最終更新日:2024/06/12

【形】…と称する, 自称…の / いわゆる, 世間一般に言われる / そう称されるのは...《because ...》

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元となった辞書の項目

so called

【形】…と称する, 自称…の / いわゆる, 世間一般に言われる / そう称されるのは...《because ...》

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彼はいわゆる「ポップの王様」だ。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: so-called

品詞: 形容詞(形容詞的に名詞を修飾するフレーズ)

意味(英語): “commonly named as” or “known by that name, although it may not be accurate or may be used with a hint of doubt/irony”

意味(日本語): 「いわゆる」「世間でそう呼ばれている」「(正確かどうか疑わしいが)そう称されている」などの意味を持っています。多くの場合、「本当に正しい名前かは疑わしいけど、一般的にはこう呼ばれているよ」というニュアンスがあります。カジュアルな会話からニュース記事や論文まで、幅広い場面で使われますが、時には皮肉や批判的なトーンも含まれます。


  • 活用形: “so-called” は定型的な表現であり、形が変わることはありません。

  • “so call” のような動詞形は存在しますが、別の意味になってしまうため注意が必要です(“call so” などという形も文法的に自然ではありません)。

  • CEFR レベルの目安: B2(中上級)


    • 論評や批判的視点を含む場面で使われることが多いため、ある程度英語力のある学習者向けです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 「so」 + 「called」の組み合わせ(ハイフンを入れて “so-called” と表記することが多い)。

    • 接頭語や接尾語としての機能は特になく、言語的には “so” と “called” の合成表現と考えられます。


  • 派生語や類縁語:


    • 「alleged(いわゆる・疑わしいとされる)」や「supposed(〜とされる)」などが近いニュアンスを持ちます。


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)


    1. “so-called experts” (いわゆる専門家)

    2. “so-called best friend” (いわゆる親友)

    3. “so-called solution” (いわゆる解決策)

    4. “so-called democracy” (いわゆる民主主義)

    5. “so-called right to speak” (いわゆる発言権)

    6. “so-called free market” (いわゆる自由市場)

    7. “so-called proof” (いわゆる証拠)

    8. “so-called new policy” (いわゆる新政策)

    9. “so-called charity” (いわゆる慈善活動)

    10. “so-called miracle cure” (いわゆる奇跡の治療法)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “so” と “called” を組み合わせたシンプルな形で、16世紀ごろから英語に見られます。「このように呼ばれているが、真相は分からない/異なるかもしれない」という含みを持ちます。

  • 歴史的使用: 新聞や論文などで「いわゆる」として使用される一方、日常会話でも皮肉を込めて用いられる場合があります。

  • ニュアンスと注意点:


    1. 皮肉・否定的ニュアンス: 「本当にそうなの?」という疑問や批判的感情を込めるニュアンスを持つことが多い。

    2. 中立的使用: 単に「世間ではこう呼ばれている」という意味で使うこともある。文脈次第でニュアンスが変わります。


  • 使用シーン: フォーマル・カジュアルの両方。書き言葉では少し客観的ドライな印象。話し言葉では軽い皮肉を込めて使うことが多いです。

4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • “so-called” は形容詞句として名詞の前につけて使います。

    • ほかの形に変化しない固定表現のため、複数形や過去形にはなりません。


  • :


    • “These are the so-called experts who made the decision.”

    • “He is my so-called friend, but I'm not sure he really cares about me.”


  • フォーマル vs カジュアル:


    • フォーマル: ニュース記事や研究論文で、引用強調的に「いわゆる」「通称」を示すときに用いられる。

    • カジュアル: 日常会話では皮肉や批判を込める場合が多い。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I met her so-called fiancé yesterday, but he seemed totally uninterested in the wedding.”

    (昨日、彼女のいわゆる婚約者に会ったんだけど、あまり結婚に興味がなさそうだったよ。)


  2. “My so-called friend just disappeared when I needed help.”

    (私が助けを必要としていたときに、いわゆる友達は姿を消しちゃった。)


  3. “He’s known as the so-called ‘math genius’ in our class.”

    (彼はクラスで「いわゆる数学の天才」として知られているよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The company’s so-called innovation didn’t really solve any problems.”

    (その会社のいわゆる革新は、実際には何の問題も解決しませんでした。)


  2. “We received a report from their so-called expert team, but it lacked solid data.”

    (彼らのいわゆる専門家チームから報告を受けましたが、しっかりしたデータがありませんでした。)


  3. “Despite the so-called ‘cost-saving measures,’ expenses are still rising.”

    (いわゆる「コスト削減策」があるにもかかわらず、経費はまだ増え続けています。)


(3) 学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “This study questions the validity of the so-called fundamental hypothesis.”

    (この研究は、いわゆる基本仮説の妥当性に疑問を投げかけています。)


  2. “We analyzed various reports on the so-called climate crisis.”

    (いわゆる気候危機に関するさまざまな報告書を分析しました。)


  3. “There is little empirical evidence supporting the so-called ‘cognitive gap’ theory.”

    (いわゆる「認知のギャップ」理論を裏付ける実験的証拠はほとんどありません。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “alleged”(申し立てられている、疑わしい)


      • 法律やジャーナリズムの文脈で「~だとされるが、証拠不十分」というニュアンスが強い。


    2. “supposed”(想定されている、~とされる)


      • もう少し柔らかい表現。必ずしも皮肉は含まないことが多い。


    3. “purported”(称されているが、実際は不明)


      • フォーマルな文脈でよく使われ、疑いの意味が強め。


    4. “so-named” (そう名付けられた)


      • 使われる頻度は低めだが、意味合いは近い。



  • 反意語


    • 特定の直接的な反意語はありませんが、「truly called(真にそう呼ばれる)」や「genuinely recognized(本当に認められる)」などが対照的に位置づけられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌsoʊ ˈkɔːld/ (アメリカ英語)


    • イギリス英語では /ˌsəʊ ˈkɔːld/


  • アクセント位置:


    • “so” と “called” の両方にやや強調が来ることがありますが、特に “called” に強勢が置かれやすいです。


  • よくある発音の間違い:


    • “so” と “called” を急いで発音して “so-culled” のように曖昧になる場合があるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “so-called” はハイフンを忘れて “socalled” と1単語にしてしまうことがある。

  • 同音異義語との混同: 特に “called” の発音に注意。過去形の “called” は /kɔːld/ だが曖昧に発音されると別の単語に聞こえることがある。

  • 試験対策:


    • TOEIC や英検などでは、リーディングやリスニングで「いわゆる」という訳語として出題されることがある。皮肉を含んだ文脈を読み取れるかが鍵。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「“so”? 本当に? “called” かどうか疑わしいよ」という皮肉めいた感じで覚えるとよいです。

  • 覚え方:


    • “so-called = (そう)呼ばれているけど本当かどうかは分からない” という日本語当てはめでイメージすると理解しやすいです。


  • 勉強テクニック:


    • ニュースや学術論文を読む際に、“so-called” が「世間で呼ばれているが事実かは不明」「皮肉のニュアンス」として使われている例を探すと定着しやすいでしょう。



“so-called” は本当にそうなのか疑わしいときや、客観的に呼称を示すときに便利な表現です。使いこなすと、英語の表現に奥行きがぐっと増すでしょう。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
so called
意味(1)

【形】…と称する, 自称…の

意味(2)

いわゆる, 世間一般に言われる

意味(3)

そう称されるのは...《because ...》

頻出英熟語500 / スペリング問題

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