元となった辞書の項目
surprise
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: surprise
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): a feeling of wonder, astonishment, or unexpectedness
意味(日本語): 予想していなかった出来事や情報に対する驚きや意外性、びっくりした気持ちを指す言葉です。
「不意に起こったことに驚く」というニュアンスを含みます。日常会話からビジネスシーンまで、幅広い場面で使われる単語です。
活用形や関連する品詞
- 名詞形: surprise (サプライズ)
- 動詞形: to surprise (驚かせる)
- 形容詞形: surprised (驚いた)、surprising (驚くべき)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
→ 基本的な表現を身につけている学習者であれば理解できる単語です。日常会話でよく登場し、使用頻度が高めです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「sur-」: (フランス語由来)「上に」「上から」などを意味する接頭語の名残。
- 「-prise」: ラテン語の “prendere”=「つかむ、捕らえる」が変化したフランス語 “prendre” に由来。
他の単語との関連性
- 「surprised」(形容詞) : 驚いた(感情を表す)
- 「surprising」(形容詞) : 驚くべき(性質を表す)
- 「surprisingly」(副詞) : 驚くほどに
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a pleasant surprise(嬉しい驚き)
- a big surprise(大きな驚き)
- come as a surprise(驚きとしてやって来る)
- take someone by surprise(人を驚かせる/不意を突く)
- be full of surprises(驚きに満ちている)
- a surprise birthday party(サプライズ誕生日パーティー)
- a shock and a surprise(ショックと驚き)
- no surprise(驚きではない、当然のこと)
- spring a surprise(突然の驚きを与える)
- deal with surprises(思わぬ出来事に対応する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「prendere(つかむ)」→ 古フランス語の “surprendre” → 英語の “surprise”
- 元々は「上から捕らえる、襲う」というイメージから「不意を突いて驚かせる」という意味合いに変化してきました。
ニュアンスと注意点
- 「surprise」は、驚きの感情を主にプラスにもマイナスにも使います。嬉しい驚き(pleasant surprise)だけでなく、不快や困惑を伴う驚きにも使えます。
- 口語でも文章でも使用頻度が高く、フォーマルさを問わずに使える便利な単語です。ただし「shock」や「astonishment」に比べると、比較的ソフトな驚きのニュアンスを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): 例) “I had a surprise yesterday.” (昨日、驚くことがあった)
- 不可算名詞のように使われる例: あまり一般的ではありませんが、文脈によっては抽象的な「驚き」という意味で扱うこともできます。例) “Surprise was written all over her face.” (彼女の顔には驚きがありありと表れていた)
一般的な構文やイディオム
- (It’s) no surprise that S+V: 「SがVするのは驚きではない」
- 例) “It’s no surprise that she passed the exam.” (彼女が試験に合格したのは驚きではない)
- 例) “It’s no surprise that she passed the exam.” (彼女が試験に合格したのは驚きではない)
- take ~ by surprise: 「~の不意を突く」「~を驚かせる」
- 例) “The sudden storm took the hikers by surprise.” (突然の嵐がハイカーたちの不意を突いた)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I have a surprise for you!”
(あなたに驚きの贈り物があるよ!) - “What a surprise to see you here!”
(こんなところで会うなんてびっくりだよ!) - “That movie was full of surprises!”
(あの映画は驚きに満ちていたね!)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “The unexpected drop in sales came as a surprise to everyone.”
(予想外の売上減少は皆にとって驚きでした。) - “We have a surprise announcement regarding the new project.”
(新プロジェクトに関して、驚きの発表があります。) - “The merger took the entire market by surprise.”
(その合併は市場全体を驚かせました。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “These findings were a surprise to researchers, as they contradicted previous studies.”
(これらの調査結果は、先行研究と矛盾していたため研究者たちにとって驚きでした。) - “The experiment’s outcome was no surprise, given the hypothesis.”
(その実験結果は仮説から考えて驚きではありませんでした。) - “It is often a surprise when new data challenges long-held theories.”
(長く信じられてきた理論が新しいデータによって覆されるのは、しばしば驚きを伴います。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- astonishment(仰天)
- 「極度に驚く」ニュアンスが強い。より大きな驚きを表す。
- 「極度に驚く」ニュアンスが強い。より大きな驚きを表す。
- amazement(驚嘆)
- 驚きと同時に感嘆や感心の気持ちがある場合に使う。
- 驚きと同時に感嘆や感心の気持ちがある場合に使う。
- shock(ショック)
- 精神的ダメージを伴うような強い驚き。
- 精神的ダメージを伴うような強い驚き。
- wonder(不思議・驚嘆)
- 好奇心や神秘的な驚きを伴う場合に使われる。
反意語 (Antonyms)
- expectation(予期、期待)
- 意味としては「驚きのない予想」なので、ニュアンスとして反対。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /sərˈpraɪz/
- アクセント: 第2音節に強勢 (prizeの母音にあたる部分)
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、イギリス英語の方が “r” の発音が弱めです。
- よくある発音の間違い: 「サプ→ライズ」のように、途中の “r” をあまり意識せず発音しがち。しっかり “prize” のように「プライズ」と発音するのがポイント。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “suprise” と “r” が抜けてしまうことが多い。つづりは “surprise”。
- 同音異義語との混同: 同音異義語はほぼありませんが、「surplus(余剰)」など “sur-” から始まる別単語と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、派生形(surprised, surprising など)とセットで出題され、正しい文法形を選択させる問題がよく出ます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- つづりの覚え方: “sur + prise” と二つに分けて覚えると “r” を忘れにくいです。
- イメージ: 「上から(sur)捕まえる(prise)」→「不意を突かれて驚く」と関連づける。
- 勉強テクニック: 日常の「サプライズイベント」や「サプライズパーティー」などのフレーズで慣れ親しむと、自然と語感をつかみやすくなります。
以上が名詞 “surprise” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで活躍する単語なので、ぜひ覚えて使いこなしましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉驚き
意味(2)
〈C〉驚くべき物(事)
意味(3)
〈U〉不意打ち,急襲