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shown to
解説
「shown to」の徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 「shown」は動詞 “show” の過去分詞形です。
- 「shown to …」は、主に次の2つのパターンで用いられます:
- 「(場所など)へ案内される・連れて行かれる」の意
例: “I was shown to my seat.”(私は席に案内された) - 「(何かの性質・事実)であると示される/立証される」の意
例: “This method has been shown to be effective.”(この方法は効果的であると示されている)
日本語としては、
- 「~へ案内された・示された」
- 「~であると証明された/示された」
のように理解できます。shown to
は「示す(show)」の受動態で「~に示された」ニュアンスを持ち、丁寧に言えば「~に連れていかれた」「~であると証明された」というような使い方をします。
学習者にとっては、
- 「It has been shown to …」=「~であると証明されている」
- 「I was shown to …」=「~に案内された」
という2つの文型パターンが中心です。
品詞と活用形
- “show” は動詞 (Verb)。主な活用は以下の通りです:
- 原形:show
- 三人称単数現在形:shows
- 過去形:showed
- 過去分詞形:shown (showed も可だが、現在は “shown” が一般的)
- 現在分詞形:showing
- 原形:show
“shown” は過去分詞(受動態や完了形で用いられる形)です。
他の品詞になった時の例
- 名詞 “show”:「展示会」「見せ物」「番組」など。例: “a talent show” (タレントショー)
- 形容詞 “showy”:「派手な」「人目を引く」
- 名詞 “showing”:「上映」「実演」「成果の提示」など。
CEFRレベルの目安
“shown to” の構文自体は、少し抽象的な使い方を含むため B1~B2(中級~中上級)レベルでよく見られます。
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級
- B2:中上級 ← “shown to” はこのあたりから使いやすくなる
- C1:上級
- C2:最上級
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- show(動詞)+ -n(過去分詞の形) → shown
- to(前置詞)
“shown to” は動詞 “show” の過去分詞 “shown” と、目的地・方向・対象を表す “to” が組み合わさったものです。
関連語や派生語
- show (動):「見せる」「示す」「案内する」
- showing (名):「上映」「見せること」「成果」
- showy (形):「派手な」「目立つ」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- be shown to the door
- ドアまで案内される
- ドアまで案内される
- be shown to one’s seat
- 席に案内される
- 席に案内される
- be shown to the table
- テーブルに案内される
- テーブルに案内される
- be shown to work
- 効果があると証明される
- 効果があると証明される
- be shown to improve performance
- パフォーマンスを向上させると示される
- パフォーマンスを向上させると示される
- has been shown to be effective
- 効果的であると示されている
- 効果的であると示されている
- was shown to be wrong
- 誤りであると証明された
- 誤りであると証明された
- be shown to have benefits
- 利点があると示される
- 利点があると示される
- be shown to reduce costs
- コスト削減に役立つと示される
- コスト削減に役立つと示される
- be shown to be safe
- 安全であると示される
- 安全であると示される
3. 語源とニュアンス
語源
- “show” は古英語の “scēawian” (見る、見せる) に由来し、ゲルマン語圏を経て現在の英語になりました。
- “shown” はその過去分詞形で、中世英語の頃から “showen → shown” へ変化してきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「案内される」という物理的な使い方:
- “I was shown to the door.”(ドアまで案内された)
- フォーマルな文面でもカジュアルな会話でも使われます。
- “I was shown to the door.”(ドアまで案内された)
- 「~であると証明される」など、抽象的・論理的な使い方:
- “It has been shown to be a fact.”
- 研究報告やニュース記事など、ややフォーマルな文脈でよく用いられます。
- “It has been shown to be a fact.”
4. 文法的な特徴と構文
- “shown” は過去分詞なので、ほぼ例外なく受動態 (be shown to …) か完了形 (have shown) の形で使います。
- 他動詞 “show” の受動態:
- (人) + be + shown + (目的地/結果) + (to …)
- (物/事柄) + be + shown + to + (動詞/形容詞) など
- (人) + be + shown + (目的地/結果) + (to …)
一般的な構文例
- be shown to (場所/人) :「(場所・人)へ案内される」
- be shown to (動詞原形) :「~することが証明される」
- be shown to (be) + (形容詞/名詞) :「~だと示される」
イディオム
- show (someone) the door: 「(人を)追い出す/クビにする/ドアまで案内する」
- 口語では「追い出す」のイディオム的表現。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I was shown to my seat by the usher.”
(案内係に席まで連れて行かれたよ。) - “She was shown to the exit after the show ended.”
(ショーが終わったあと、彼女は出口まで案内された。) - “We were shown to the best spots in the park by a local.”
(地元の人に公園のベストスポットへ連れて行ってもらった。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “Clients are always shown to the conference room.”
(来客はいつも会議室に案内されます。) - “It has been shown to increase productivity in our latest study.”
(最新の調査では、生産性が向上することが示されています。) - “Employees should be shown to their assigned workstations on the first day.”
(従業員は初日に割り当てられた作業ブースへ案内されるべきです。)
学術的・専門的文脈 (フォーマル)
- “This new drug has been shown to be highly effective in clinical trials.”
(この新薬は臨床試験において高い効果があると示されています。) - “The theory was shown to hold under specific conditions.”
(その理論は特定の条件下で成り立つことが証明されました。) - “Such techniques have been shown to reduce error rates significantly.”
(そのような手法は誤差率を大幅に減らすと示されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “demonstrated to” : 「実証された」
- “It has been demonstrated to be useful.” → どちらかというとフォーマルで、学術的・公式な場で使われやすい。
- “It has been demonstrated to be useful.” → どちらかというとフォーマルで、学術的・公式な場で使われやすい。
- “proved to” : 「証明された」
- “He was proved to be innocent.” → 法的・科学的に「証明する」ニュアンスが強い。
- “He was proved to be innocent.” → 法的・科学的に「証明する」ニュアンスが強い。
- “revealed to” : 「明らかにされた/わかった」
- “It was revealed to the public that …” → 公に発覚した、などのニュアンス。
反意語
“shown to” の直接の反意語はあまりありませんが、逆の意味を表す使い方としては “disproved to be …” や “shown to be false” などがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- “shown”
- アメリカ英語: /ʃoʊn/
- イギリス英語: /ʃəʊn/
- アメリカ英語: /ʃoʊn/
“to” は /tuː/ (強形) または /tə/ (弱形) などで発音します。
アクセント
- “shown” は一音節なので、単純に /ʃoʊn/ と発音します。
- 文中で「shown to」が続くときは「ショーン トゥ/ショウン トゥ」のように横につながります。
よくある発音の間違い
- “shown” を “showen” と2音節で発音しないように注意してください。
- “shown” は /ʃoʊn/ (ショーン) で、 “show” と “n” の間に母音は入りません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス “showen” → 正しくは “shown”
- “showed” と “shown” の混同
- 完了形や受動態で “shown” が推奨される場面が多い。
- 完了形や受動態で “shown” が推奨される場面が多い。
- “It has been shown to …” 構文で “It has been showed to …” としてしまうミス
- 過去分詞は “shown” が一般的。
- 過去分詞は “shown” が一般的。
- 同音異義語 “shone” (/ʃɒn/、英: 光るの過去形) と混同しないように注意。
試験対策
- TOEIC や英検などで、受動態の熟語表現として出題される可能性があります。
- 学術文献やニュース記事の要約問題でも「~であると示されている」というような文脈で登場しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “shown” は “show” の「見せる→(結果として)示された」イメージを持ち、「何かが公開・立証される」感じと覚えましょう。
- “Shown to the door” のような物理的イメージを思い浮かべれば、「扉に向かって案内される」シーンが記憶に残りやすいです。
- “It has been shown to …” はレポートや論文などで「研究によって明らかになった」と書きたいときに便利なので、一緒に覚えると良いでしょう。
以上が “shown to” の解説です。受動態表現と組み合わせて、「~に案内される」「~(であること)が示される」という2つの使い方を押さえれば、ビジネスや学術、日常会話まで幅広く使いこなせるようになります。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《be ~ do
意味(2)
be ...》…することが示される, ...であることが示される