提案書を提出する前に再度見直すよう私たちに依頼しました) - “Once again, I must emphasize the importance of meeting deadlines.”
(改めて、納期を守ることの大切さを強調させてください)
学術的な文脈
- “The data was analyzed once again to confirm the results.”
(結果を確認するために、そのデータは再度分析されました) - “Once again, this finding demonstrates the correlation between the two variables.”
(改めてこの発見は、2つの変数の相関を示しています) - “We tested the hypothesis once again under different conditions.”
(異なる条件のもとで、その仮説をもう一度検証しました)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- once more: 「もう一度」
- “once again” に置き換え、一層カジュアルな印象。
- “once again” に置き換え、一層カジュアルな印象。
- again: 「再び」
- シンプルに「再び」。繰り返す意味のみで、やや簡素。
- シンプルに「再び」。繰り返す意味のみで、やや簡素。
- afresh: 「新たに、改めて」
- 調子を変えて再度行う、という含みがあり、文脈によってはフォーマル。
- 調子を変えて再度行う、という含みがあり、文脈によってはフォーマル。
反意語 (Antonyms)
特定の「一度も二度もしない」という意味の真逆表現ははっきりとはありませんが、「もう二度と~しない」という話なら “never again” が反意的なニュアンスで使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- once: /wʌns/
- again: /əˈɡen/ (アメリカ英語) /əˈɡeɪn/ (イギリス英語 でも /əˈɡɛn/ と発音されることもある)
- once: /wʌns/
アクセント・強勢
- “once” は1音節なので語尾が弱く、 /wʌns/
- “again” は /ə-ˈgen/ や /ə-ˈgeɪn/ と2音節で後半に強勢があります。
- 慣用的に “once again” と繋げて発音する場合、 “again” の第2音節を強めに発音することが多いです。
- “once” は1音節なので語尾が弱く、 /wʌns/
発音上の注意点
- “once” の “c” は /s/ の音。つづりに惑わされず、[ワンス] と発音しないよう注意。
- “again” は米英で微妙に発音が異なるので、どちらか一方に統一しておくと良いでしょう。
- “once” の “c” は /s/ の音。つづりに惑わされず、[ワンス] と発音しないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “once” を “oncee” としてしまったり、 “again” の i を抜かして “agan” にしてしまうミスがみられます。
- 同音異義語:
- “once” と “ones” (複数形の “one” の所有格) を混同しないよう注意。
- “once” と “ones” (複数形の “one” の所有格) を混同しないよう注意。
- 試験対策: TOEICや英検などのリスニング/リーディングで、「もう一度確認」という文脈で “once again” がよく出てくる可能性があります。「繰り返し目的の再度実施」を示す表現なので押さえておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「once (一度)」と「again (もう一度)」が組み合わさることで、「一度やったことを再度繰り返す」という単純かつわかりやすい構成。
- 覚え方: “Once again” = “One more time” という置き換えで覚えると良いです。
- 勉強テクニック: お礼や謝罪のフレーズよく出てくる「Once again, thank you / I’m sorry」を練習しておくと自然に口にしやすくなります。
以上が “once again” の詳細解説です。ぜひ「もう一度繰り返す・改めて伝える」というニュアンスで、会話や文章の中で活用してみてください。
もう1度, また
ふたたび, 以前のように
《主に文頭で》またしても, 繰り返して言うが