最終更新日:2024/06/15
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over time

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元となった辞書の項目

over time

【副】やがて, 時が経つにつれ / ゆっくりと時間をかけて, 徐々に

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かつては活気にあふれていた街も、時が経つにつれてゴーストタウンと化してしまった。

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解説

1. 基本情報と概要

英語: over time

日本語: 時間が経つにつれて、徐々に、長い時間をかけて

「over time」は「時間が経つにつれ」「長いスパンで見れば」という意味で使われる表現です。

「ある変化や結果が、すぐには起こらずに、時の流れとともに徐々に現れる」というニュアンスがあります。

会話でも文章でも使いやすい、比較的カジュアルな印象のフレーズです。


  • 品詞: フレーズ(前置詞 “over” + 名詞 “time” の組み合わせ)ですが、文章中で副詞句として機能することが多いです。

  • 活用形: “over time” 自体に時制や数の変化はありません。

  • 他の品詞になった例:


    • 「overtime」(1語)になると「残業」「時間外」という別の意味の名詞・副詞になりますので注意してください。

    • 例: “He worked overtime yesterday.” (彼は昨日残業した)


CEFRレベル: B1(中級)

日常会話からビジネスの場面まで幅広く使用されるので、比較的覚えやすく、使いやすい表現です。


2. 語構成と詳細な意味


  1. over


    • 「上方・上に覆う」などの意味を持つ前置詞・副詞・形容詞など、多用途で用いられる要素。

    • 時間的な範囲を表す時には「〜にわたって」というニュアンスになります。


  2. time


    • 「時」「時間」という名詞。抽象名詞としては不可算名詞ですが、文脈によっては可算名詞(回数・時点を数える場合)になることもあります。

    • ここでは「一定の期間」と捉えて、不可算扱いになります。


「over time」は「時間にわたって=長期的に物事が進行する様子」を表すフレーズです。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. change over time → 時間の経過とともに変化する

  2. evolve over time → (生物や状況などが) 時間とともに進化する

  3. develop over time → (計画やスキルなどが) 長い間に発展する

  4. improve over time → 時間とともに良くなる

  5. accumulate over time → (蓄積が) 時間をかけて増える

  6. shift over time → 徐々に移り変わる

  7. learn over time → 時間をかけて学ぶ

  8. grow over time → 少しずつ成長する

  9. occur over time → 時間をかけて起こる

  10. fade over time → (熱意や印象などが) 時間とともに薄れる


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「over」は古英語の “ofer” に由来し、「上に」「超えて」「範囲を越える」などの意味を持っていました。これが時間の流れにも適用され、時間を覆うイメージで「〜にわたって」という意味に発展しました。「time」はラテン語経由で古英語の “tīma” から来ており、「時」「期間」という意味があります。


  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「徐々に起こる」というニュアンスが強い

    • あまり急激な変化には使わず、一定の長さのある変化に用いる

    • 場面としてはカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上の役割:

    副詞的に「時間経過によって・長い期間かけて」という意味を加える場合が多い。文中では副詞句(Adverbial phrase)として機能する。


  • 可算/不可算:


    • 「time」は不可算名詞で使われていますが、単語そのものを複数形 etc. に変化させることはありません。


  • 使用シーン:


    • フォーマル/カジュアル: 両方で使える

    • 会話/文章: どちらにも問題なく使える



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “You’ll learn to cook better over time. Practice makes perfect!”

    (時間が経てば料理はもっと上手になるよ。練習あるのみ!)


  2. “Don’t worry too much right now; things usually get clearer over time.”

    (今はあまり心配しすぎないで。物事は時間とともにはっきりしてくるものだよ。)


  3. “Your plant will grow stronger over time if you keep watering it.”

    (水やりを続ければ、その植物は時間とともに丈夫に育つよ。)


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Our company’s reputation has improved over time through consistent customer service.”

    (当社の評判は、継続的な顧客対応によって時間とともに良くなってきています。)


  2. “Over time, we expect these new policies to increase employee satisfaction.”

    (時間の経過とともに、これらの新しい方針が従業員満足度を高めると期待しています。)


  3. “Sales figures tend to fluctuate over time, so we analyze long-term trends.”

    (売上高は時間とともに変動しがちなので、長期的な傾向を分析しています。)


学術的・専門的 (フォーマル)


  1. “The data indicates that climate patterns have shifted over time due to global warming.”

    (データによると、地球温暖化の影響で気候パターンは時間の経過とともに変化しています。)


  2. “Researchers found that language usage evolves over time in response to social changes.”

    (研究者たちは、社会的変化に応じて言語の使用方法が時間とともに進化することを発見しました。)


  3. “Over time, repeated exposure to certain chemicals can lead to significant health risks.”

    (特定の化学物質に繰り返しさらされると、時間の経過とともに重大な健康リスクが生じる可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. gradually (徐々に)


    • 強調するのは「少しずつ」の変化。副詞で単独でもよく使う。

    • 例: “My interest in art grew gradually.”


  2. in the course of time (やがて、長い時間をかけて)


    • ややフォーマル。書き言葉などで見かけることが多い。

    • 例: “In the course of time, the new system gained widespread acceptance.”


  3. as time goes by (時が経つにつれて)


    • 会話でよく使われる表現。より口語的で、そのままフレーズとして使う。

    • 例: “As time goes by, you’ll get used to the new environment.”


反意語

厳密な反意語はありませんが、「一瞬で」「すぐに」を表すニュアンスとしては「immediately」「instantly」などが対比として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˌoʊvər ˈtaɪm/

    • 「オウヴァー・タイム」のように “over” の “o” はやや強めに、「ver」は弱く、「time」の “i” が「アイ」のように発音されます。

    • イギリス英語: /ˌəʊvə ˈtaɪm/

    • “over” の “o” は「オウ」ではなく「əʊ(アウに近い)」に。


  • 強勢:


    • 通常 “over” と “time” 両方がほぼ均等に強調される傾向がありますが、文脈によって “time” に強調が置かれることもあります。


  • よくある間違い:


    • 「overtime」と続け書きにすると「残業」「時間外」の意味になり、まったく異なる語になります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “overtime” との混同


    • スペルが一緒かと思いきや、1語と2語で意味が変わる。

    • “overtime” ≠ “over time”


  2. 時制の間違い


    • “Over time, he will learn” と言うべきところを “Over times” と誤って複数形にしてしまうケースもある。

    • 「time」はここでは不可算扱い。


  3. 試験での出題例


    • TOEICや英検の長文読解で「時間経過による変化」を表すフレーズとして登場することがある。

    • “Over time, the effects of the policy became clear.” のような文脈で、意味を取り違えないように注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「時間を覆う (over) イメージで、長期にわたって何かがじわじわ進む」という絵を思い浮かべると覚えやすいです。

  • 「overtime」と混同しないために、「1語になると“残業”の意味になるんだな」とセットで覚えるとミスを減らせます。

  • 「over the long term」や「in the long run」など似たニュアンスのフレーズと一緒に頭に入れておくと、英作文にも役立ちます。


以上が「over time」の詳細な解説です。時間の経過、物事が徐々に変化・発展するイメージをしっかりと持って使うと、自然な英語表現に役立ちます。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
over time
意味(1)

やがて, 時が経つにつれ

私のお菓子作りの腕は、時間の経過とともに向上しました。

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意味(2)

ゆっくりと, 時間をかけて, 徐々に

寿司は、多くの人が長い時間をかけて次第に好きになる味です。

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頻出英熟語500 / リスニング問題

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