元となった辞書の項目
knock
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: knock
品詞: 名詞 (動詞としても存在する)
活用形:
- 名詞: knock (単数), knocks (複数)
- 動詞: knock - knocked - knocked - knocking
意味(英語・日本語)
- 英語: a short, sharp sound made by hitting something (often a door)
- 日本語: 何か(特にドアなど)を叩いて出る短くてはっきりした音、あるいはその行為
「誰かがドアを叩くときの“コンコン”という音のことです。ふつうはドアを開けてもいいか確認するために叩く音として使われますが、エンジンが異音を立てるときなどにも“knock”という言葉で表現できます。」
CEFRレベル: A2 (初級)
→ 日常会話で頻出する、ごく基本的な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 特段の接頭語・接尾語はありません。
- 「knock」はそれ自体が語幹として機能しています。
他の品詞になった時の例
- 動詞: “to knock on the door”(ドアをノックする)
- 形容詞形: 直接の形容詞形はありませんが、過去分詞形の “knocked” が形容詞的に「打たれた」「疲れた」という雰囲気で使われることがあります(口語的)。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a knock at the door(ドアへのノック)
- a gentle knock(優しいノック音)
- a sharp knock(鋭いノック音)
- a faint knock(かすかなノック音)
- hear a knock(ノック音が聞こえる)
- give the door a knock(ドアをノックする)
- a knock on the window(窓へのノック音)
- a knock in the engine(エンジンで鳴る異音)
- cause a knock(ノック音を引き起こす)
- without a knock(ノックなしで)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語(Middle English)期から存在する語で、擬音的に「コンコン」という音を表したとされます。古くから「叩く音」を示す意味で使われてきました。
ニュアンス
- カジュアル: ドアをたたく、ちょっと声をかけるときに使います。
- フォーマル: 文章の中でも「ノックの音が聞こえた」という描写に使われます。
- 音や衝撃を表す単語のため、場合によっては「不快な異音」や「嫌な予感」のようなイメージも含まれることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 「knock」は具体的なノック音を指す場合が多いため、可算名詞として扱われます(例: “I heard three knocks on the door.”)。
- 使用シーン: フォーマル・カジュアル問わず使用できますが、口語での使用が最も一般的です。
- イディオム(名詞的に使われる例)
- “have a knock at” …「~をノックする」(ただし動詞表現の方が一般的: “knock at”)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I heard a knock on the door. Could you see who it is?”
(ドアをノックする音が聞こえたよ。誰が来たのか見てくれる?) - “There was a gentle knock at the window late last night.”
(昨夜遅くに窓を優しくノックする音があったんだ。) - “After two knocks, he opened the door without waiting.”
(2回ノックした後、彼は待たずにドアを開けた。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “I heard a firm knock during the meeting, so I paused my presentation.”
(会議中にしっかりとしたノック音がしたので、プレゼンを中断しました。) - “Please wait for a knock before entering the conference room.”
(会議室に入る前にノックをしてからお入りください。) - “A sudden knock on the door interrupted our discussion.”
(突然のノック音が私たちの議論を中断させました。)
学術的・文献的 (フォーマル)
- “The constant knock of the machinery caused concern among the researchers.”
(機械の絶え間ないノック音が研究者たちの不安を引き起こした。) - “In his diary, he mentions a faint knock at midnight, which he interpreted as an omen.”
(彼の日記には、真夜中にかすかなノック音があり、それを前兆だと解釈したと書いてある。) - “The rhythmic knock in the engine was later identified as a mechanical fault.”
(エンジン内でのリズミカルなノック音は、後に機械的欠陥であると判明した。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- tap(トントンと軽くたたく)
- 日本語訳: 軽く叩く音
- より小さな音や動作を表すときに使われます。
- rap(コンコンという鋭い音)
- 日本語訳: こつんとする音
- “knock”よりもやや鋭く、短い印象。
- tap(トントンと軽くたたく)
- 反意語
- (直接的な反意語はありませんが、強いて挙げれば)
- silence(沈黙)
- 日本語訳: 無音
- 音がある状態の“knock”とは対極の「音がない状態」を表す語。
- (直接的な反意語はありませんが、強いて挙げれば)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA
- アメリカ英語: /nɑːk/
- イギリス英語: /nɒk/
- アメリカ英語: /nɑːk/
- アクセント
- 全体で1音節なので、特にアクセントの移動はありません。
- 全体で1音節なので、特にアクセントの移動はありません。
- よくある発音ミス
- スペリングの冒頭 “k” は発音しない(サイレントK)
- “k” を音に出さないように注意してください。
- スペリングの冒頭 “k” は発音しない(サイレントK)
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 先頭の “k” を書き落としたり、逆に発音してしまう誤りがよくあります。
- 先頭の “k” を書き落としたり、逆に発音してしまう誤りがよくあります。
- 同音異義語との混同
- “nock” (弓の弦にはめる部分) などがあげられますが、日常ではあまり混同しません。
- “nock” (弓の弦にはめる部分) などがあげられますが、日常ではあまり混同しません。
- 試験対策
- TOEICや英検で出題される場合は、動詞の “knock” と名詞の “knock” の使い分けや、慣用表現「Knock on wood」などで問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “k” はサイレント: 「ナック」と発音するイメージで覚えましょう。
- ドアを「コンコン(con-con)」と叩くイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 例文を音読して、“k” を発音しないことに気をつけながら、“knock” を繰り返し言ってみると定着しやすいです。
意味のイメージ
意味(1)
(…を)打つこと,(…に対する)一打(撃)《+on+名》
意味(2)
(…を)ノックすること(音)《+on(at)+名》
意味(3)
(エンジンの)ノック,ノッキング
意味(4)
《話》不運;悪評