最終更新日:2024/06/17
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add to

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元となった辞書の項目

add to

フレーズ

(量・費用など)を増す,を増加させる / (感情など)を強める / 《 ~ that / this ...》それに加えて...だ

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): “add to”

品詞: 句動詞(phrasal verb)

基本的な意味(英語): to increase, to contribute to something in a way that makes it larger, greater, or more intense.

基本的な意味(日本語): 「~を増やす」「さらに~を加えて大きく・強くする」という意味です。すでにあるものに対して、何かを追加してプラスの要素を加えるニュアンスの表現です。「add to the price(価格を上乗せする)」や「add to the atmosphere(雰囲気を高める)」など、プラスの意味にもマイナスの意味にも使われます。


  • “add” 自体は動詞です。


    • 活用形: add – added – added – adding


  • “add to” は句動詞的に使われ、「~に加える」という役割を持ちます。

  • 他の品詞例:


    • “add” から派生する名詞形 “addition” (加えたもの、加算・追加など)

    • “additional” (形容詞:追加の) などがあります。


CEFRレベル目安: B1(中級)

句動詞の使い方に慣れないと混乱しやすい部分があるため、ある程度の文法知識があるレベルで学ぶのが自然です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • add: ラテン語 “addere” (ad + dare = “to give to”) が語源。

  • to: 前置詞。

    これらが合わさって “add to” という句動詞になり、「~に(向かって)加える」というイメージを持ちます。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. add to the list(リストに加える)

  2. add to the cost(コストを増やす)

  3. add to the confusion(混乱を増やす)

  4. add to the beauty(美しさを引き立てる)

  5. add to the excitement(興奮を高める)

  6. add to the tension(緊張を高める)

  7. add to the atmosphere(雰囲気を高める)

  8. add to the difficulty(困難を増やす)

  9. add to the fun(楽しさを増す)

  10. add to the cart(カートに追加する:ネットショッピング用語)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “addere” = “ad” (~へ) + “dare” (与える) → “to give to”

  • 歴史的背景: ラテン語から古フランス語・中英語を経由して “add” という動詞になり、その後 “add to” という形で「何かに加える」意味が定着しました。

  • ニュアンス: 何かの量や状態を増やす、あるいは補強するイメージです。ポジティブな場合もネガティブな場合も使えます。

  • 使用時の注意: “add to” のあとの名詞が「増やされる対象」になります。大声や混乱など、好ましくない状況を強めるときにも使われるので、一概にプラスの意味ばかりではありません。

  • 使用シーン: 日常会話からビジネス文章まで幅広く使えます。カジュアル・フォーマルどちらにも対応します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞 (phrasal verb): “add” (動詞) + “to” (前置詞)

  • 他動詞としての使い方: “add something to something” という形で目的語を取り、何かに追加したり影響を与えたりする。


    • 例: “She added sugar to her coffee.” (彼女はコーヒーに砂糖を加えた)


  • フォーマル/カジュアル: 両方可。ビジネスメールなどでも “add to the discussion” のように使えますし、日常会話でも頻繁に使われます。

  • 注意点: “add to” と “add up to” は異なる表現です。 “add up to” は「合計で~になる」という意味を強調しますので混同しないようにしましょう。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you add to my grocery list some oranges?”

    (私の食料品リストにオレンジを追加してくれる?)

  2. “Putting those flowers on the table really adds to the room’s atmosphere.”

    (その花をテーブルに置くと部屋の雰囲気が本当に良くなるよ。)

  3. “Don’t add to the mess by leaving your cups everywhere!”

    (あちこちにコップを置いてより散らかすのはやめてよ!)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We should add to our product lineup to stay competitive in the market.”

    (市場で競争力を保つために、製品ラインナップを拡充すべきです。)

  2. “Excessive delays only add to our clients’ frustration.”

    (度重なる遅延は顧客の不満をますます増加させるだけです。)

  3. “The latest data will add to our understanding of consumer trends.”

    (最新のデータは消費者動向に対する私たちの理解をさらに深めるだろう。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “These findings add to the body of research on environmental science.”

    (これらの研究結果は、環境科学の研究群をさらに充実させる。)

  2. “His extensive fieldwork adds to the credibility of the hypothesis.”

    (彼の広範な現地調査は、その仮説の信頼性を高めている。)

  3. “New evidence added to earlier theories, refining our perspective on language acquisition.”

    (新たな証拠が従来の理論に加わり、言語習得に関する視点を洗練させました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. increase(増やす)


    • “add to” よりも「数量を増加させる」ことに焦点がある。

    • 例: “The company increased its investment.” (会社は投資を増やした)


  2. augment(増強する)


    • フォーマルな文脈で使われることが多い。

    • 例: “They augmented their staff to handle the extra workload.” (追加の仕事量に対処するため、スタッフを増強した)


  3. enhance(高める)


    • 質や効果を向上させるニュアンス。

    • 例: “We enhanced our website’s design.” (ウェブサイトのデザインをより良くした)


反意語


  1. reduce(減らす)

  2. lessen(少なくする)

  3. diminish(減少させる、価値などを下げる)

これらは “add to” が「増やす」のに対し、「減少させる」という意味を持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈæd tə/

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに “add” の部分に強勢が置かれます。 “to” は弱く発音される傾向があります(/tə/)。

  • よくある間違いとして、 “ə” の弱い母音を発音せず “too” のように強く読んでしまうケースがあります。前置詞として軽く発音する点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “add” を “ad” や “adde” と書かないように注意。

  2. 句動詞の混同: “add up to”(合計で~になる)との混同がよくあります。意味が微妙に異なるので気をつけてください。

  3. 前置詞の使い方: “add for” や “add with” などと誤って使わないようにしましょう。

  4. 試験対策: TOEIC や英検などのリーディングパートで「全体への影響をツッコミとして問う問題」で頻出することがあります。例文中の “add to the confusion” などを見て、その対象が何に「追加」されているのかを把握する問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “add” は「+ (プラス)」のイメージを常に伴うので、そこに “to” がつくことで、「どこにプラスするか」が明確になる、とイメージすると覚えやすいでしょう。

  • “add to the list” → リストに「プラスする」、 “add to the confusion” → 混乱に「プラスする」、と具体的なイメージを持ってフレーズごとに覚えると定着しやすいです。

  • 「他の語との混同を避けるには?」→ “add up to” は「合計~になる」という別意味と区別するため、「最後の合計(= up to)」とイメージし、“add to” は「プラスして増やす」と覚えると間違いにくいです。


以上が “add to” の詳細解説です。「何かをさらに増やして大きくする」イメージを持ちながら、日常でもビジネスでも幅広く使ってみてください。

意味のイメージ
add to
意味(1)

(量・費用など)を増す,を増加させる

書物は人生の楽しみを増やす。

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意味(2)

(感情など)を強める

意味(3)

《 ~ that

意味(4)

this ...》それに加えて...だ

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