最終更新日:2025/09/17
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put forward

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元となった辞書の項目

put forward

(考え・計画など)を提案する, を示す, を提出する

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彼は会議中に新しいアイデアを提案しました。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語(フレーズ): put forward

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

意味(英語):

• To propose, present, or suggest an idea, plan, or opinion for consideration.

意味(日本語):

• (意見や提案などを)提案する、提示する、提出する

「何かを新しく提案したり、議論にかけたい場合に使われる表現です。“具体的なアイデアをみんなに示す”というニュアンスがあります。フォーマルな場面でも、カジュアルな会話でも比較的幅広く使えますが、ビジネスや会議など、少し改まったシーンでよく聞かれる表現です。」

活用形


  • 原形: put forward

  • 三人称単数形: puts forward

  • 現在進行形: putting forward

  • 過去形 / 過去分詞形: put forward (変化なし)

「put」は他動詞、そこに副詞「forward」がついて句動詞となっています。

他の品詞になったときの例


  • 名詞形は直接はありませんが、「suggestion(提案)」「proposal(提案)」などが「put forward」の意味領域を担う名詞になります。

  • 「put」が別の句動詞を作る例:


    • put off(延期する)

    • put on(身につける)

    • put up with(我慢する)

      などが挙げられます。


CEFRレベル


  • 目安: B2 (中上級)

    「日常会話だけでなく、ビジネスや学術でも使われるため、ある程度文脈に応じた柔軟な使い分けが必要で、B2レベル以上の表現力でスムーズに使えるようになってきます。」


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • put: 「置く、入れる」といった意味を持つ動詞

  • forward: 「前へ、先へ」という副詞

「置く(put)」+「前へ(forward)」=「前に押し出す、提示する」というイメージがそのまま「提案する」に繋がります。

派生語や類縁語


  • put forth(非常に近い意味で提案する/述べる)

  • put across(意見をうまく伝える)

  • put down(書き留める、抑える)

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. put forward a proposal(提案を出す)

  2. put forward an idea(アイデアを提案する)

  3. put forward a motion(動議を提出する)

  4. put forward an argument(議論を提示する)

  5. put forward a theory(理論を提唱する)

  6. put forward a plan(計画を提示する)

  7. be put forward for consideration(検討のために提示される)

  8. put forward a candidate(候補者を推薦する)

  9. put forward a suggestion(提案を提示する)

  10. put forward a hypothesis(仮説を提示する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「put」は古英語の “putian” などに由来すると言われ、「置く、動かす」という意味がコアにあります。

  • 「forward」は古英語の “foreweard”(前方へ)に由来し、「前方向」という意味を持ちます。

  • 両者が組み合わさり、「前に置く・押しやる」という感覚から「(意見や提案を)人々の前に出す」という意味へと発展しました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「put forward」はどちらかというとフォーマルな状況で使われがちですが、日常会話でも「提案する」の意味を表すときによく使います。

  • 「suggest」よりも若干軽くなく、「しっかり意見を示す」ニュアンスがあるため、会議・ディスカッションで用いられるといったイメージです。

  • ビジネスメールやプレゼンでも違和感なく使えるため、フォーマルな場面でも通用します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「put forward + 目的語」の形で用いられる、他動詞+副詞の句動詞です。

  • 目的語が代名詞(it, themなど)の場合、「put it forward」「put them forward」のように副詞の前に入れることができますが、口語では「put forward it」はあまり用いず、「put it forward」が自然です。

  • フォーマル / カジュアルどちらでも使えますが、ビジネス文書や会議ではフォーマル感が強めに響きます。

イディオム/構文


  • to put forward the idea that … (…という考えを提唱する)

  • to put (someone) forward for a position (役職などに人を推す)


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I’d like to put forward an idea for our weekend trip. How about hiking?”

    (週末の旅行について提案があるんだけど、ハイキングはどう?)


  2. “Let me put forward my suggestion: we should split the cost equally.”

    (私から提案なんだけど、費用は平等に割り勘にしよう。)


  3. “If you’re not sure, you can always put forward a different plan later.”

    (もし確信がないなら、別の計画を後で提示してもいいんだよ。)


ビジネス (3例)


  1. “I would like to put forward a new proposal for improving our sales strategy.”

    (販売戦略を改善するための新しい提案を提示したいと思います。)


  2. “During the meeting, she put forward several creative ideas that impressed everyone.”

    (会議中、彼女はみんなを感心させるいくつものクリエイティブなアイデアを提案しました。)


  3. “The board members put forward a motion to expand our operations overseas.”

    (役員は海外での事業拡大を提案しました。)


学術的な文脈 (3例)


  1. “In his paper, the researcher puts forward a compelling argument about climate change.”

    (論文の中で、その研究者は気候変動について説得力のある議論を提示している。)


  2. “They put forward a new hypothesis regarding the origin of the universe.”

    (彼らは宇宙の起源に関して新しい仮説を提唱した。)


  3. “This study puts forward evidence that challenges previous theories.”

    (この研究は、以前の理論に異議を唱える証拠を提示している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. propose(提案する)


    • 「公式な場で新たな提案をする」という点で近いが、ややフォーマル。


  2. suggest(提案する/示唆する)


    • 日常会話で広く使われ、比較的カジュアル。


  3. offer(申し出る)


    • 「助言・提案・物などを提供する」のニュアンスが強い。


  4. present(提示する)


    • 「資料や情報を提示する」の意味でフォーマルに使われる。


  5. advance(提唱する、前進させる)


    • アイデアや議論をさらに進めるイメージ。


反意語


  • withdraw(取り下げる)


    • 「提案を取り下げる」の意味として使われる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /pʊt ˈfɔːr.wərd/

  • IPA(イギリス英語): /pʊt ˈfɔː.wəd/

強勢は「forward」の前半にかかりやすいです。アメリカ英語では「フォーウォード」、イギリス英語では「フォーウッド」に近い響きになります。

「put」を /pʊt/ と発音するとき、「プッ」に近い短い音に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「put」のつづりを「putt」と混同しない。(puttはゴルフ用語)

  • 代名詞の場合は「put it forward」のように、代名詞を挟む形になるのが一般的。

  • 「put forward」自体のスペルミスは少ないですが、スペースの有無やハイフンなどは入れないように注意。

  • TOEICや英検の長文問題で、「提案する」「示す」の意味として選択肢に出てくることがあるので、意味を押さえておくと得点につながる場合が多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「前へ(forward)置く(put)」 ⇒ 「みんなの前に“出す”イメージ」で覚えると理解しやすいです。

  • 「提案する」ニュアンスの句動詞で、会議などでよく耳にします。

  • ビジネスシーンでは “I would like to put forward ~” というフレーズを型として覚えておくと便利です。

  • 覚えるときは「put forward an idea / proposal / plan」というよくある形をセットで暗記するとスムーズに使えます。


以上が「put forward」の詳しい解説です。会議や論文、プレゼンなどで積極的に提案をする際に役立つ表現ですので、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
put forward
意味(1)

(考え・計画など)を提案する, を示す, を提出する

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