最終更新日:2024/06/13

【名】(二者のうちの)後者

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元となった辞書の項目

the latter

【名】(二者のうちの)後者

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私は後者の選択肢を好みます。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): the latter

品詞: 代名詞・形容詞的表現

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 英語の意味: “The second (or last) mentioned of two (or more) things.”

  • 日本語の意味: 「(2つのうち)後者」「(複数の中で)最後に挙げたもの」

「the latter」は、文の中で2つ挙げたもののうち、あとに挙げたものを指すときに使われる表現です。たとえば「AとBがあるが、その後者(The latter)は〜だ」というように使います。内容を区別して説明したいときに便利な表現です。


  • 活用形:直接的な活用はなく「the latter」の形で使います。

  • 他の品詞:


    • “latter” という単体形容詞(“the latter person”など)で使うこともありますが、基本的に冠詞 “the” を伴って “the latter” とする場合が多いです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語・接尾語・語幹


    • 接頭語・接尾語は持たず、”latter”という形容詞がベースとなっています。


  • 関連する単語


    • “former” 「前者」:the latter の対になる表現。

    • “latter-day” (形容詞) 「現代の」といった表現にも用いられていますが、やや文語的です。


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(計10個)


  1. “the former and the latter”


    • 「前者と後者」


  2. “choose the latter option”


    • 「後者の選択肢を選ぶ」


  3. “the latter half of the year”


    • 「年の後半」


  4. “the latter case”


    • 「後者の場合」


  5. “the latter group”


    • 「後者のグループ」


  6. “in the latter part of the story”


    • 「物語の後半で」


  7. “the latter method proves effective”


    • 「後者の方法が効果的である」


  8. “the latter scenario”


    • 「後者のシナリオ」


  9. “the latter stages of development”


    • 「開発の後期段階」


  10. “I prefer the latter of the two”


    • 「その2つの中では後者を好む」


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “latter” は古英語の “lætra” に由来し、「late(後の)」を比較級にした形から発展しています。


  • 歴史的な使われ方:


    • 古くから “former ... latter ...” というペアで使われる表現があり、文章で2つの対象を区別するための言い回しとして定着しました。


  • 使用時の注意・ニュアンス:


    • 「the latter」は後者だけを指す明確な表現のため、あらかじめ文中に2つ以上の選択肢や対象物が提示されている必要があります。

    • 比較・対比強調など、論理的・説明的な文章でよく使われます。会話でも使えますが、比較的フォーマルに聞こえる場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞的用法: “the latter person” と形容詞的に用いるケースがありますが、実際には冠詞 “the” とセットで文自体の主語や目的語(代名詞的)で使われる場合が多いです。

  • 可算・不可算: “the latter” は概念上代名詞的に使うので、名詞の可算・不可算は関係しません。

  • 使用場面: 比較的フォーマルな文章やスピーチでよく使用されますが、カジュアルな会話でも “Which do you like, A or B? I prefer the latter.” のように使われることはあります。

5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Do you want coffee or tea? I’d like the latter, please.”


    • 「コーヒーと紅茶、どちらがいい? 後者(紅茶)がいいです。」


  2. “We have two games to choose from: a puzzle and a card game. I think the latter sounds more fun.”


    • 「パズルとカードゲームの2つがあるけど、後者の方が面白そうだね。」


  3. “Which movie do you want to watch—action or comedy? The latter, definitely!”


    • 「アクションかコメディ、どっちの映画を観たい? 絶対後者(コメディ)だね!」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We can either reduce costs or increase our marketing budget. The latter seems risky at this point.”


    • 「コスト削減か、マーケティング予算の拡大かのどちらかですが、後者は今のところリスクが高いように思われます。」


  2. “Between adopting new software or hiring more staff, the latter would require a larger investment.”


    • 「新しいソフトを導入するか、スタッフを増員するかのどちらかですが、後者(スタッフ増員)はより大きな投資が必要になります。」


  3. “We can proceed with Plan A or Plan B. The latter aligns better with our long-term goals.”


    • 「プランAかプランBで進めることができますが、後者の方が私たちの長期目標により合致しています。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In this experiment, participants were exposed to visual stimuli or auditory stimuli, and the latter resulted in a higher reaction time.”


    • 「この実験では視覚刺激と聴覚刺激の2つを与えましたが、後者(聴覚刺激)はより高い反応時間をもたらしました。」


  2. “Comparing qualitative and quantitative approaches, the latter provides more statistically significant data.”


    • 「定性的アプローチと定量的アプローチを比較したところ、後者はより統計的に有意なデータを提供します。」


  3. “We evaluated the impact on emotional well-being and academic performance, and the latter showed a noticeable improvement.”


    • 「私たちは感情的な健康と学業成績への影響を評価しましたが、後者(学業成績)に顕著な向上が見られました。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    • “the second”:「2番めのもの」(厳密に2つあるときだけのニュアンス)

    • “that one”:「あちらのもの・そっちの方」(文脈に依存したカジュアルな言い方)


  • 反意語


    • “the former”:「前者」

    • 例: “Between ‘A’ and ‘B,’ the former focuses on cost efficiency, and the latter on growth.”


      • 「AとBがあるときに、前者(A)はコスト効率に重きを置き、後者(B)は成長に焦点を当てています。」



「the former」と「the latter」はよくセットで使われます。どちらも論理的な文章・スピーチでよく使われるフォーマルな表現です。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • the /ðə/ or /ði/ (母音の前など)

    • latter /ˈlæt.ər/ (米: /-ɚ/), /ˈlæt.ə/ (英)


  • 強勢の位置: “lát-ter” の最初の音節 “lát” に主なアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語での違い:


    • アメリカ英語: /ˈlæt̬.ɚ/ (tが弾音/flapのように発音されることが多い)

    • イギリス英語: /ˈlæt.ə/ (rが発音されず、曖昧母音 “ə” で終わる)


  • よくある発音の間違い: “later” (レイター) と混同してしまう場合。“latter” は “æ” の音でやや口を広めに開いて発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “later” と書き間違える人が多いです。

  • 同音異義語との混同: 厳密には “later” とは発音が少し異なりますが、聞き取りミスが起きやすいです。

  • 文章構成: “the latter” を使う前に、必ず2つ以上の対象(または選択肢)を提示しておく必要があります。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパートで選択肢や比較をする文章内で “the latter” が使われ、読み手に判断を求める問題が出ることがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「フォーマー(former)とラッター(latter)」とペアにして覚える。


    • “Former” → “前者” (f = first)

    • “Latter” → “後者” (l = last)


  • “late” が “後” のニュアンスに関係するため、“latter” は“後ろ”や“続き”をイメージすると覚えやすいです。

  • スペリングも “late + r” (ラテ + r) の発想で、後半をイメージすると記憶に残りやすいでしょう。


上記を参考に、「the latter」は「2つ以上挙げた中での後者」を表す重要な指示語で、フォーマルなエッセイやビジネス文書、日常会話でも比較の際に大いに役立つ表現です。ぜひ「the former」とセットで覚えて使ってみましょう。

意味のイメージ
the latter
意味(1)

【名】(二者のうちの)後者

頻出英熟語500 / スペリング問題

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