元となった辞書の項目
the following
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): the following
品詞: 冠詞 + 形容詞(または限定詞)として機能するフレーズ、場合によっては名詞句としても使われる
意味(英語・日本語)
- 英語:
the following
means “coming next in time or order,” or “what comes next.” - 日本語: 「次に来るもの(事項・人・内容)」「以下のもの(事項・人・内容)」という意味です。
「the following」は、文章や会話で「これから述べる○○」というニュアンスを伝える際に使います。たとえば、「以下を読んでください」「次に挙げる点は重要です」といった具合に、説明や指示などでよく登場します。
活用形および他の品詞
- followingは形容詞(例: following day)、動名詞的な形(動詞 follow + ing)から派生しています。
- 「the following」は定冠詞 the + 形容詞 following で「次のもの/以下のもの」の意味を表し、名詞句のように扱われることもあります。
- 他の品詞の場合:
- 動詞: follow (後に続く)
- 形容詞: following (次の、以下の)
- 名詞: follower (フォロワー、支持者)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 学習者レベルとしては、日常的な文章や会話で「the following」は比較的よく出てくるフレーズですが、ある程度の英語表現に慣れてから理解しやすくなるためB1〜B2レベル相当と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- the + following
- the: 定冠詞
- following: 「後に続く」「次の」という意味の形容詞
- the: 定冠詞
「following」の元は「follow + -ing」で、動詞「follow(後に続く)」から派生した形容詞です。
関連・派生語
- follow (動詞): 後に続く、従う
- follower (名詞): フォロワー、支持者
- following day / week / year (形容詞的用法): 翌日 / 翌週 / 翌年
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- the following day – (その)翌日
- the following week – (その)翌週
- the following year – (その)翌年
- the following items – 以下の項目
- the following instructions – 以下の指示
- the following reasons – 以下の理由
- the following pages – 以下のページ
- the following people – 以下の人々
- the following statement – 以下の声明
- the following example – 以下の例
3. 語源とニュアンス
語源
- followは古英語の“folgian” (or “fylgan”) に由来し、「後を追う」「付いて行く」の意味を持っていました。
- followingは動詞“follow”に継続や状態を表す接尾辞“-ing”が付いた形容詞で、「後に続く」という意味合いを持ちます。
ニュアンス・使用上の注意
- 文脈のフォーマル度: 「the following」はビジネス文章や学術文章でもよく使われ、ややフォーマルな響きがあります。もちろん日常会話でも、「次は…」と説明する場面で使われますが、文章表現として目にする機会が特に多いです。
- 感情的な響き: 基本的にニュートラルですが、指示や説明などで重要事項を述べるときに使われるので、少し「注意を促す」「焦点を当てる」という印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- the followingとして名詞のように扱う場合**:
例: “The following is a list of important points.”
この場合は「以下のものは…です」という意味になります。 - the following + 名詞として形容詞のように扱う場合**:
例: “Please read the following instructions carefully.”
この場合は「以下の指示」という意味を形容詞的に示しています。
可算/不可算
- 「the following」自体は可算・不可算というより、特定の対象を指示する定冠詞句と考えられます。
- 直後に来る名詞(instructions, items など)が可算か不可算かを確認する必要があります。
フォーマル/カジュアル
- ビジネスメールや公的文書など、ややフォーマルな場面での使用が多めです。カジュアルな会話シーンでも、「次はこれだよ」という意味を伝えたいときに使われますが、カジュアル会話では “Next” や “Here’s what we have next.” といった表現の方がよく使われることもあります。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “The following is what I need from the store: milk, eggs, and bread.”
- 「お店で私が必要なものは次の通り:牛乳、卵、そしてパン。」
- “Could you do the following for me? Send a message to Tom and call Alice.”
- 「これから言うことをやってくれる?トムにメッセージ送って、アリスに電話して。」
- “Please check the following points before you press ‘Submit.’”
- 「『送信』を押す前に次の点を確認してね。」
ビジネスシーン(フォーマル)
- “The following guidelines should be observed at all times in the office.”
- 「オフィスでは、以下のガイドラインを常に順守しなければなりません。」
- “Please review the following documents before our meeting tomorrow.”
- 「明日のミーティングの前に、以下の書類に目を通してください。」
- “We have identified the following issues that need immediate attention.”
- 「私たちは、直ちに対処が必要な以下の問題を特定しました。」
学術・アカデミック(ややフォーマル)
- “The following experiment was conducted to test the hypothesis.”
- 「以下の実験は、その仮説を検証するために行われました。」
- “For our analysis, we examined the following data sets.”
- 「我々の分析のために、以下のデータセットを調査しました。」
- “Based on the following findings, we can conclude that the process is efficient.”
- 「以下の知見に基づいて、このプロセスが効率的であると結論づけることができます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- the next (次の…)
- 「the following」とほぼ同じ意味で使えますが、より単純に「次に来るもの」を指すときに好まれます。
- 例: “The next item on the agenda is marketing strategy.”
- 「the following」とほぼ同じ意味で使えますが、より単純に「次に来るもの」を指すときに好まれます。
- subsequent (その次に起こる、後に続く)
- 「the following」よりもフォーマルで、文章での使用が多め。
- 例: “All subsequent studies confirmed the initial result.”
- 「the following」よりもフォーマルで、文章での使用が多め。
- coming (これから来る)
- カジュアルで、時間的に近い将来を指すニュアンス。
- 例: “I’m excited about the coming weekend.”
- カジュアルで、時間的に近い将来を指すニュアンス。
反意語
- 特にフレーズとしての明確な反意語は少ないですが、「previous(前の)」や「preceding(先の)」は「the following」の対になる語です。
- 例: “The preceding section discussed the theoretical framework.”
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ðə ˈfɑːloʊɪŋ/
- イギリス英語: /ðə ˈfɒləʊɪŋ/
- アメリカ英語: /ðə ˈfɑːloʊɪŋ/
- 強勢(アクセント): 二音節目「fol-」にアクセントがあります (FÓL-low-ing)。
- よくある発音の間違い: “following”の /ɪŋ/ を /in/ にしてしまわないよう注意します。「ファローウィン」ではなく「ファローウィング」のイメージです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “follwing”や“folowing”とつづりを抜かないように注意。
- 前置詞の使い分け: “In the following ~” や “Please confirm the following ~” など、前後の文脈に合わせた前置詞/動詞表現をチェックする。
- 単複の混同: “The following is…” か “The following are…” かは、後に続く名詞が単数か複数か、あるいは内容が一つか複数かによる。
- 試験対策: 文法問題・穴埋め問題などで「the following」が登場することがあるので、冠詞 + 形容詞のフレーズであると認識すると正解しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “follow”という動詞が「後について行く」というイメージを持っているので、「the following」=「これからついてくるもの」と理解すると覚えやすいです。
- 「次に続くものを紹介する信号フレーズ」として位置づけると、文章を組み立てるときに便利です。
- 「フォロー・イング (follow + ing)」→「後に続いてやってくるもの」と語感(ストーリー)と合わせて覚えると頭に残りやすいでしょう。
以上が「the following」の詳細な解説です。文章でよく使われるフレーズなので、ぜひ意識的に自分の英作文や文書作成に取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《書》【形】次の, 後に続く
意味(2)
次に述べる, 下記の