最終更新日:2025/07/13
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get into

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元となった辞書の項目

get into

...に巻き込まれる / ...に入る / (地位・立場)になる / (習慣など)を始める / ...に就く / 《話》(趣味など)に興味を持つ,熱中する,夢中になる

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私は何かトラブルに巻き込まれたくない。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(表現): get into

品詞: 句動詞(phrasal verb)

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 英語の意味:


    1. To enter or go inside something.

    2. To become involved in or start doing something.

    3. To develop a particular emotional state or mood.


  • 日本語の意味:


    1. 物理的に何かの中に「入る」という意味。

    2. 何かの活動や分野などに「関わり始める」「没頭する」という意味。

    3. 特定の気分や雰囲気に「入り込む」「感情移入する」というニュアンス。


「get into」は、車に乗り込む、困った状況に入る、ある行動にのめり込むといった場面でよく使われる句動詞です。カジュアルな会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。


  • 活用形:


    • 現在形: get into

    • 過去形: got into

    • 過去分詞形: gotten into(アメリカ英語), got into(イギリス英語)

    • 進行形: getting into


  • 他の品詞形になる例:


    • ― 句動詞なので「get」の動詞としての活用と、「into」の前置詞としての連結で構成されます。単独の名詞・形容詞形はありません。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • get(動詞)+ into(前置詞)


  • 派生語・類縁語:


    • get on(乗る・うまくやる)

    • get out of(抜け出す・回避する)

    • get over(克服する)など、「get + 前置詞/副詞」の句動詞は多数存在。


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個):


    1. get into a car(車に乗り込む)

    2. get into trouble(トラブルに巻き込まれる)

    3. get into an argument(議論に巻き込まれる)

    4. get into debt(借金を抱える)

    5. get into shape(体を鍛える、コンディションを整える)

    6. get into a routine(ルーティンを確立する)

    7. get into college/university(大学に合格する・入学する)

    8. get into details(詳細に入り込む)

    9. get into someone’s head(相手の考えを理解する、心理に入り込む)

    10. get into drama/music(演劇・音楽にのめり込む)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 「get」は古ノルド語の “geta” に由来し、「手に入れる・得る」という意味から派生しています。

    • 「into」は古英語で “in + to” が組み合わさった形です。

    • この二つが組み合わさることで、「中に入る」「関わりを持ち始める」というニュアンスが生まれました。


  • ニュアンス / 使用時の注意点:


    • 口語でも文章でも広く使われますが、主にカジュアルから少しフォーマル寄りまで対応可能です。

    • 「get into trouble」のように否定的な場面にも、「get into music」のような肯定的・興味関心の高い場面にも使われます。

    • 感情的な響きは特になく、状況への“入り込み”を表現するのに便利です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • “get into + 場所/乗り物” → 「中に入る」「乗る」

    • 例: “I got into the taxi.”

    • “get into + 活動/分野” → 「始める」「興味を持つ」

    • 例: “I got into coding recently.”

    • “get into + 状態/気分” → 「(気分や状態に)入る」

    • 例: “She’s really getting into the holiday spirit.”


  • 可算・不可算などの名詞的特徴:


    • 句動詞なので、名詞には直接関係しません。

    • 「get intoを伴う名詞が可算か不可算か」は、その名詞次第。


  • 他動詞/自動詞の使い分け:


    • 「get」は自動詞扱いですが、「into + 目的語(場所・分野)」のセットで他動詞的に振る舞うこともあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I usually get into my pajamas right after dinner.”

    (夕食の後すぐにパジャマに着替えちゃうんだ。)

  2. “I’ve been trying to get into yoga during my free time.”

    (暇なときにヨガを始めてみようとしているんだ。)

  3. “They got into a huge argument about the remote control.”

    (彼らはリモコンのことで大喧嘩になったよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “How did you get into this line of work?”

    (どうやってこの仕事を始めたんですか?)

  2. “We need to get into the details of the proposal.”

    (提案書の詳細に入る必要があります。)

  3. “Let’s not get into personal matters during the meeting.”

    (会議中は個人的な話題には踏み込まないようにしましょう。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “She got into the PhD program at a prestigious university.”

    (彼女は有名大学の博士課程に合格した。)

  2. “Once you get into advanced mathematics, it becomes quite abstract.”

    (高等数学に踏み込むと、とても抽象的になってきます。)

  3. “We should get into the historical context before analyzing this text.”

    (このテキストを分析する前に、その歴史的背景に触れるべきです。)

6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. “enter” –(入る): よりフォーマルで直接的に「入る」を意味。

    2. “go into” –(~に入る): “get into”と似ているが、やや広いニュアンスで使われる。

    3. “become involved in” –(巻き込まれる・関わる): フォーマル寄り。

    4. “take up” –((趣味などを)始める): 興味を持って始める。


  • 反意語:


    1. “get out of” –(~から出る/抜け出す)

    2. “leave” –(離れる)

    3. “quit” –(辞める/やめる)


これらはすべて「そこから抜け出す、立ち去る」などのニュアンスを持ちます。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記:


    • アメリカ英語: /ɡɛt ˈɪntuː/

    • イギリス英語: /ɡet ˈɪntə/


  • 強勢(アクセント)の位置:


    • 一般的には “get” にやや弱めのアクセント、そして “IN” の部分がやや強め。また、文脈やリズムによっては “get” に強勢が来ることもあります。


  • 発音の違い/よくある間違い:


    • イギリス英語では「ト音」が弱くなることがあり、/t/ がやや曖昧に聞こえる場合もあります。

    • into の部分で「イントゥ/イントゥー」など発音がブレやすいですが、一気に流すイメージを持つと自然です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “get in to” と「スペースを空けて」書いてしまう場合があります。句動詞として表す時は「get into」で一つのまとまりです。


  • 同音異義の混同:


    • “get in too (~にあまりにも入る?)” という別のフレーズと混同しないように注意。


  • 試験対策(TOEIC・英検など):


    • 句動詞が出題される文法・読解問題でよく取り上げられます。

    • 前後の文脈で「~に熱中しているのか」「~に物理的に入っているのか」を見分けることが重要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “get” は「手に入れる・動きながら状態を変化させる」というイメージを持ち、有名な句動詞をたくさん生み出します。

  • “into” は「中に向かう」ニュアンスなので、「get(移動)+into(中へ)」というイメージをしっかりと頭に入れると覚えやすいです。

  • 「乗り物や場所に“入る“」から「特定の状態や気分に“入り込む”」に転じる感覚で覚えるとスムーズです。


以上が「get into」の詳細解説です。日常会話からビジネス・学術的な文脈まで幅広く応用できる表現なので、例文やコロケーションを繰り返し声に出して練習しましょう。きっと習得に役立ちます。

意味のイメージ
get into
意味(1)

...に巻き込まれる

意味(2)

...に入る

意味(3)

(地位・立場)になる

意味(4)

(習慣など)を始める

意味(5)

...に就く

意味(6)

《話》(趣味など)に興味を持つ,熱中する,夢中になる

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