link
動詞 link
を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: link
品詞: 動詞(他動詞・自動詞として使われる場合が多い)
CEFR レベル: B1(中級)
意味(英語):
・to connect or join two or more things, people, or ideas
意味(日本語):
・2つ以上のものや人、アイデアなどをつなぐ、結びつけることを指します。
「link」は「何かと何かを物理的・論理的に結びつける」というニュアンスの単語で、日常会話からビジネス・学術の現場まで幅広く使われます。「短いチャットをつなぐ」「ウェブ上でサイト同士を結びつける」など、色々な場面で登場します。
活用形
- 原形: link
- 三人称単数現在形: links
- 過去形: linked
- 過去分詞形: linked
- 現在分詞・動名詞: linking
「link」は名詞としても使えます(例:a link to the website)。ただし、動詞の場合は「〜をつなぐ」という意味になるので、そこを区別するとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: link(それ自体が主要部分として機能している短い単語)
- 接頭語・接尾語: 特に目立つ接頭語・接尾語は含まれていません。
具体的な意味・用法
- 他動詞として: 「A を B と結びつける」
例) This cable links the computer to the projector. - 自動詞として: 「つながる、連動する」
例) The two companies decided to link to form a partnership.
派生語や類縁語
- linkage (名詞): 結合、連結
- link-up (名詞): 連携、接続
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- link together(〜を結びつける)
- link up with(〜と連携する/協力する)
- direct link(直接のつながり)
- create a link between A and B(A と B を結びつける)
- link cause and effect(原因と結果を結びつける)
- link arms(腕を組む)
- link a website(ウェブサイトをリンクする)
- link data(データを関連付ける)
- strongly linked(強く関係している)
- tenuously linked(かすかに結びついている)
3. 語源とニュアンス
語源
「link」は中英語(Middle English)から来ているとされ、古ノルド語の「hlekkr(鎖の輪)」に由来すると言われます。もともと「鎖の輪」や「連結部分」を意味し、そこから「ものをつなぐ、結びつける」という意味へと発展しました。
ニュアンス・使用上の注意
- カジュアルにもフォーマルにも広く使われる、非常に汎用性の高い動詞です。
- 「link up with〜」などの句動詞はカジュアルに使われることが多いですが、ビジネスシーンでも「let’s link up after the meeting(会議後に連絡・連携しよう)」などと使われることがあります。
- 相手と一緒に行動するイメージを伝えたい場合にも「link」や「link up」が便利です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使う場合
- 目的語 A と B を「link」で結ぶイメージ
- 例) He linked the results to the original data.
- 目的語 A と B を「link」で結ぶイメージ
- 自動詞として使う場合
- 何かが自動的につながる・連動するイメージ
- 例) The two processes link seamlessly.
- 何かが自動的につながる・連動するイメージ
イディオム・構文例
- link A to/with B: A を B と結びつける
例) The research links stress with heart disease. - be linked to 〜: 〜と関連している
例) This symptom is linked to a lack of sleep.
可算・不可算の区別は、本来「link(名詞)」を使うときに意識する必要があります(可算名詞: a link, links)。動詞の場合は他動詞として目的語をとるか、自動詞として用いられるかが要注意ポイントとなります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Could you link me to that article you mentioned?”
(さっき言っていた記事のリンクを教えてもらえる?) - “Let’s link up this weekend and plan our trip.”
(今週末に会って、旅行の計画を立てようよ。) - “If you link those speakers together, the sound might be better.”
(そのスピーカー同士をつなげたら、音が良くなるかも。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Please link the client's data to our main database.”
(クライアントのデータを我々のメインデータベースと連結してください。) - “We’re trying to link up with a partner in the Asia market.”
(アジア市場でのパートナー企業と連携を図ろうとしています。) - “Our marketing strategy should link seamlessly with the new product launch.”
(マーケティング戦略は新商品の発売にスムーズに連動する必要があります。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “This study aims to link cognitive function with regular physical exercise.”
(この研究は、認知機能と定期的な運動の関連を探ることを目的としています。) - “Researchers seek to link these two theories in a comprehensive model.”
(研究者たちは、これら2つの理論を包括的モデルで結びつけようとしています。) - “The data strongly link environmental factors to biodiversity decline.”
(そのデータは、環境要因が生物多様性の減少と強く関連していることを示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- connect(つなぐ)
- 「link」と大変近い意味。物理的・抽象的なつながりの両方で使える。
- 「link」と大変近い意味。物理的・抽象的なつながりの両方で使える。
- join(結合する)
- 「一体化する」ニュアンスが強い。
- 「一体化する」ニュアンスが強い。
- associate(関連づける)
- 「ビジネス上で結びつく・頭の中で連想する」など、抽象的な結びつきに用いられる。
- 「ビジネス上で結びつく・頭の中で連想する」など、抽象的な結びつきに用いられる。
- relate(関連づける)
- 論理的・概念的につながりを持たせるときに使われる。
反意語 (Antonyms)
- separate(分ける、引き離す)
- disconnect(接続を切る、分断する)
- detach(切り離す)
これらは、物理的あるいは抽象的なつながりを断つ場合に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /lɪŋk/
- アメリカ英語 (AmE): [lɪŋk]
- イギリス英語 (BrE): [lɪŋk]
- アクセントは先頭の “l” 音に自然に置かれます。
- /lɪŋk/ の “ŋ” の音(鼻音)が出しづらいと感じる方がいますが、口の奥で舌を上あごに近づけ、鼻に響かせるイメージで発音するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “link” は短くシンプルなので、u や c などの余計な文字を入れないように気をつけましょう。
- 同音異義語: 特にはありませんが、単語が短いので「think」や「lick」などとは混同しないように注意します。
- 用法の取り違え: 動詞として使うときと名詞として使うときの区別を明確に。「a link」という名詞の用法は可算名詞として扱う必要があります。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは「link A with B」「be linked to」など、前置詞の使い分けを問われることがあります。「link with / to / up with」などの句動詞表現にも注目しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 鎖 (chain) を想像する: 「link」には「鎖の輪」という語源があり、輪がつながっているイメージで覚えると、動詞の意味「つなぐ」も記憶しやすいです。
- L の形に注目: L は “Line” や “LinkedIn” にも通じ、何かを結ぶ線のような連想をすると覚えやすいかもしれません。
- 短い単語特有の汎用性: 「connect」のように長い単語よりも「link」はシンプルなので、使いやすいし覚えやすいと考えると気が楽になります。
以上が、動詞「link」の詳細な解説です。日常会話やビジネス、学術的なテーマまで幅広いシーンで使える便利な単語なので、ぜひ活用してください。
(…と)つなぐ物(人),(…との)きずな,つながり《+with(to)+名》
…‘を'つなぎ合わせる,連結する;(…と)…‘を'つなぐ《+名+with(to)+名》
(…と)結合する,つながる《+[up(together)]with+名》