元となった辞書の項目
feed
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英語/日本語の意味:
- 英語: “feed” は主に「動物や人に与える餌や飼料、栄養を与えるもの」や「(SNSなどの)情報が流れてくる画面や一覧」という意味で使われる名詞です。
- 日本語: 「飼料」「餌」「(情報の)フィード」などを指します。家畜用の飼料として使われるのが最も伝統的ですが、現代ではインターネット上の「ニュースフィード」「SNSフィード」などの情報の流れを表すときにも使われます。
「家畜に与える飼料」「SNSアプリを開いたときに最初に表示される情報一覧」のような場面で使われる、やや専門的または現代的ニュアンスのある単語です。
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 名詞形: feed
- 複数形: feeds
他の品詞形:
- 動詞形: to feed (feeds, fed, feeding)
- 例: I feed the chickens every morning. (毎朝、ニワトリに餌を与えます)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
「feed」という名詞は「飼料」など専門的な文脈や、「SNSフィード」などのやや現代的・IT的な文脈でも使われるため、中上級レベル程度の学習者が理解するとスムーズです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- feed はひとつの短い単語で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。
- 語幹部分が “feed” そのものです。
派生語
- feedback(名詞): 「フィードバック」
- feedbag(名詞): 馬や家畜用の「飼料袋」
- feedstock(名詞): 工業加工や化学処理などに用いる「原料」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- animal feed - (動物の飼料)
- feed supply - (飼料・餌の供給)
- chicken feed - (鶏の飼料、少額のお金を比喩的に言うことも)
- cattle feed - (牛の飼料)
- livestock feed - (家畜飼料)
- news feed - (ニュースフィード、SNSやニュースサイトの情報一覧)
- live feed - (ライブ配信、リアルタイム映像・音声など)
- data feed - (データフィード、Webサイトやアプリに送るデータの一覧)
- RSS feed - (RSSフィード、ブログやニュースなどの更新情報)
- social media feed - (SNSフィード、SNSでリアルタイムに更新される投稿一覧)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “fēdan” (動詞形: 養う、餌をやる) に由来します。
- 歴史的使用: もともとは「食物を与える行為」や「(与える)食物」自体を指す言葉でした。現代ではさらに拡張され、デジタル情報やリアルタイム情報を流す仕組みにも「feed」と呼ぶようになりました。
- ニュアンス:
- 動物の餌に関する場合はかなり直接的・実用的な響きがあります。
- 情報やSNSの文脈では「流れてくるアップデートや投稿一覧」というイメージが強いです。よりカジュアルなデジタル用語として日常的にも使われます。
- ビジネス文書やIT系の記事などではフォーマルにも使われますが、口語でも「ニュースフィード」「インスタのフィードみた?」のように気軽に使われることがあります。
- 動物の餌に関する場合はかなり直接的・実用的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞・不可算名詞の使い分け
- 「動物の飼料」など物理的な意味の場合:不可算名詞として扱われることが多い (例: They bought some feed for the horses.)
- 「(SNSの)フィード」など情報の一覧として使う場合:可算名詞扱いもされる (例: Check your news feeds.)
- 「動物の飼料」など物理的な意味の場合:不可算名詞として扱われることが多い (例: They bought some feed for the horses.)
- 一般的な構文例
- “(someone’s) feed” → “her news feed” / “the horse’s feed”
- “a feed of ~” → “a feed of data” (データのフィード)
- “(someone’s) feed” → “her news feed” / “the horse’s feed”
- イディオム
- chicken feed: 「鶏の餌」として文字どおり使われますが、口語では「わずかな金額」「値打ちのないもの」という比喩にもなります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (カジュアル)
- “I need to pick up some feed for the chickens.”
(ニワトリの餌を買いに行かなきゃ。) - “My social media feed is full of cat videos today.”
(今日、私のSNSフィードは猫の動画だらけだよ。) - “Can you check the live feed to see if it’s working?”
(ライブ配信が作動しているか確認してくれる?)
ビジネスシーンでの例文 (ややフォーマル)
- “We should update the company’s RSS feed daily to keep our audience informed.”
(顧客に最新情報を届けるために、会社のRSSフィードは毎日更新するべきです。) - “The marketing team analyzed the data feed to improve the ad targeting.”
(マーケティング部は広告のターゲットを最適化するためにデータフィードを分析しました。) - “Ensure you have enough livestock feed before the shipment arrives.”
(出荷が到着する前に家畜飼料を十分確保しておいてください。)
学術・専門的な文脈での例文
- “Researchers compared the nutrient composition of different animal feeds.”
(研究者たちは複数の動物飼料の栄養組成を比較しました。) - “The lab monitors the feed input rate to maintain optimal growth conditions.”
(研究所では最適な成長条件を維持するために飼料の投入速度をモニターしています。) - “In data science, an RSS feed can be used to automate content collection.”
(データサイエンスの分野では、コンテンツ収集を自動化するためにRSSフィードを利用することができます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (同義または近い意味)
fodder (飼料)
- 「fodder」は特に家畜の飼料を指し、「素材」や「ネタ」という比喩的な意味でも使われます。
- “feed” よりも「家畜飼料」としてのニュアンスが強く、やや古風。
- 「fodder」は特に家畜の飼料を指し、「素材」や「ネタ」という比喩的な意味でも使われます。
food (食べ物)
- 人間向けでも動物向けでも使えますが、人間の「食べ物」としての意味が主。
- 「feed」のほうが家畜や動物に特化したニュアンス。
- 人間向けでも動物向けでも使えますが、人間の「食べ物」としての意味が主。
rations (配給、割り当て)
- 軍隊や非常時における配給の食料というニュアンスがあり、日常の「feed」とはやや違います。
updates (更新情報)
- SNSやニュースサイトの「更新」部分だけを指すなら “updates”。
- “feed” は一覧そのものや流れを指す。
- SNSやニュースサイトの「更新」部分だけを指すなら “updates”。
反意語 (真逆の意味)
- 明確な反意語はありませんが、強いて言えば「無餌 (no feed)」や「空の情報 (no updates)」と状態を示す表現であれば “empty feed” などで対置させることはできます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /fiːd/
- アクセント位置: feed の単音節なので、強勢(アクセント)は単語全体にかかります。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 両方とも基本的に /fiːd/ で同じです。
- よくある間違い: /fiːt/ と短音で発音してしまう例や、/fed/ との混同など。しっかり「フィー(d)」と伸ばす音を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “feed” を “fead” や “feeed” などと書き間違えるケース。
- 同音異義語との混同: “feed” (飼料・供給する) と “feet” (足) は発音が異なるので注意。スペリングも全く違います。
- TOEICや英検などの出題: ビジネス文脈で “newsletter feed” “data feed” “RSS feed” などの語が出てくる可能性あり。「情報の受け取り方」や「ニュース配信」の仕組みを問う問題で注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「feed は food に似た綴りで『食べ物を与える』ニュアンス」と覚えると便利です。
- SNSの「フィード」はあなたのスマホに「次々に情報を食べさせてくれる流れ」というイメージで捉えると、記憶に残りやすいでしょう。
- 「餌やり」のイメージ + 「情報が流れてくる仕組み」のイメージをセットにして覚えると混同しにくくなります。
以上が名詞としての “feed” の詳細解説です。日常の飼料やSNSの情報更新など、多彩な場面で見かける表現なので、ぜひ状況に応じて正しく使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉飼料,えさ;〈C〉1回分の飼料
意味(2)
〈C〉《話》《単数形で》食事;ごちそう