元となった辞書の項目
a variety of
解説
1. 基本情報と概要
英語表記: a variety of
日本語訳: さまざまな~、いろいろな~
品詞: 慣用句的な表現(名詞句 a variety
+ 前置詞 of
)
「a variety of」は、「さまざまな」「いろいろな」という意味で、複数の物やことを多面的に示すときによく使われます。日常会話からビジネス、学術的なシーンまで幅広く使われるので、ややフォーマルな印象を与えたいときにも便利です。
また、単体の名詞 variety
は可算名詞で “いろいろな種類” という意味を持っています。したがって「a variety of」の後ろには通常、複数形の名詞が続きます。
- 活用形: 慣用句のため
a variety of
として一定の形で使われます。 - 他の品詞形:
variety
は名詞なので、形容詞はvaried
(さまざまな) などが関連形として使われます。
CEFR レベル目安: B2(中上級)
しっかりとした文章やスピーチで使われることが多く、中級レベル以上の英語学習者が習得すると表現の幅が広がります。
2. 語構成と詳細な意味
- a: 不定冠詞
- variety: 「多様性/いろいろな種類」という意味の名詞
- of: 前置詞
「a + variety + of」の組み合わせで「さまざまな○○」や「いろいろな○○」というニュアンスを表します。
派生語や類縁語としては、形容詞形 various
(さまざまな)、動詞ではありませんが vary
(変える、変化する) などの関連があります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- a variety of options(さまざまな選択肢)
- a variety of ways(いろいろな方法)
- a variety of reasons(さまざまな理由)
- a variety of products(さまざまな製品)
- a variety of foods(いろいろな食べ物)
- a variety of topics(多様な話題)
- a variety of approaches(さまざまなアプローチ)
- a variety of opinions(多様な意見)
- a variety of skills(いろいろなスキル)
- a variety of locations(さまざまな場所)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「variety」はラテン語の
varietās
(多様性)に由来するとされています。英語としては「多様さ」「いろいろな種類」を指すようになりました。 - ニュアンス: 「a variety of」は「複数の異なるタイプがある」ということを強調しているため、「単なる量が多い」よりも「バラエティ豊か」という含みがあります。
- 使用時の注意:
- 複数形の名詞とセットで使うのが一般的です。
- カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使える表現ですが、丁寧に言いたい時に好まれる傾向があります。
- 複数形の名詞とセットで使うのが一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 「a variety of」の後ろには複数名詞を置くことが多いです。
例: a variety of books, a variety of problems - 動詞の単複による使い分けは次のように揺れることがありますが、通常は複数扱いされることが多いです。
- A variety of people are interested.(複数扱い)
- A variety of food is served.(単数扱いする例もあるが、あまり一般的ではない)
- A variety of people are interested.(複数扱い)
- フォーマル・中立的な文章表現にもカジュアルな会話表現にも用いられます。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- We tried a variety of restaurants last weekend.
(先週末、いろいろなレストランを試してみたよ。) - I have a variety of hobbies, like painting and hiking.
(絵を描いたりハイキングをしたり、いろいろな趣味があるんだ。) - She listens to a variety of music genres on her phone.
(彼女はスマホでいろいろな音楽ジャンルを聴くの。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- Our company offers a variety of services to meet client needs.
(弊社は顧客のニーズに対応するために、さまざまなサービスを提供しています。) - We received a variety of proposals for the new project.
(新しいプロジェクトについて、さまざまな提案を受け取りました。) - This job requires a variety of skills, such as communication and problem-solving.
(この仕事にはコミュニケーションや問題解決など、いろいろなスキルが必要です。)
5.3 学術的な文脈での例文
- Researchers conducted experiments on a variety of samples.
(研究者たちはさまざまなサンプルに対して実験を行いました。) - The survey collected data from a variety of demographic groups.
(その調査はさまざまな人口統計グループからデータを収集しました。) - A variety of theories have been proposed to explain this phenomenon.
(この現象を説明するために、いろいろな理論が提唱されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- various(さまざまな)
例: various options(いろいろな選択肢)
⇒ 形容詞として、名詞を直接修飾するときに使う。 - a range of(幅広い~)
例: a range of topics(幅広い話題)
⇒ 「広がり」を表現するために使われる。 - diverse(多様な)
例: a diverse group(多様な集団)
⇒ グループ内の違いを強調するニュアンスが強い。
反意語
- limited(限られた)
例: limited options(限られた選択肢) - single(単一の)
例: a single type(単一の種類)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号)
- 米: /ə vəˈraɪ.ə.ti əv/
- 英: /ə vəˈraɪ.ə.ti ɒv/
- 米: /ə vəˈraɪ.ə.ti əv/
- アクセント: va-RI-e-tyの「RI」が最も強く発音され、
ty
の部分は速めに軽く発音します。 - よくある間違い:
- 「variety」を「varity」などと母音を抜かしてしまうミス。
- /əv/ の部分を強く「オブ」と発音しすぎる(弱く母音を発音するのが自然)。
- 「variety」を「varity」などと母音を抜かしてしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “variety” を “veriety” や “vairty” と書いてしまわないよう注意。
- 同音異義語: 同音ではありませんが、「variation」(変化)と混同しないように。それぞれのニュアンスが異なります。
- 文法: 後ろに来る名詞は複数形を使うのが一般的。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「多様性」や「バラエティを示す表現」として頻出ワードの一つ。読解問題や穴埋め問題などで正しく使えると得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “variety” を “very + a + tea” と分解してイメージするなどの語呂合わせで覚える学習者もいます。
- 「バラエティ番組」や「バラエティパック」と日本語でも使われる「バラエティ」の響きを思い出してみてください。英語で「variety」もほぼ同じ意味合いです。
- 視覚イメージとしては、いろいろな色の風船や品揃え豊富な棚を思い浮かべると「a variety of ~」のニュアンスがつかみやすいでしょう。
以上が「a variety of」の詳細な解説になります。この表現を使いこなせると、文章や会話で「多様性」や「幅広さ」を伝えやすくなるので、さまざまなシチュエーションでぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
バラエティ豊かな, 種類豊富な, 色とりどりの, いろいろな, 寄せ集めの