元となった辞書の項目
under way
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): under way
品詞: イディオム的表現(形容詞句・副詞的にも使われる)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話でもニュースでも見かけるやや広い語彙力が必要な表現
意味
- 英語: in progress; currently happening or being done
- 日本語: 進行中、実施中である状態を表す。「すでに始まっていて、まさに動いている・行われている」というニュアンスがあります。
「The project is under way.」と言えば、「プロジェクトは進行中です」という意味になります。ビジネスの場でも「すでに始動して進んでいる」という感じを伝えられます。
活用
- イディオムなので、動詞の活用のように形が変化することはありません。
- 「get under way」という形で「物事が始まる、始動する」という表現もよく使われます。
他の品詞
- “underway” と一語で使われる場合は、形容詞として「進行中の」「始まっている」という意味で使われることがあります。
例) The construction is underway.
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “under” + “way”
- “under” は「下に」「下位の」「従属して」などのイメージ。
- “way” は「道」「進路」「方法」の意味。
- “under” は「下に」「下位の」「従属して」などのイメージ。
- 直訳すると「道の下にある」ですが、実際には「すでに道に乗って動いている」という感覚で「始まっている」「進行中である」という意味になります。
派生語・類縁表現
- “underway” (形容詞) : 進行中の
- “get under way” : (物事が)始動する
よく使われるコロケーション(10個)
- get under way - (始動する)
- be under way - (進行中である)
- well under way - (順調に進行中である)
- project under way - (進行中のプロジェクト)
- negotiations under way - (交渉が進行中である)
- investigation under way - (調査が進行中である)
- under way since (日付/時間) - (~の時点から始まっている)
- preparations under way - (準備が進んでいる)
- work is under way - (作業が進んでいる)
- plans under way - (計画がすでに動いている)
3. 語源とニュアンス
語源
- 航海の文脈からきている、という説が有名です。船が「航行中である」ことを “under way” と表したのが原形。もともと航海用語で「動きはじめた状態」「進んでいる状態」を指す表現でした。
- そこから一般にも転じて「進行中である」「舗装された道に乗って動き始めた」というニュアンスで使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- “under way” は、すでに「始まっていて動きがある」ことを強調します。
- ビジネス文書やニュース記事など、ややフォーマルな場面でも使われますが、日常会話でも問題なく使えます。
- 口語では「It’s already under way!」のようにカジュアルにも用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- イディオムなので「be動詞 + under way」の形が典型的です。
例) The meeting is under way. (会議が進行中です) - 「get + under way」:始動する、スタートする
例) The festival will get under way tomorrow. (そのフェスティバルは明日始まる) - 名詞的使い方はなく、基本的には補語(補足説明)として動詞を支えます。
- “underway” と一語で書く場合もありますが、文法的には「形容詞」として機能しやすいです。
例) An underway project (進行中のプロジェクト)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Is the party under way yet?”
- 「パーティー、もう始まってる?」
- 「パーティー、もう始まってる?」
- “Don’t worry, the repairs are well under way.”
- 「心配いらないよ、修理は順調に進んでるから。」
- 「心配いらないよ、修理は順調に進んでるから。」
- “Let’s get this trip under way soon!”
- 「早くこの旅行をスタートさせよう!」
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “The project is now under way, and we expect results by next month.”
- 「プロジェクトは現在進行中で、来月までに結果を見込んでいます。」
- 「プロジェクトは現在進行中で、来月までに結果を見込んでいます。」
- “Negotiations are under way with our new partners.”
- 「新しいパートナーとの交渉が進行中です。」
- 「新しいパートナーとの交渉が進行中です。」
- “Once we get under way, we will update all stakeholders.”
- 「動き始め次第、関係者全員に報告します。」
学術・公的な文脈 (フォーマル)
- “Research initiatives are under way to analyze climate change impacts.”
- 「気候変動の影響を分析するための研究が進行中です。」
- 「気候変動の影響を分析するための研究が進行中です。」
- “A large-scale survey is under way to gather data on local wildlife.”
- 「地域の野生生物に関する大規模な調査が進行中です。」
- 「地域の野生生物に関する大規模な調査が進行中です。」
- “Preparations are under way for the international conference.”
- 「国際会議に向けた準備が始まっております。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
in progress (進行中):
- “The event is in progress.” と言うと、単純に「イベントが進行中である」という表現。
- “under way” よりも淡々とした表現で、状況の説明に使うことが多い。
- “The event is in progress.” と言うと、単純に「イベントが進行中である」という表現。
ongoing (継続中):
- 形容詞として「継続中の・進行中の」という意味。
- “ongoing negotiations” (継続中の交渉) のように名詞を直接修飾する。
- 形容詞として「継続中の・進行中の」という意味。
started / has begun (始まった):
- 「動き始めた」という点では似ていますが、「進行中である」というニュアンスを含むのが “under way”。
- 「動き始めた」という点では似ていますが、「進行中である」というニュアンスを含むのが “under way”。
反意語
- not started (まだ始まっていない)
- halted / stopped (中断している・停止した)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /ˌʌn.dər ˈweɪ/ (米国英語・イギリス英語共通でほぼ同じ)
- アクセント位置: “under WAY” のように “way” の方を強めに言うのが自然。
- アメリカ英語 /ʌ/ → 「ア」の短い音、イギリス英語でもほぼ同じ音。
- “underway” と一語で発音する場合はこちら: /ˌʌn.də(r)ˈweɪ/。意味もほぼ同じ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “underway” と “under way” の違い。多くの場合どちらも通用しますが、公的な文書では “under way” と2語に分けて書かれることが多いです。
- 同音/類似表現: “underwear” (下着) と音が似ているわけではありませんが、スペルが似ていると混同する初学者がいるので注意。
- 試験対策などでは、イディオムとして問われることがあります。「get under way」という表現も一緒に覚えるのがよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 船が出航して海原(way)に“つかっている(under)”イメージを思い浮かべると、すでに「航行している=進行中」であることを想像しやすいです。
- ビジネスやニュースで頻出する表現なので、ニュース記事や企業の発表資料などで見かけたら「すでに動いている!」の意味として結びつけてみてください。
以上が “under way” の詳細です。ビジネス文書から日常会話まで幅広く使えますので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
【形】《be ~》 (事が)進行中で, 始まって
意味(2)
航行中で,(電車が)進行中で.