最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

joint

名詞

〈C〉関節 / 継ぎ目

このボタンはなに?

体の節々が痛いです。

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解説

名詞 joint を徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: joint

品詞: 名詞 (主に可算名詞)

意味(日本語):


  1. (身体の)関節

  2. (物同士の)継ぎ目、接合部

  3. (カジュアルな)店、場所(例:レストラン、バー)

  4. (スラング)マリファナの巻きタバコ

まずは一般的に「関節」を指す言葉で、体の骨と骨がつながる部分を表します。そこから、何かが接合される部分や、モノとモノをつなぐポイントなどにも使われます。また口語的には「店」「場所」という意味を持ち、「ちょっとしたお店」や「遊び場」をくだけた感じで表現する場合があります。さらに、スラングとしてはマリファナの巻きタバコを指すこともあります。カジュアルな会話から、少し専門的な文脈(建築や工学などの継ぎ目の話)まで、多義的に使用される単語です。

活用形:


  • 原形: joint

  • 複数形: joints

他の品詞としての例:


  • joint は形容詞として「共同の」「連合の」(例:joint venture「共同事業」)という使い方もあります。

  • 動詞としてはあまり一般的ではありませんが、「継ぎ目をつなぐ」「接合する」という意味で用いられることがあります。

CEFR レベルの目安: B2 (中上級)

日常会話としては耳にすることが多い単語ですが、多義的で文脈によって意味が変わるため、中上級レベルの単語として位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: 「joint」

    特別な接頭語や接尾語は付きにくい単語ですが、形容詞形の jointed (「関節のある」「継ぎ目でつながれた」)などが作られることがあります。

詳細な意味


  1. 身体の関節 (a joint in the body)

    例:elbow joint(肘の関節), knee joint(膝の関節)など。

  2. 継ぎ目、接合部 (the place where two things are joined)

    例:a joint between two pipes(パイプとパイプの接続部)など。

  3. 店や場所 (slang/casual usage for a place or establishment)

    例:a burger joint(ハンバーガー屋), a pizza joint(ピザ屋)など。

  4. マリファナの巻きタバコ (slang)

    口語的・非公式な表現です。テレビや映画でも見聞きすることがありますが、慎重に使いましょう。

関連する派生語・類縁語


  • jointed (形容詞): 関節がある、継ぎ目のある

  • disjoint (動詞): 分離する、分断する

  • adjoint (数学用語): 付随する、随伴(専門用語)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. knee joint → 膝関節

  2. joint pain → 関節痛

  3. joint venture → 共同事業

  4. joint committee → 共同委員会

  5. out of joint → 関節が外れている / 調子が狂っている

  6. joint effort → 共同の努力

  7. tight joint → しっかり接合された(継ぎ目)

  8. loose joint → ゆるい継ぎ目

  9. hit the joint → その店に寄る / (砕けた表現)遊びに行く

  10. roll a joint → (スラング) マリファナの巻きタバコを巻く


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語の joint(古フランス語 joint に由来)=ラテン語の junctus(jungo(結合する)から)と関連しています。

  • “to join”(結合する)と根が同じため、「何かがつながっている部分」という語源を持っています。

ニュアンスと使用の注意:


  • 「関節」「継ぎ目」など、物理的に「つながっている部分」を示すのが基本的な意味です。

  • お店を意味するカジュアルな表現としては口語でよく使われますが、ややくだけた印象。

  • 「マリファナの巻きタバコ」を意味するのはスラングで、慎重に使わないと失礼・誤解を招くことがあります。

  • フォーマルな場や学術的な場で「joint」と言うと、多くは「関節」や「共同の」という文脈で使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞: 可算名詞として扱われ、単数形 joint, 複数形 joints

  • 形容詞的用法: “joint” + “名詞” で「共同の」「連合の」という意味を作る。例:joint project, joint statement など。

  • 表現: “out of joint” はイディオムで、「関節が外れている」「調子がおかしい」という両方の意味で使われる。

例構文


  • The knee joint is swollen. (膝の関節が腫れています。)

  • They opened a new burger joint in town. (街に新しいハンバーガー屋がオープンした。)

  • We are launching a joint venture next month. (来月、共同事業を立ち上げる予定です。)


5. 実例と例文

日常会話


  1. “My shoulder joint hurts after working out.”

    (トレーニングの後で肩の関節が痛いんだ。)

  2. “Let’s grab a bite at that new pizza joint around the corner.”

    (角を曲がったところにある新しいピザ屋で軽く食べようよ。)

  3. “Do you think we should check out that burger joint tonight?”

    (今夜あのハンバーガー屋に行ってみない?)

ビジネス


  1. “We’re planning a joint project with our partners in Europe.”

    (ヨーロッパのパートナーと共同プロジェクトを計画しています。)

  2. “The two companies signed a joint agreement.”

    (その2社は共同契約を結びました。)

  3. “A joint committee will be established to oversee the process.”

    (手続きを監督するために共同委員会が設立されます。)

学術的 / 専門的


  1. “The study focused on the biomechanics of the knee joint.”

    (その研究は膝関節の生体力学に焦点を当てています。)

  2. “We need to reinforce the joint between these two steel beams.”

    (これら2つの鉄骨の接合部を強固にする必要があります。)

  3. “Joint ventures often involve shared financial risks.”

    (共同事業はしばしば財務リスクの共有を伴います。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. connection(つながり、接続)


    • 「joint」は主に物理的な接合や体の関節、あるいは「共同のもの」を指すのに対し、「connection」はより広く「つながり」を指します。


  2. junction(交差点、合流点、接合点)


    • 「junction」は交通や鉄道など、複数路線が合流・分岐する地点に使うことが多いです。


  3. seam(縫い目、継ぎ目)


    • 「seam」は布や金属板などを縫い合わせた、または溶接した継ぎ目を指す点で、より具体的な「線」としてのニュアンスが強いです。


反意語


  • 厳密な反意語はありませんが、「disconnection」「separation」など「離れる・切り離す」イメージを与える語が対比として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /dʒɔɪnt/

  • アメリカ英語: [ジョイント]

  • イギリス英語: [ジョイント] (大きな違いはありません)

  • 第2音節はなく、短い1音節なので、一気に「ジョイント」と発音します。

  • /dʒ/ の音は日本語にはないので「ジ」とも「ヂ」とも異なる英語独特の子音です。唇の形や舌の位置に気をつけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「jo*int」の「i」を忘れて「jont」と書き間違えたり、「jointe*」と文字を足しすぎる間違い。

  • 同音異義語: とくに英語には “joint” と同じ発音の単語はありませんが、アクセントが変わる形容詞形「jointed」や似たつづりの単語と混同しないように注意。

  • スラング用法: 「マリファナの巻きタバコ」を指すときは、かなり砕けた口語なので、公的な場面では使わないほうが無難です。

  • 試験対策: TOEIC/英検などで「joint venture」「joint effort」のようなビジネス上の表現が出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ジョイント=つなぐ部分」 と意識すると、関節・接合部・共同作業というイメージにつながって覚えやすいです。

  • “join” と同じつづりを含む ので、「何かをつなぐ」という連想をもつと、お店(みんなが集まる場所)にもつながり、理解しやすいでしょう。

  • 短い単語なので、「dʒɔɪ」部分の発音のイメージをしっかりつかむことが大切です。


以上が、名詞 joint に関する詳しい解説です。身体から建築、ビジネス用語、スラングまで幅広く使われる面白い単語なので、文脈によって意味を上手に使い分けましょう。

意味のイメージ
joint
意味(1)

関節

意味(2)

継ぎ目,接合箇所,合わせ目

意味(3)

継ぎ目と継ぎ目の間の部分,節

意味(4)

(二つの部分を継いだり支えたりするのに用いる)継ぎ手,ジョイント

意味(5)

(枝や葉の)つけ根,節

意味(6)

(骨付きの)肉の大切り身

意味(7)

《俗》安酒場,とばく宿,アヘン窟(くつ)

意味を覚えるための辞書問題

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