元となった辞書の項目
all the time
解説
1. 基本情報と概要
英語表現: all the time
品詞: 副詞句(慣用表現)
意味(英語): “always” / “continuously” / “very frequently”
意味(日本語): 「いつも」「常に」「ずっと」「何度も何度も」という意味です。日常会話でもよく使われ、相手に「普段から」「習慣的に」というニュアンスを伝えたいときに便利なフレーズです。たとえば「彼はいつも文句ばかり言っている」のように、ある行動が頻繁に行われる様子を表現できます。
- CEFRレベル: A2(初級)
簡単でよく使われる表現なので、基本的なコミュニケーションレベルで十分に理解できます。
活用や他の品詞形
「all the time」は句として固定された表現のため、動詞のように時制による活用はありません。
- 副詞句:He plays video games all the time.(彼はいつもビデオゲームをしている)
- 他品詞への変化:このままの形で他品詞には変化しませんが、「all the time」が形容詞的に使われることはありません。
2. 語構成と詳細な意味
- all: 「すべて」
- the: 定冠詞
- time: 「時間」
直訳すると「その時間すべて」というイメージです。この3つの単語が結びついて、「常に」「ずっと」という慣用的な意味になります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)
- I do it all the time. (私はそれをいつもやっています)
- She’s late all the time. (彼女はいつも遅刻する)
- I think about you all the time. (私はいつもあなたのことを考えています)
- We argue all the time. (私たちはいつも口論をする)
- He’s complaining all the time. (彼はいつも文句を言っている)
- I hear that song all the time. (その曲をしょっちゅう耳にする)
- I feel tired all the time. (私はいつも疲れていると感じる)
- She travels all the time. (彼女はしょっちゅう旅行をしている)
- They call me all the time. (彼らは頻繁に私に電話をかけてくる)
- It rains all the time here. (ここではいつも雨が降っている)
3. 語源とニュアンス
- 「all (すべて) + the + time (時間)」という直訳から「その時間全部」という発想が生まれ、そこから「常に」「絶え間なく」というニュアンスになりました。
- 歴史的背景: 長らく英語圏で使われてきた自然な口語表現です。日常会話・インフォーマルな文書など、幅広いシーンで使えます。
- 注意点: 「しょっちゅう」「度々」というややうんざりしたニュアンスで使われることもあります。たとえば “He complains all the time.” だと「彼っていつも文句ばっかり言うんだよね」という少しネガティブなトーンになります。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞句として: 動詞の後ろや文末などに置かれ、「頻度」を強調します。
例: “I see him all the time.” - フォーマル/カジュアル: どちらかと言えばカジュアル寄りの表現ですが、フォーマルな文書においても大きく問題視されるほどではありません。ただしビジネス文書などでは “always” や “constantly” を使う方がより客観的でフォーマルです。
- 可算・不可算などの区別: 「time」自体は数えられない抽象的な不可算名詞として使われていますが、フレーズとしては「all the time」が定型です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- I forget my keys all the time!
(いつもカギを忘れるんだよね!) - She texts me all the time.
(彼女はいつも私にメッセージを送ってくるんだ。) - We hang out all the time after class.
(授業の後はいつも一緒に遊んでるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- I receive client emails all the time, so it’s hard to focus.
(頻繁に顧客からのメールが届くので、集中するのが難しいです。) - He’s on business trips all the time.
(彼はいつも出張しています。) - We need to update our data all the time to stay competitive.
(競争力を保つためには常にデータを更新しておく必要があります。)
(3) 学術的・フォーマルな場面での例文
- Researchers must revise their hypotheses all the time based on new evidence.
(研究者は新しい証拠に基づいて常に仮説を修正する必要があります。) - The system should be monitored all the time to ensure safety.
(安全を確保するために、そのシステムは常に監視されるべきです。) - New theories are proposed all the time in academic journals.
(学術誌では常に新しい理論が提唱されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- always(いつも)
- “I always forget my keys.” は同様に「よく忘れる」という意味。
- 厳密な文のニュアンスが若干異なるが、ほぼ同じように使える。
- “I always forget my keys.” は同様に「よく忘れる」という意味。
- constantly(絶えず)
- “She’s constantly late.” はフォーマル寄りで、「絶えず遅刻する」という少し硬い印象。
- “She’s constantly late.” はフォーマル寄りで、「絶えず遅刻する」という少し硬い印象。
- frequently(頻繁に)
- “He frequently changes his mind.” は頻度を強調するが “all the time” ほど連続性はない。
- repeatedly(繰り返し)
- “They repeatedly ask the same question.” は「何度も何度も」というニュアンス。
反意語
- rarely(めったに〜ない)
- seldom(めったに〜ない)
- hardly ever(ほとんど〜ない)
「反意語」は「滅多にやらない」「めったに起こらない」という頻度と対極の意味を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ɔːl ðə taɪm/ (“all” は [ɔl] に近い音になる場合もある)
- イギリス英語: /ɔːl ðə taɪm/ ([ɔːl] と比較的長めに発音する)
- アメリカ英語: /ɔːl ðə taɪm/ (“all” は [ɔl] に近い音になる場合もある)
- アクセント:
- “all” をしっかりと伸ばし、つなげて “ðə time” と続けます。“the” は弱く発音されやすいです。
- “all” をしっかりと伸ばし、つなげて “ðə time” と続けます。“the” は弱く発音されやすいです。
- よくある間違い:
- “all the Times” などと “Times”(メディア名など)と混同しないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「all the time」を「all the tyme」などと間違えたり、“all time” だけにしてしまうと別の意味になってしまうので注意。
- 文法的誤用: “all the times” のように “times” を複数形にしない。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、空所に入れる適切な副詞句として出題されることがあります。特に「頻度」を問うような問題で “always” と併せて選択肢に出る場合が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「いつもいつも(ALLのイメージ)、その時間全部使っている(THE TIME)!」とイメージすることで、「all the time = 常に」という意味が定着しやすくなります。
- 「あ〜る・ざ・たいむ」(語感的に日本語にしても十分耳に残りやすい)と頭の中で唱えて覚えると定着しやすいかもしれません。
- “all the time = いつも” とメモしておき、類似する “always” などと使い分けの感覚をつかむのも良い学習方法です。
以上が “all the time” の詳細な解説です。日常生活やビジネスシーンなど、幅広い場面で頻度を強調したいときに役立つ便利な表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(その間中)ずっと, いつも
意味(2)
《接続詞的に》…の間はずっと
意味(3)
年がら年中, 四六時中