take part in

1. 基本情報と概要

英語表記: take part in

品詞: 句動詞（phrasal verb）

意味（英語）

• to participate in something


• to join an activity or event

意味（日本語）

• 何かに参加する
  
  「take part in」は、イベントや活動などに参加する、加わる、というニュアンスの表現です。たとえば「学校のボランティア活動に参加する」「議論に加わる」というときに使われます。

活用形

• 「take」が動詞なので、過去形は took、過去分詞は taken です。
  


• 「part in」の部分は変化しません。

他の品詞・派生例

• 「take」は動詞ですが、名詞で「take」という場合は「（映画や音楽の）テイク・撮影シーン」という意味があります。
  


• 「participate（動詞）」は「take part in」とほぼ同義ですが、よりフォーマルな響きがあります。

CEFRレベルの目安

• B1（中級）: 「take part in」は日常会話でもビジネスでもよく使われます。中級以上で必ず押さえておきたい表現です。

2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

• take: ここでは「取る」ではなく、「～状態になる／行動を起こす」ニュアンスをもつ動詞。
  


• part: 「部分」「役割」という意味の名詞。ここでは「役割・分担」を示唆します。
  


• in: 前置詞。対象となる活動・場所を示します。

派生語や類縁語

• participate: 「参加する（フォーマル）」


• join in: 「（一緒に）加わる」
  


• engage in: 「携わる、関わる（ややフォーマル）」

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

1. take part in a discussion （議論に参加する）
   


2. take part in a competition （競技に参加する）
   


3. take part in a conference （会議に参加する）
   


4. take part in a campaign （キャンペーンに参加する）
   


5. take part in an event （イベントに参加する）
   


6. take part in the meeting （ミーティングに参加する）
   


7. take part in community service （地域奉仕活動に参加する）
   


8. take part in decision-making （意思決定に参加する）
   


9. take part in social activities （社会活動に参加する）
   


10. take part in a volunteer program （ボランティア活動に参加する）

3. 語源とニュアンス

• 「take part in」は、文字通り「（ある活動の）一部分を取って担う」というイメージからきています。
  


• 歴史的にも「to take one's part in something」という形の表現が古くから存在し、徐々に短縮して「take part in」となりました。
  


• 使うときは「参加する」「加わる」というポジティブなニュアンスがあり、自分がその活動に積極的に関与するイメージがあります。
  


• 口語でも文章でも広く使われ、カジュアルとフォーマルのどちらにも対応できます。

4. 文法的な特徴と構文

1. 構文
   
   
   
   • S + take part in + A
     
     
     
     • 例) I took part in the marathon.
       
     
     
   
   


2. 可算・不可算
   
   
   
   • 「take part in」は句動詞なので、名詞の可算・不可算に左右されず、後ろに来るのは一般的に「イベント・活動」を表す名詞（可算・不可算いずれも可）。
     
   
   


3. フォーマル/カジュアル
   
   
   
   • フォーマルな文章では「participate in」を使うことも多いですが、ビジネス上でも「take part in」が不自然ではありません。
     
   
   


4. 他動詞・自動詞の使い分け
   
   
   
   • 「take part」は自動詞的に働き、後ろの「in + 名詞」で目的を表します。
   
   

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. I’m going to take part in the school festival this weekend.
   
   （今週末、学校の文化祭に参加するよ。）
   


2. Why don’t you take part in our hiking trip on Sunday?
   
   （日曜日のハイキングに一緒に行かない？）
   


3. My friends and I decided to take part in a local beach cleanup.
   
   （友達と一緒に地元のビーチクリーンアップに参加することにしたよ。）

ビジネスシーン（ややフォーマル）

1. Our team will take part in the international conference next month.
   
   （私たちのチームは来月の国際会議に参加します。）
   


2. I’d like to take part in the upcoming product launch campaign.
   
   （今度の新製品発売キャンペーンに私も加わりたいです。）
   


3. All staff are encouraged to take part in the training program.
   
   （全スタッフはトレーニングプログラムへの参加が推奨されています。）

学術的・公的な文脈

1. Many researchers take part in global environmental studies.
   
   （多くの研究者が世界的な環境研究に参加しています。）
   


2. She was invited to take part in the government advisory panel.
   
   （彼女は政府の諮問委員会に加わるように招待されました。）
   


3. Students are required to take part in the annual science fair.
   
   （学生は毎年の科学フェアに参加することが求められます。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. participate in（参加する）
   
   
   
   • ディスカッションや会議、研究など、フォーマルな場でよく使われる。
     
   
   


2. join in（加わる）
   
   
   
   • 「みんなで何かをしているところに参加する」イメージが強い。よりカジュアル。
     
   
   


3. engage in（携わる）
   
   
   
   • 「活動に深く関わる」というニュアンス。ややフォーマル。
     
   
   

反意語

• skip, avoid, opt out（回避する、辞退する）
  
  例) I decided to skip the meeting. （ミーティングをスキップすることにした。）

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /teɪk pɑːrt ɪn/
  
  
  
  • アメリカ英語: [teɪk pɑrt ɪn] （“r” の音をはっきり発音）
    
  
  
  • イギリス英語: [teɪk pɑːt ɪn] （“r” をほぼ発音しない、パーに近い音）
    
  
  


• 「take part in」は3語ですが、会話の中では [teɪk pɑːtɪn] のようにつながって発音されることもあります。
  


• よくある間違いとして、[take part on] や [take part at] と言ってしまうことがあるので注意が必要です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• 前置詞のinを忘れないこと。「take part of」や「take part on」のように言ってしまうミスに注意。
  


• 「take part in」は「行動として何かに参加する」ニュアンス。「attend（出席する）」とは微妙に異なり、より主体的に「加わる」イメージがある。
  


• TOEIC・英検などのリスニングやリーディングで、イベントやプロジェクトの参加の話題が出てくる場合、「take part in = participate in」がよく出題される。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「take = 取る」「part = 一部」「in = 中に」→「その中の一部を自分が取って担う」というイメージを持つと覚えやすいです。
  


• 「参加する」という意味を持つので、類似表現は「participate in」「join in」などと合わせて覚えると便利。
  


• 「in」を忘れやすいので、「テイク・パート・イン」を一続きとして覚えてしまうといいでしょう。
  

以上が「take part in」の詳細解説です。「参加する」「加わる」という意味を覚えておくと、日常やビジネス、そして学術的シーンでも幅広く使いこなせる便利な表現です。