pause
以下では、英単語「pause」(動詞)について、9つの観点から詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語: pause
日本語: 一時停止する、休止する
品詞: 動詞 (他に名詞としても使用される)
意味(やさしい説明):
「pause」は「ちょっと止まる」「動作や会話を一時的に中断する」という意味の動詞です。たとえば話の途中で少し間を取るとき、「音楽を一時停止する」ときなどに用います。軽く止まるニュアンスがあり、再開を前提とした一時的な中断を指します。
活用形
- 現在形: pause
- 三人称単数現在形: pauses
- 現在分詞・動名詞: pausing
- 過去形・過去分詞: paused
他の品詞形の例
- 名詞: a pause (一定の「休止」や「間」)
- 例文: There was a long pause before he answered. (彼が答える前に長い沈黙があった)
CEFRレベルの目安
- B1: 中級
日常会話で適宜使われるレベルの単語。相手との会話や音源の再生など、「ちょっと止める」シーンでよく耳にします。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語: 目立った接頭語・接尾語はありません。
- 語幹: 「pause」。古フランス語やラテン語を語源としています。
主な意味の詳細
- (動作や会話、仕事などを) 一時停止する
- (音楽や映像を) 一時停止させる
派生語・類縁語
- pauser (あまり一般的ではないが、一時停止をする人/もの)
- pause button (名詞): 一時停止ボタン
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- pause for a moment → ちょっとだけ間を取る
- pause briefly → 短く一時停止する
- pause and reflect → 立ち止まって振り返る
- pause the video → ビデオを一時停止する
- pause the conversation → 会話を中断する
- pause in the middle of → 〜の途中で止まる
- pause to think → 考えるために止まる
- pause to catch one's breath → 息を整えるために立ち止まる
- pause for effect → (演説などで) 効果を狙って一瞬間を置く
- press pause → 一時停止を押す (機器の場合)
3. 語源とニュアンス
語源:
「pause」は古フランス語 “pauser” やラテン語 “pausa” (止める、休止) に由来し、さらにギリシャ語 “pausis” (停止) に遡ります。古くから「やめる」「止まる」の意味で使われてきました。ニュアンス:
実際にはすぐ再開する、または再開の見込みがある一時的な中断を示すことが多いです。そのため、完全に終わりにする「stop」とは少し違い、「ちょっと止まる」気軽さが含まれます。使用時の注意点:
- カジュアル/フォーマルどちらでも使われますが、会話文やプレゼンで「間を取る」など、わりと日常からビジネスの場面まで幅広く利用できます。
- 「I paused before giving my answer.」のように自分の動作を説明する際にもよく使われます。
- カジュアル/フォーマルどちらでも使われますが、会話文やプレゼンで「間を取る」など、わりと日常からビジネスの場面まで幅広く利用できます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞/自動詞:
- 自動詞として: 「止まる、自分が一時停止する」
例: I paused for a few seconds. (私は数秒間止まった) - 他動詞として: 「〜を一時停止する」
例: She paused the video. (彼女はビデオを一時停止した)
- 自動詞として: 「止まる、自分が一時停止する」
一般的な構文・イディオム:
- pause + [目的語]
例: Please pause the music. - pause to do ~
例: He paused to consider his options. (彼は選択肢について考えるために止まった)
- pause + [目的語]
可算名詞 / 不可算名詞:
動詞ではなく名詞形の時は可算名詞として扱われることが多いです。 例: “a pause” ただし文脈によっては不可算扱い(the pause in conversationなど)でも用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Could you pause the movie for a second? I need to grab some snacks.”
(ちょっと映画を止めてもらえる? お菓子を取ってくるから。) - “I paused to check my phone before heading out.”
(外に出る前にスマホを確認するために立ち止まりました。) - “He paused in the middle of his story to make sure everyone was listening.”
(彼は話の途中で一旦止まって、みんなが聞いているか確認しました。)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “Let's pause the discussion until we have more data.”
(もっとデータが揃うまで議論を一時中断しましょう。) - “If you could pause the slideshow for a moment, I'd like to share some statistics.”
(スライドショーを少し止めていただけますか、いくつか統計データを共有したいんです。) - “The manager paused the project to address budget concerns.”
(マネージャーは予算上の懸念に対処するため、そのプロジェクトを一時停止しました。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “Researchers paused the trial due to unforeseen complications.”
(研究者は予期しない問題のために治験を一時停止しました。) - “He paused his experiment to note down the unexpected results.”
(彼は計画外の結果を記録するために実験を一時中断しました。) - “We might need to pause our data collection if the funding isn't provided.”
(もし資金が提供されない場合、データ収集を一時的に中断する必要があるかもしれません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- stop (止める)
- 完全に終了するニュアンスが強く、一時停止する「pause」とは少し違う。
- 完全に終了するニュアンスが強く、一時停止する「pause」とは少し違う。
- halt (停止する)
- やや硬い表現で、急停・強い中断のイメージ。
- やや硬い表現で、急停・強い中断のイメージ。
- break (休憩する)
- 一時的な中断という点で似ているが、休憩のニュアンスが強い。
- 一時的な中断という点で似ているが、休憩のニュアンスが強い。
反意語
- continue (続ける)
- proceed (進める)
「pause」はあくまでも再開が前提なので、「continue」とは真逆の動きになります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語: /pɔːz/
- アメリカ英語: /pɔːz/ または /pɑːz/ (地域によって母音が異なることがある)
- イギリス英語: /pɔːz/
アクセント:
1音節なので特に目立った位置はありませんが、「/pɔːz/」全体が強く発音されます。よくある発音の間違い:
- 「/pau-z/」と「au」を二重母音のように読むのは誤り。
- 日本語の「ポーズ」に引きずられず、英語の長母音 “aw” (/ɔː/または/ɑː/) を意識してください。
- 「/pau-z/」と「au」を二重母音のように読むのは誤り。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pause” の後半 “-se” を “-ze” と書いてしまう誤り(“pauze”など)に注意。
- 同音異義語との混同: 似た形はあまりないですが、”paws”(動物の足)とは発音は似ている場合があるので文脈で区別。
- 試験対策: TOEICや英検など日常生活やビジネスシーン関連の文章で出題されることがあります。“pause” の使い方を問う穴埋め問題などがありえます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ポーズをとる」と日本語で言うときの「ポーズ」と同じつづり (ただし英語では発音が違う) なので、一旦「止まる」というイメージが湧きやすい。
- メディアプレーヤーにもある「||」(一時停止)ボタンを思い浮かべると簡単に覚えやすい。
- 勉強テクニックとしては、日常生活でスマホやパソコンの「pause」ボタン操作を行う度に「“I paused the music.”」のように頭で英語化すると自然に身につきます。
以上が、動詞「pause」の詳細解説です。再開を前提とした「少し止まる」イメージを持って、日常・ビジネス・学術など幅広い場面で活用してみてください。
《...のために》(一時的に)ちょっと休止する,立ち止まる, (…するのを)ちょっとやめる 《to, for ...》
(…の所で)停滞する,躊躇する, ためらう《+of(upon)+名》