copy
…'を'写す,複写する,模写する / …'を'まねた / (…から)…'を'こっそり写す,盗作する《+名+from(off)+名》 / (…から…へ)複写する《+from(out of)+名+into+名》 / (…を)こっそり写し取る《+from(off)+名》
1. 基本情報と概要
単語: copy
品詞: 動詞 (他動詞/自動詞)
- 英語の意味: to make a reproduction of something, to imitate or reproduce the same content or style.
- 日本語の意味: 何かを複製する、同じ内容やスタイルを真似すること。
- 例えば、テキストをそっくりそのまま写す、大事な書類を複数部印刷して用意する、といった場面で使われます。「真似て写す」「コピーを取る」というニュアンスの単語です。
活用形
- 原形: copy
- 三人称単数現在: copies
- 現在分詞/動名詞: copying
- 過去形/過去分詞: copied
他の品詞になる場合の例
- 名詞: a copy (コピー、複写、本の一冊など)
- 形容詞: 直接 “copy” を形容詞化した一般的な形は少ないですが、複合語として “copy-protected” (コピー防止が施された) などが存在します。
CEFR レベル
- B1 (中級): 日常的な場面で頻出する語で、比較的よく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “copy” はラテン語由来(中世ラテン語「copia」= 豊富、写し)とされ、直接的な接頭語・接尾語はありません。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)
- copy and paste : コピー&ペースト
- copy a document : 書類をコピーする
- copy someone’s homework : 誰かの宿題を写す
- make copies of (something) : ~のコピーを取る
- copy text : テキストをコピーする
- copy the file : ファイルをコピーする
- carbon copy : カーボンコピー
- copy from the blackboard : 黒板から写す
- copy the style : (人の) スタイルを真似る
- photocopy (something) : (何かを) コピー機で複写する
3. 語源とニュアンス
語源
- 中世ラテン語の「copia」(豊富、写し)から派生し、英語へは古フランス語の “copie” を経由して伝わりました。元々は「写し」「写本」を意味し、そこから「複写する」という動詞でも使われるようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 口語でも文章でも広く使われる、ニュートラルな単語です。丁寧さを求めるビジネスの場でも違和感なく使えます。
- 「模倣する」というニュアンスが含まれるため、創造的な動きがあまり感じられない点に注意が必要です。例えばクリエイティブな仕事で「ただ真似するだけ」というときは否定的に取られることもあるかもしれません。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: “copy something” (例: I copied the file.) のように目的語を取るのが基本的な用法です。
- 自動詞 (口語的): “Don’t copy off me!” (私のを写すな!) のように “off” などの副詞/前置詞を伴い、自動詞的に使われるケースもあります。
よく使われる構文やイディオム
- copy that : (無線などで) 「了解」 (主にアメリカ英語の軍事・警察用語がもと)
- make a copy of ~ : ~のコピーを作る
- take a copy of ~ : ~をコピーする(ややフォーマル)
フォーマル / カジュアル
- 日常会話・ビジネスともに比較的カジュアル~中程度のフォーマル度で幅広く使用されます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
英: Could you copy your notes for me? I missed class yesterday.
日: 昨日授業を休んだから、ノートをコピーさせてもらってもいい?英: I’ll just copy this recipe and give it back.
日: このレシピをちょっと写させてもらってから返すね。英: Hey, don’t copy my answers during the test!
日: テスト中に私の解答を写さないでよ!
(2) ビジネスシーンでの例文
英: Please copy these documents and distribute them to the team.
日: この書類をコピーしてチームに配ってください。英: I need to copy the financial report before the meeting starts.
日: 会議が始まる前に財務報告書をコピーする必要があります。英: Could you copy me on that email, please?
日: そのメールを私にも同報していただけますか?
(3) 学術的な場面での例文
英: Students are strictly forbidden to copy each other’s work.
日: 学生が互いの課題を写すことは厳しく禁止されています。英: You should not copy large chunks of text without proper citation.
日: 適切に引用しないで文章を大量にコピーするのは避けるべきです。英: The researcher needs to copy historical documents for archival purposes.
日: 研究者は保存のために歴史文書を複写する必要があります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- duplicate (複製する)
- 「完全に同じものを複製する」という意味合いで、特に機械的に全く同じものを作る際に使われることが多い。
- 「完全に同じものを複製する」という意味合いで、特に機械的に全く同じものを作る際に使われることが多い。
- replicate (再現する、複製する)
- 技術や実験などの文脈でよく使用。統計や研究で「再現性」を指し示すときにも使われる。
- 技術や実験などの文脈でよく使用。統計や研究で「再現性」を指し示すときにも使われる。
- reproduce (再現する、複製する)
- “duplicate” よりややフォーマルで、芸術作品のコピーや実験結果の再現など幅広い場面で使われる。
- “duplicate” よりややフォーマルで、芸術作品のコピーや実験結果の再現など幅広い場面で使われる。
- imitate (模倣する)
- 「まねる」というニュアンスが強く、行動や仕草を真似する、高度な模写を指すこともある。
反意語 (Antonyms)
- create (創造する)
- 「完全に新しいものを生み出す」ことを意味し、「コピーする」とは対極。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- 米音(アメリカ英語): /ˈkɑː.pi/
- 英音(イギリス英語): /ˈkɒp.i/
- 米音(アメリカ英語): /ˈkɑː.pi/
アクセント: 最初の音節 “co” に強勢が置かれます (CO-py)。
よくある間違い: 「コーピー」ではなく、「カ(コ)ーピー」に近い音です。
- 米英で母音が異なる点に注意。アメリカ英語では「カー」に近い発音、イギリス英語では「コップ」に近い発音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “copy” の “-y” を “-ie” と混同しないように。
- 同音異義語: “copy” と “coffee” は日本語ではどちらも「コピ」「コーヒー」と発音が似て混乱しやすいかもしれませんが、英語でははっきりと異なる音です。
- “copyright” や “copywriting” との混同: “copyright” は著作権、“copywriting” は広告文などのライティング業務のこと。単なる「複製する (copy)」とは別物です。
- 試験対策: TOEIC や英検のリスニングで “Could you copy this?” のように依頼表現として出題される場合があります。文脈をつかんで意味が汲み取りやすい単語なので得点源になりやすいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 画像を「コピー機」で複写するイメージを思い浮かべるとわかりやすいです。
- “copy” は簡単に “co” + “py” と区切って頭に入れるとスペリングのミスを防げます。
- 「真似して同じものを作る」と覚えると、後から派生する “コピー、複写” というイメージがつながりやすいでしょう。
幅広い場面で頻出する動詞「copy」。同時に、名詞として「コピー(複写)」や「(書籍などの)一冊」という意味でも使われるため、ぜひセットで覚えておくと便利です。