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put it
解説
以下では、「put it」という表現(動詞 “put”+目的語 “it”)を中心に、動詞 “put” の使い方を詳細に解説します。英語で “put it” と言った場合、基本的に「それを置く」または「それを(ある状態に)する」という意味合いを持ちます。ただし、“put it” というフレーズ単体だけでなく、多くの場合 “put it + 副詞/補語” の形で使われたり、「別の言い方をすれば」という構文で使われたりします。以下のステップでまとめましたのでぜひ参考にしてください!
1. 基本情報と概要
意味
- 英語: “put” + “it” → 「それを置く」「それを言い表す」
- 日本語: 主に「(何かを)置く」「(言葉で)表現する」「(状態に)する」という意味。
たとえば “Put it on the table.” は「それをテーブルの上に置いて」という場面で使われます。
“To put it simply,” なら「簡単に言うと」というニュアンスで使われます。
品詞
- “put” は動詞 (verb) で、目的語として “it” を伴っています。
活用形
「put」は不規則動詞で、以下の形がすべて同じです。
- 現在形: put
- 過去形: put
- 過去分詞形: put
- 現在分詞形: putting(ただしこれ自体は “putting” と別語義で「パット(ゴルフ)する」もあるので要注意)
他の品詞になった例
- “put” が名詞として使われることはあまり多くありませんが、合成語(例えば “output” = アウトプット)に含まれる形で使われる場合があります。
- “put-down” (名詞):「けなす言葉」「人を落とす行為」など。
- “input” (名詞/動詞):「入力」「入力する」。
CEFRレベル
- “put” は基本的な動詞であり、CEFRレベルでは A1(超初心者)または A2(初級)レベルで学ばれることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “put” には明確な接頭語や接尾語はありません。古英語由来のシンプルな動詞です。
- “it” は目的語代名詞で「それ」を指します。
関連語や派生語
- “output” : 出力(する)
- “input” : 入力(する)
- “put-down” : けなし言葉 / (動詞) けなす
- “put-up” (口語で “put up with” など): 耐える、我慢する
- “put-off” : 延期する、気をそぐ
- “put aside” : 脇に置く、取っておく
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例+和訳)
- put it simply → 「簡単に言うと」
- put it mildly → 「控えめに言って」
- put it on the table → 「それをテーブルの上に置く」
- put it away → 「それを片付ける / しまう」
- put it back → 「元の場所に戻す」
- put it aside → 「それを脇に置く / 保留にする」
- put it behind (someone) → 「(後悔などを)過去のものにする」
- put it into perspective → 「全体像を考慮に入れる / 真の価値や重要性を考える」
- put it forward → 「それを提案する」
- put it into words → 「言葉で表す / 言葉にする」
3. 語源とニュアンス
語源
- “put” は古英語の “putian” などに由来するとされ、当時から「動かす」「置く」という意味で使われてきました。
ニュアンス・使用上の注意
- シンプルな動詞なので、日常会話からビジネスまで幅広く使われます。
- 「置く」という物理的な意味以外に、「状態にする」「言葉にする」など抽象的な用法も多いです。
例)“Put it into practice.” → 「それを実行に移す(実践する)」 - 口語でも文章でも頻繁に使われる、非常にベーシックな語です。フォーマルな場面でも問題なく使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- “put” は 他動詞 (transitive verb) で、“it” などの目的語を伴う形が基本です。
- “put it + 副詞/補語” と組み合わせて多くの意味表現を作ります(例:put it off, put it away, put it forward, etc.)。
- イディオム的な用法
- “To put it simply” → 「簡単に言えば」
- “To put it another way” → 「別の言い方をすると」
- “Put it bluntly” → 「露骨に言うと」
- “To put it simply” → 「簡単に言えば」
- カジュアル/フォーマル両方で使われますが、表現する内容や副詞句によってトーンが変わります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you put it on the shelf, please?”
(それを棚の上に置いてもらえますか?) - “Let’s put it aside for now and talk about it later.”
(とりあえずそれは脇に置いて、あとで話しましょう。) - “How would you put it into words?”
(それをどうやって言葉にしますか?)
ビジネスでの例文
- “We need to put it into our next project plan.”
(私たちは次のプロジェクト計画にそれを組み込む必要があります。) - “To put it briefly, the results were quite impressive.”
(手短に言うと、その結果はかなり素晴らしいものでした。) - “Let’s put it forward as a proposal at the next meeting.”
(次の会議で提案としてそれを出してみましょう。)
学術的/フォーマルな文脈での例文
- “To put it more formally, this hypothesis requires further validation.”
(より形式的に言うと、この仮説にはさらなる検証が必要です。) - “We should put it into a theoretical framework for clarity.”
(明確化のために、それを理論的枠組みに当てはめるべきです。) - “It is difficult to put it into a single definition.”
(それを単一の定義に落とし込むのは難しい。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- place (それを置く)
- “Place” は “put” とほぼ同義ですが、やや丁寧・フォーマルに感じる場合があります。
- “Place” は “put” とほぼ同義ですが、やや丁寧・フォーマルに感じる場合があります。
- set (それを置く/配置する)
- “Set” は「所定の場所にきちんと置く」というニュアンスがやや強いです。
- “Set” は「所定の場所にきちんと置く」というニュアンスがやや強いです。
- lay (それを横たえる)
- “Lay” は特に「平らに置く」「横たえる」動作を強調します。
- “Lay” は特に「平らに置く」「横たえる」動作を強調します。
反意語 (antonyms)
- remove (取り除く)
- take away (持ち去る、取り除く)
- pick up (拾い上げる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pʊt/ + /ɪt/ → (/pʊt ɪt/)
- アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE) ともに、/ʊ/ は日本語の「ウ」と「オ」の中間くらいの音。ただし地域によって若干の発音の差があることがあります。
- “put” は 「プット」ではなく「プʊt」のように口を少し丸めて音を短く出します。
- “it” は「イット」/ɪt/。間違えて「eat」と混同しないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “put” を “putt” (ゴルフ用語) と間違えるなど。
- “put” を “putt” (ゴルフ用語) と間違えるなど。
- 同音異義語/類似スペルの混同
- “put” と “but” の見た目の混同。
- “foot” と同じ “oo” でも発音の違いがあるので注意(foot は /fʊt/)。
- “put” と “but” の見た目の混同。
- 試験での出題傾向
- 前置詞や副詞と組み合わせた“put”の句動詞(phrasal verbs)が TOEIC や英検の語彙問題で頻出。
- “put it into words” や “to put it simply” といった表現もライティングなどで役立ちます。
- 前置詞や副詞と組み合わせた“put”の句動詞(phrasal verbs)が TOEIC や英検の語彙問題で頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “put” は非常に短い単語なので発音で区別を意識するのがポイントです。
- 「置く」という意味から派生して、「~を状態にする」や「言葉/行動/提案にする」というイメージに広がっていきます。
- 覚え方: 「プッ(短く)と置く」というイメージで、物を置く一瞬の動作をイメージすると定着しやすいです。
- フレーズ集を作って繰り返し音読すると、自然と“put it”の言い回しになじむことができます!
以上が、「put it」にフォーカスした動詞 “put” の詳細解説です。シンプルな単語ながら、さまざまな副詞や表現を組み合わせることで多種多様な意味を作り出す、とても便利な動詞です。日常でもビジネスでも、積極的に使ってみてください!
意味のイメージ