to go
以下では「to go」という表現を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語での意味
“to go” は主に「行く」という意味の動詞 “go” を不定詞で表した形です。
また、アメリカ英語の口語・ビジネス環境などでは、「テイクアウト(お持ち帰り)」の意味で使われることもあります(例: “Coffee to go, please.”)。
日本語での意味
「行く」という意味で、単純に「どこかへ移動する/向かう」という感覚です。
また、お店で「テイクアウト」の注文時に “to go” と言う場合は、「持ち帰り用です」というニュアンスがあります。例えば、カフェなどで「コーヒーを持ち帰りで」というときに使われます。
「to go」はいろいろな場面で使われますが、主に「行く」という動作を示すとき(あるいはお持ち帰りを示すとき)に使われる非常に基本的な表現です。
品詞と活用形
- “go” は動詞 (Verb) です。
- “to go” は動詞 “go” の不定詞形 (Infinitive) です。
- “go” の活用形
- 現在形: go
- 過去形: went
- 過去分詞: gone (または口語的に been と言う場合もあり “I have been to …”)
- 現在分詞: going
- 現在形: go
「to go」が他の品詞になる例:
- 名詞的用法の不定詞: “To go alone can be scary.”(行くことは怖い場合もある)
- 形容詞的用法の不定詞: “I have something to go over.”(検討すべきことがある) など
CEFRレベルの目安: A1
- A1(超初心者): 「go」「to go」は英語学習の早い段階で学ぶ、非常に基礎的な表現です。
2. 語構成と詳細な意味
- “to” : 不定詞のマーカー。動詞の原形を引き連れる役割。
- “go” : 「移動する」「進む」「向かう」という動詞の語幹。
他の単語との関連性(派生語・類縁語など)
- “going” (現在分詞・形容詞的にも使われる)
- “goer” (名詞形・「行く人」というやや限定的な用法)
- “to-go” (形容詞的表現。「お持ち帰り用の」という意味で使われることが多い)
よく使われるコロケーション(10個)
- go home(家に帰る)
- go abroad(海外に行く)
- go shopping(買い物に行く)
- go on a trip(旅行に出かける)
- go for a walk(散歩に行く)
- have a long way to go(まだ先が長い)
- time to go(出発する時間/帰る時間)
- good to go(準備完了/問題なし)
- food to go(テイクアウト用の食べ物)
- to go order(持ち帰り注文)
3. 語源とニュアンス
語源
古英語の “gān” に遡ります。多くのゲルマン諸語で似た形を持ち、移動を意味するもっとも基本的な動詞の1つです。
ニュアンス・使用時の注意点
- “to go” は「行く」という動作を非常にカジュアルに表すと同時に、不定詞としては未来志向(意志)や目的を表しやすい表現です。
- カフェやファストフード店で “to go” と言えば「持ち帰り」という意味になります。ややカジュアルから日常的な場面に適しており、“takeout” という表現ともほぼ同じ意味です。
- フォーマルな書き言葉の中で「持ち帰り用」という意味はそこまで多用されませんが、日常の口語的表現としては非常に一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “I need to go now.”(私は今行く必要がある)
- “I want to go home.”(家に帰りたい)
- “I need to go now.”(私は今行く必要がある)
日常的イディオム
- “to go for it” → 「やってみる/挑戦する」
- “go for a spin” → 「ひとっ走りする」など
- “to go for it” → 「やってみる/挑戦する」
フォーマル/カジュアル
- “to go” は比較的カジュアルな口語表現としてよく使われます。
- ビジネスメールなどでは「to leave」「to depart」などを使うこともありますが、“need to go” などシンプルな表現はあまりフォーマルすぎず一般的に使えます。
- “to go” は比較的カジュアルな口語表現としてよく使われます。
可算・不可算や他動詞・自動詞
- “go” は自動詞です。「行く」動作を表すので、目的語を直接取らない点が特徴です。
- “to go” も不定詞形であり、自動詞としての動詞を含んでいるため、目的語は取りません(ただし前置詞を用いて “to go to the store” のように目的地を指定できます)。
- “go” は自動詞です。「行く」動作を表すので、目的語を直接取らない点が特徴です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文(3つ)
- “I’m going to the gym. Want to come?”
(ジムに行くけど、一緒に来る?) - “Do you want this coffee to go, or for here?”
(このコーヒーはお持ち帰りですか、それとも店内ですか?) - “I have to go pick up my sister from the station.”
(駅に妹を迎えに行かなきゃ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I need to go over the report before the meeting.”
(ミーティングの前にレポートを確認する必要があります。) - “Let’s schedule a call to go through the details.”
(詳細を検討するための電話をスケジュールしましょう。) - “I have to go to the conference in New York next week.”
(来週はニューヨークでの会議に行かなければなりません。)
学術的な文脈(フォーマル寄り)の例文(3つ)
- “Before proceeding, we need to go through the methodology in detail.”
(進める前に、方法論を詳細に検討する必要があります。) - “This research aims to go beyond the conventional approach.”
(本研究は従来のアプローチを超えることを目指しています。) - “We decided to go ahead with the experiment after careful consideration.”
(慎重な検討の結果、その実験を進めることに決定しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “move”(動く)
- より物理的な動作、ちょっとした移動も表す。
- より物理的な動作、ちょっとした移動も表す。
- “travel”(旅行する)
- 距離を伴う移動や旅のイメージが強い。
- 距離を伴う移動や旅のイメージが強い。
- “proceed”(続行する、進む)
- フォーマルやビジネスでの「進める」というニュアンス。
- フォーマルやビジネスでの「進める」というニュアンス。
反意語
- “stay”(とどまる)
- どこかに留まる、移動しないことを表す。
“go” はとにかく移動するイメージを強くもつ動詞ですが、“move” のように対象を動かす意味はなく、自らの意思や主体が「行く」ことを示唆します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /tu ɡoʊ/ (アメリカ英語) /tə ɡəʊ/ (イギリス英語)
- アクセントは一般的に “go” の部分に自然に落ちます。
- アメリカ英語とイギリス英語で母音が異なり、アメリカ英語では「ゴウ」、イギリス英語では「ゴウ or ゴー」に近い音です。
- “to” の部分は弱形で「トゥ」よりも「トゥ(ə)」や「トゥ(ʊ)」に近い発音になることが多いです。
- よくある間違いとして、 “go” を「ゴ」単音で省略してしまう人がいるが、実際の英語では母音をしっかり発音することが重要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “go” は非常に短い単語ですが、覚えやすいがゆえに “g” を書き忘れたり、別の文字に混同しないよう注意。
- 同音異義語: “gow” のようなスペルは別の単語ではないので、特に紛らわしいものは少ないですが、発音が短いぶん早口だと聞き誤りが起きることも。
- “gone” と “went” の混同: 過去分詞と過去形を区別できずに “I have went” のような誤用をする学習者が多いです。本来は “I have gone” です。
- 試験対策: 基礎動詞なので、TOEIC や英検などの初級〜中級問題で “go” を使った熟語や短いフレーズがよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- パッと“行く”イメージを思い浮かべるように、「五」をイメージして「(5)秒で行く→‘go’」と覚えるなど、語呂合わせを作っても良いでしょう。
- “to go” と “for here” のセットで覚えると、カフェやレストランでとても便利です。
- “go” は基本的に「目的地へ向かう」と覚えると様々な構文で役に立ちます。前置詞 “to” とセットになりやすい (go to the store, go to work, go to school) ため、一緒に覚えるのがおすすめです。
以上が “to go” の詳細解説です。基本的な動詞 “go” の不定詞形として、また日常の「テイクアウト/持ち帰り」の定番フレーズとして、幅広く使われる重要表現なので、ぜひマスターしてみてください。
【形】(レストランの)持ち帰りの, 持ち帰り用の
(時間・距離・物が)残って,残されている